おでかけの日は晴れ

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京都伏条台杉群生地

6日はお店をお休みして桜満開の京都へ。
車で混み混みの京都市街地を抜け、鞍馬神社も素通りし、京北へ。
どんどん山の中に入って行き、片波川源流の伏条台杉群生地へ。
千年以上の杉の巨木が群生しているのです。

着くとそこはツキノワグマ生息地でもあり、まーいかんわ、死ぬかと思った。クマ出たらどうしようとびくびくで、クーマクマクマ、クマくるなー、と歌を歌ったり、大きく手を叩きながら歩きました。
その杉の群生地は、どこか磁場がおかしいんじゃないかと思えてくる。
歩いてる時はそんなことを感じなかったけど、帰ってから写真を見ると、なんか全体が魚眼レンズで撮ったように、まぁるく何かが歪んでいるように見える。木のあまりのデカさと奇妙な枝張りのせいなのか。






写真と言えば、本当に、私にとっての写真の空しさよ。
眼で見るものが、写真になんにも入らないじゃないか。
でも、いい写真ってのは、このとてつもないスケール感をミクロの部分から表したり、思わぬ角度から切り取ったりして、今私が感じる「これ」を表現するのだろうな。
でも私が、ケータイのカメラで撮ったものなど、あとから記憶の入り口になればいいやと思ったものの、かえって記憶が歪むばかりだ。

さて、ここの杉は、機械なんだけどもまるでヨダレを垂らしているようなエヴァンゲリオン初号機にも似た異形だったり。
生長してその分とてもデカい樹皮の連なりが、まるでゴッホの油彩のようだったり。
青い空で、杉の葉は緑だけれども、長い年月に樹皮に薄く静かにまとわりついた苔は、青白く発光し、この場所全体がうすーい、僅かに蛍光した青白い場所に見えてくる。

本当にいいところです。
夢の中のような場所でした。