おでかけの日は晴れ

お休みの日は映画を観におでかけ。時折、旅行。

タイのBLドラマにハマる(または総括・私の腐)

コロナでの自粛期間。念願だった平成仮面ライダー「剣」「龍騎」「電王」「オーズ」と完走し、BLマンガを山のように買い、そして6月。タイのBLドラマ「2gether」に行き着きました。

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タイBLドラマ。そういうものがあるとは知っても、なぜか自分には関係のないもの、観るには課金が大変なものだと思って敬遠してました。

しかし「2gether」のサラワットを演じたBrightくん、このビジュアルには持っていかれるでしょー!これはもう反則じゃないですか。見るしかないじゃないですか。

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初めて見たタイのBL作品。

学生寮も一人暮らしの部屋もオシャレで広々としていてとても素敵。大学生なのにいい車に乗っててみんなすごくお金持ちそうだけど、設定に貧富の差は出てこない。お金持ちだとかそうでないとか、ゲイであること、ストレートだったけど男を好きになったこと、そのことに関して周囲に否定する声が殆どない。とにかく差別的な要素はかなり排除されています。全体にとても夢があり、そして啓蒙的です。勉強していい大学に行けば、大学生としてこんな素敵な環境で暮らせ、こんな素敵な仲間ができる。どんな恋愛も自由だし、そして人は望むところへ行くことができる。

そういう明るいメッセージを、決して大声ではなく、静かに伝え続けながら、タイの若者たちに夢や希望を与えてくれる作品だと思うんです。

タイBLからいつも感じるのは、「未来」。

ドラマは放映された後、LINE TVを通じて英語字幕をつけたものをyoutubeで配信されるとのことでした。それを各国のファンの方が公式と連携してさらに自国語に翻訳した字幕をつけて配信します。だから多くの作品がどこかの会社が正式に版権を得るまでは無料で観ることが出来るのです。そうやって一気に全世界に発信し、ファンを獲得しようという姿勢を強く感じます。それは演じている俳優もそうで、みな若手であり世界的にはまったく無名だった彼らがいきなりのビッグチャンスを得ることのできる作品なのです、BLというジャンルは。だから作品を作る前に入念にワークショップをし、キャラクター、及び共演者との関係性を作りこみ、強い覚悟を持って野心的に臨んでいるのを感じます。私がタイBLドラマに魅力を感じるのは、そこかな。

「2gether」に始まり、「SOTUS」「SOTUS S」「Until We Meet Again」「Dark Blue Kiss」「Kiss Me Again」「 彼は清明節に僕の隣のお墓参りにやって来た(とな墓」「Theory of Love」「TharnType」と観ていきました。どのドラマにも良さがあり、どのドラマにも推しが生まれてしまい、頭の中で今、推しが大渋滞です。

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私が自分の志向?指向?嗜好?に気付いたのは9歳の頃でした。気付いたというかぼんやり思ったのです。1972年のレコード大賞新人賞は、三善英史の「雨」。それを見ながら、「きっと歌がうまいっていうのは、去年のレコード大賞の『また会う日まで』を歌った尾崎紀世彦なんだろうなあ。でも私は三善英史が好きだ」と思ってました。何故、三善英史を好きだと思うのに尾崎紀世彦を引き合いに出したのか。多分、私は、尾崎紀世彦が持っている、髭とかダンディさとか包容力とか、そういう男的なものが苦手だったのだと思います。少し髪が長くてやわらかい印象で、少し高めの声で女性の恋の物語を歌う三善英史に私は惹かれました。

中学生になった私は「少年愛」という言葉に代表される『トーマの心臓』『風と木の詩』などを通過せず、「少女コミック」ではなく「りぼん」と「マーガレット」、そして「少年サンデー」ではなく「少年ジャンプ」や「少年チャンピオン」などを読んでました。環境には一切、BL的なものはありませんでした。でも私には少年ジャンプに掲載されている野球マンガ「キャプテン」「プレイボール」にハマってました。美少年ピッチャー、里中くんの出てくる「ドカベン」ではなかったのです。ちばあきおの描く、キラキラしていない小柄な男の子たち、女の子の出てこない野球マンガに感じる「なにか」に私は「色気」という単語を当てはめて耽溺してました。好きな男の子が出来ると脳内でいつも、その男の子とクラスメイトの別の男の子が恋に落ちる物語ばかり妄想していました。そこには私を含めた女子は出てこないのです。

そうして高校2年生の頃に遅ればせながら『風と木の詩』を知り、ドキドキしながら出ている単行本を買い揃えていきました。そして萩尾望都青池保子木原敏江坂田靖子山岸凉子、森脇真末味などなど、少年と少年、男と男の世界が描かれているマンガを買い求め、雑誌「JUNE」や「ALLAN」に導かれるまま、そこで紹介されている本や映画を探し求めていく、そのような10代を送りました。

恋愛における私の妄想はすべて男同士のものでした。私自身が誰を好きになっても、いつもその男子とクラスメイトの別の男子の出会いから恋に至るまでの物語を延々と脳内で作り続けていました。13歳から30歳を少し過ぎたあたりまで、頭ん中はずっとそんな感じでした。

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ゲイ映画とあらば観る。ゲイが描かれているドラマは観る。そんな私でしたが、「BL」という言葉が誕生したくさんの雑誌が刊行され、マンガや小説が数多く出版されましたが、そのジャンルに手を出すのは随分と遅かったし、どちらかと言えば敬遠してました。読んだのは高口里純ぐらい・・・。すごく好きなのはよしながふみ中村明日美子ぐらい・・。

しかし2019年6月。FODドラマ『ポルノグラファー』『インディゴの気分』にハマってしまいました。BLマンガ原作の実写ドラマ。初めて観て、そのクオリティの高さも相まって本当にどっぷりハマってしまいました。そしてFODに加入したので、そこで観られる台湾制作のBLドラマ「HIStory」シリーズや中国や韓国のBLドラマも観ていきました。FODで観られるBLドラマを全部観てしまい、気に入ったものは何度も繰り返し観ました。その頃、どうやらタイにもBLドラマがたくさん作られている、ということをネットで知るのですが、なぜか手を付けようとは思ってもいなかったんですよね。なのに今、タイBLドラマの海に溺れています。