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おでかけの日は晴れ

お休みの日は映画を観におでかけ。時折、旅行。

井口奈己監督「ニシノユキヒコの恋と冒険」

そりゃニシノユキヒコはイケメンだと思いますよ。笑ってる目が魅力的で、かつ不思議な安心感を与えてくれますし。でも私はなんでニシノユキヒコがモテるのかよくわかんない。そして何故彼がフラレるかもわからないし、実際映画の中で「え、ニシノユキヒコは本当にフラレているの?」と思って観ていた。なんて言うの、たとえば囲碁とか将棋なんかで「もう詰んだ」ってわかる人には判ってて、詰んでることに気付いてないのが私みたいなタイプなんかな。本田翼ちゃんの演じてた女の子もそうなのかも。
でも、阿川佐和子さん演じる女の「あなたは他の人とは違うから」なんて言葉に転ぶ気持ちは大変大変よくわかるわー。

「ニシノユキヒコの恋と冒険」はセックスの映画なのかも、と思って観てました。具体的なそういうシーンはないんだけど、好きになってくと、髪に触りたいだの耳を引っ張りたいだの無闇にくっつきたいだの、つまり女の子にとってセックスってのはそういうことなのね。いちゃいちゃする幸福感。でも、ニシノユキヒコくんにはイチャイチャする幸福感のもうちょっと未来にあってほしい何かがちょっと足りないわねえ、というシビアな女の目線の物語かしら。オフィスでのキスシーンとかね。なかなかやらしい感じだった。やらしさは恋にとって、女にとって、とっても大事なんだよ。それと同時に、やらしい(と、やさしい)があっても、まだ何か足りないんだよ。それっていったい何なんでしょう?優しくてイイ男ってのは、付き合っていくうちに女の中でどんどん勝手にハードル上げられるような気がするの。男が完璧であればあるほど、女自身が自分の心の中に足りなさを生み出していっているように思う。そんでフラれちゃうんじゃないかなあ。
女たちは自ら幸せになるために、ちょっとだけ意地悪さを身に纏うんですよ、と映画のあちこちの明るい優しいシーンから私はそんなことを感じていました。
http://nishinoyukihiko.com/