『レディ・プレイヤー1』の世界
私がスピルバーグの作品をほぼ観たことがないというと、友達はみんなああなるほどねなんかそんな感じすると言う。しかし話してる内に、え『ジョーズ』も?『インディ・ジョーンズ』も?それテレビで観てない?とか、『未知との遭遇』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』も観てないだなんてそんなのアリか?という感じになってくる。なんていうか昔の私は大作映画をまったく観ようと思ってなかったんだ。
スピルバーグで観たのは2011年の「戦火の馬」のみ。そんなわけで「レディ・プレイヤー1」にもまったく興味がなかったんだ。でも予告編を観て、あれ、これ好きなヤツじゃないか?って思った。
映画『レディ・プレイヤー1』日本限定!本編冒頭映像(オアシス編)【HD】2018年4月20日(金)公開
それで映画観に行って思ったんだ。私はこういう世界設定に結構グッとくるんだってこと。
私が子供の頃にドラマや映画に出てくる「未来」。アイテムは空飛ぶ車、テレビ電話、どこかにあってなんでも管理してる巨大コンピューター、なんでもやってしまうロボット、人が着てるのはなんかキラキラした全身スーツ・・・。そしてどこまでもハイテク化した世界の脅威は、終極的な核戦争後の世界だったり、AIが発達して人間に近くなったロボットの氾濫だったり、未知のウイルスや大規模災害や宇宙人襲来だったり。
21世紀は、未来でSFだった。そして今生きてる2018年も未来でSFだったのに現在になってしまった。かつて描かれていた「未来」に追いついてしまったときにひとつひとつ答えあわせをしていくと、随分思い描いてたものと違ってることに気付く。
『インターステラー』で地球滅亡の脅威となったのは異常気象だった。『コングレス未来学会議』で描かれていた世界も貧困によるディストピアだ。
戦争でもウイルスでもなく、私たちが子供の頃に想像していた右肩上がりの豊かさでもなく、経済の下落によるディストピア。未来が今よりも貧しくなっているなんて・・・。それは80年代を生きてきた日本人の私にとっては正直言って本当に驚くような未来なんだ。
殆どの人間がスラム街で生活をしている『レディ・プレイヤー1』の世界。この設定は私の琴線にとても触れるものだった。
そして映画は・・・・、
もうむっちゃ面白かった!!
いろいろ、避けた!!(車とか、斧とか!)
観てよかった!!
最後、泣いちゃった!!
細部までにいろいろ感情を揺さぶられる作りになってるエモーショナルな作品でした♥