おでかけの日は晴れ

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三池崇史監督「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」/ピカデリー

友達と「土竜の唄」か「ダラスバイヤーズ・クラブ」、どっちか観ようと言っていた。実を言うとどちらも「絶対に観る!」と決めてた作品ではなかったけど時間があって観れるなら観たい、どちらもきっと観たら面白いだろうと思ってた。さて当日、どっちにしよう、私は内心、『今日はダラスバイヤーズ・クラブかな?』と思っていたのですが、友達に「土竜の唄にしない?」と言われて「あ、いいよ」と決めた。
や、始まって最初から面白かったよー。面白さは脚本のクドカンに負うところが大きいかなあ。タイトルでもある「土竜の唄」をみんなが歌うところなんかもすっごく良かった。
一人一人のキャラクターも非常に生きてて、例えばそれほどセリフも出番もない数奇矢会若頭役の斉木しげるのたたずまいもとても良いし、同様に1シーンだけの出番の闇医者役の有薗芳記もしみじみ良かった。
脇のスキンヘッドのジャガー演じる上地雄輔や若頭補佐役の山田孝之も。
しかし、私にとってのこの映画の何よりの魅力は、「命張った男達の、男同士による、関係のイチャイチャ」でしたね。
命がかかった男にとっては、女の存在はある種のご褒美的な「点」になってしまう。そして男同士が継続的で強い関係を「契り」という言葉を用いて約束する。腕を絡ませ、同時に腕の肉を切り裂き、お互いの血を舐めるだの、「契りを交わして兄弟となった男」の体の上に覆いかぶさり、自分の身を呈して手榴弾から相手を守るだの、もう萌えシーン満載じゃないですか!これにキャー言わんでどうする!
やおい)女だったら「土竜の唄」を観て、「おう、いいもん見せてもらったぜ、兄弟!」と肩で風切って映画館を出てきたいものです。
http://mogura-movie.com/