おでかけの日は晴れ

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「TharnType」第3話・第4話感想!

いいですね、2話ずつ更新って。割と1話分だけでも物語的に満足できる作りになってて、「えー、ここで終わりー!?」とか「こんだけなのー?」みたいな感じはないのだけれど、やっぱり2話まとめて観られるのって満足感大きいわ。

そんなわけで「TharnType」第3話と第4話。

ちなみに予告編・あらすじ・人物相関図はRakutenTvのサイトをご覧ください。

tv.rakuten.co.jpというわけで今回も、観ている順番に感想を上げていきます。

第3話

●2話終わりで、友人ChampからTharnがヤな奴なのかと聞かれて「いい奴だよ。嫌うのが申し訳ないぐらい・・・優しいんだ」と言うType。ゲイが嫌いだ。彼の中にあるその気持ちは揺らぎない。でもそれと相反する。Tharnという存在にどうしたらいいんだ、と戸惑っている。「ノーに聞いた」とTharnに食べ物の入った袋をつっけんどんに渡すときの一瞬の表情に、疑いと恐れを隠せないこどもの顔が混じってて、ほんとこういう顔を見せるGulfにドキッとするわあ。

●そんなTypeが自らを猛犬というところ、ここ笑ってもいいところですよね(笑)

●寝てるTypeの頭を撫でるTharnの顔スキ・・・・。

●寮の壁が薄いと言えば「Love by Chance」。この2作は原作者は一緒だけど監督は違う。けれど、寮の雰囲気、似てるよね。

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こっちは「TharnType」

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こっちは「Love by Chance」扉は一緒だった。

●Technoの芝居、ほんと好き。BLドラマでサブCP以外の脇役ってそんなにパッとしないけど、Techno役のMildくんの起用はほんとうに素晴らしいな。

●ゲイが嫌い、というか多分、男性に触れられることを恐怖してそうなルームメイトの寝顔にキスするのは、これは西洋的挨拶チューだからOKなのかどうなのか、少々モヤるところではある。

●Lhong「俺はひとりぼっちだ」

そうだったんだ、Lhong・・・

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●Tharnの水を飲む、その姿に何やら感じるところがあるType。そうなんだよ、結局Typeは既にTharnに対してかすかに欲情してるんだよなあ。Tharnはそこにもう気付いてる。そう思いたい。男のヨユー!!つか大学1年生だろ? そんなんアリかっ?!

●シャワーのシーン。ここはType、最初はすごく怖かったんじゃないかって思うんだよ。Tharnのキスはトラウマを持つTypeにとって恐怖以外の何物でもなかったハズ。けれど、その恐怖を和らげていくのは、決して乱暴ではない、優しい愛撫による快感。やわらいで快感の中に入っていく表情のTypeにどこか安堵する。

●バスタオルをTharnに投げつけて出ていったType。つーことは、君、今、まっぱ?

●Turの闇。そしてこの「TharnType」作品中では回収されない、Techno弟のTechniqueと、Technoに片思いするkengkla。でもkengkla見れるだけで嬉し。

●このサッカー部、先輩はいないのか?そしてTechnoとTypeは好きな時に来たり帰ったりしてるのか・・・。そのサッカー部、どうなん?

●実を言えば英語版で見てた時、このトランスジェンダー女子とゲイ男子(またはトランスジェンダー)のことがよくわからなかった。というか、トランスジェンダー女子の貫禄がありすぎて、先輩って言うよりこの男子のお姉さんかなと勘違いしてた。セリフも割とテンポがいいのでふたりの関係性とか何がしたいのかが少しわからないまま観ていたなー。

●そしてその後の展開がすごく興味深い。Web「ハンサムガイ」管理者のふたりは確かに行き過ぎたし、そして誹謗する内容を上げておいて「でも彼は悪くありません。写真はアップしますが彼を責めないでください。悪いのは私たちです」というなかなかに卑劣な文章。そしてTypeも他人に隠しようのない嫌悪感を直接ぶつける幼さ。さらには彼らの対立は多くの人を巻き込み、分断を露わにしていく・・・。エピソードとして、こういうどうしようもない状況への持っていき方がすごくいい。

 

第4話

●ほんっとこの冒頭のTechnoの芝居、すごく好き。Tharn演じるMewと並ぶと、このふたりが同じ大学1年とは・・・とかどうしても思うんだけど(タイBLではよくあることだけど)、しかし脇のポジションとして抜きんでてるよね。怒るTechnoも大好き。

●「異性愛者しかいない世界にしてくれ」、この言葉をTharnは許してしまうのだけど、まあここはTypeの気持ちを追っていかないといけないシーンではあるが、ちょっとどうなのそれは・・・と思うのだよな・・・

●そしてTypeの告白・・・。この作品、私が初めて英語字幕で全部観た作品なんだけど、なんにしろ未熟な英語学習者。しかもスラングが多い。

You made me cum,right?

この一文が正直よくわかってなかったよ。一文、というか、そこから続く2行ほどが今一つ理解できなかった。ほんっと、邦訳ありがとう!ってのがこの箇所でした。ここは

「お前が風呂場でしたこと・・・」

と訳されてて、そしてその後に続く告白で、ああ!つまりシャワールームでは・・・!あのシーンは本当に恐怖と嫌悪と快感でグチャグチャなシーンではないの!これは、このTypeが11歳の時に経験したことがどれほどの恐怖であり嫌悪感や絶望を伴うものであったか、本当に想像できる・・・。そして性の被害を乗り越える方法も、性によってのみなのかもしれない・・・とTharnによって変化していくTypeを見てそう思う。

●Tharnがトランスジェンダー女性たちと話し合うシーン。このMtFの人の芝居、なんか好きだわ。特にTharnがごめんなさいを言ったところのリアクションとか。

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●ほんといいよなー。Techno。

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●そしてTypeに聞かれるまま、どうしたいのかをもんのすごい直球をバッシバッシ投げるTharn!どひーー!!

●その後。これまで英語版観てたら、その後のいきなりの展開にびっくりしたのですが、今回の配信版を見てさらに驚き。ここ、こんなシーンあったんだ。

Typeがカフェの前で勉強してるが集中できなく、「決めたぞ!」と言って行く約1分ほどのシーン。これ、英語版にないシーンでした。ここでワンクッションはいることでちょっとその後の展開に納得が。

●そしていよいよ・・・!ここもこれまで「Have sex with me」って言って、そのあと「Sleep with me」って英語であったのね。え、え、sleep? 調べましたよ。日本語でも「寝る」がそういう意味のように、英語もsleepでセックスする、という意味もあるのね。ここらへんが日本語字幕でいい感じに訳されてて感動ーー!

●そして相変わらず勝手な提案をするTypeのこどもっぽさよ。実はこのシーンで、Tharnがシャワーを浴びに行った時の、ひとり何事もないような顔で静かに食事をするときのTypeの表情が好き。この後、彼が性や恋を知りどう変わっていくのか、本人は気付きもしない、ある意味イノセントな顔・・・。

●そして・・・。すごく好き、このシーン。Typeは子供時代に性被害を受けたことで、性に関して恐怖や嫌悪感や抑圧を植え付けられていたのではないかと思う。とはいえ、若い男子としての性的快感も知っている。その間で彼は内心、苦しんでいたのではないか。セリフで女の子とのセックスを経験しているらしきことがわかるが、そこに歓びなどが感じられない。それをTharnが教えていくシーン。基本はキスだけなんだけど、Type演じるGulfが、投げやりな無表情さから、Tharnに対するイノセントな好奇心、ほどかれていく心や体、そして快楽へと変わっていく表情を顔だけでなく手や指の動きからも演じてて本当に素晴らしいです。ほんと、このふたりだから作り得たドラマだとつくづく思う。

●それにしたって「1回しかしない」って言ってたはずなのに、いきなりTharnのことを「セフレだ」なんて、もうほんとこの子ったらなんちゅーこと言うのよう~。

●ああ、そしてすっかり、Tharnから無条件に愛される快感を知るType・・・。

 

5話・6話に続く!