おでかけの日は晴れ

お休みの日は映画を観におでかけ。時折、旅行。

『ラストレター』(ネタバレあります)

 

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STAFF

監督・原作・脚本・編集 岩井俊二

撮影監督 神戸千木

音楽 小林武史

CAST

岸辺野裕里・・・松たか子

遠野鮎美・10代の遠野未咲・・・広瀬すず

岸辺野颯香・10代の遠野裕里・・・森七奈

乙坂鏡史郎・・・福山雅治

10代の乙坂鏡史郎・・・神木隆之介

阿藤陽市・・・豊川悦司

サカエ・・・中山美穂

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ひとつの丸い玉葱が目の前にあったとして。

それを1枚、1枚、剥いていく。

そんな喩え方はおかしいだろうか。それなら、花でもいい。花びらの多い花。

もう少しほかに喩えるものを考えたいところだけれど、イメージとしてはいちまいいちまい、何かを剥いていくようにして物語がほどかれていく、そんな映画でした。

最初に滝のシーン。

制服を着た女の子ふたりと、はしゃいでいる少年ひとり。女の子ふたりの制服が違うのが気になる。

そこに映っている子供たちの誰かが死ぬのかと思った。はしゃいでる男の子が足を滑らせて転落するのか、それとも滝の近くまで歩いて進む、寂しげな風情の女の子がこの場所に残されて死んでしまうのか。遠い広いところから山の中にある川とその向こうの滝を映し、そして子供たちを映していくこの冒頭には、どこかしら死の雰囲気があった。

すると彼らを呼ぶ声。喪服を着た松たか子。彼らは声のするほうへ急いで走り(でも滝を見ていた女の子が少し遅れ)、彼らが着いたのは今からお坊さんの読経が始まらんとする古い家で行われている葬式の場。死は、あの川の向こうではなく、この家の中にあった。

故人を偲ぶ老人二人は故人の両親か。老人を演じているのは鈴木慶一と先日亡くなった木内みどり木内みどりの隣に滝で濡れた少年がストンと座るので、故人はこのはしゃいでる男子の母親かと思うのだけれど彼は軽く払われてふたつ席を空けたところに座る。木内みどりの隣に座るのは、寂しげに滝を見つめていた少女、広瀬すずだった。そして葬式が終わって位牌を持つのが広瀬すずだったので、故人はは彼女の親なのかと思う。

それでもまだ人間関係がはっきりしない。葬式後に、やはり顔が似てるねと言って遺影が映ればその顔は広瀬すずのようで、亡くなったのは広瀬すず演じる少女の母親であるとわかる。泣くでもないけれど沈み込むような静かな佇まいの広瀬すずとは違い、彼女とは違う制服を着て子供らしく走ったり動いたりしている森七奈演じる少女は、松たか子の娘なのだと、ゆっくりわかっていく。

松たか子演じる裕里は、亡くなった姉、未咲の死を告げるために未咲の同窓会に出席する。しかし彼女は未咲と間違えられて訂正もできずその場にいるが、会場にいる乙坂鏡史郎に目が止まった途端、急いで退席しようとする。折しも会場では姉、未咲が高校の卒業式で読み上げた卒業の辞が。乙坂は退出した裕里を追いかけ、メルアドを交換し、そして未咲をずっと20年間好きだったとメールを送る。その後、裕里は自分の住所を書かずに一方的に乙坂に手紙を書く。しかし乙坂が未咲の実家に手紙を送り、それに未咲の娘、鮎美が返信する。3つの地点から交錯していく手紙。そこから裕里の今と過去、乙坂の今と過去、そして未咲の過去がひとつひとつほどかれていく。

 

登場人物の名前がとても示唆に富んでいる。

乙坂鏡史郎。まるで推理作家のペンネームのようで、福山雅治演じる男の本名なのだ。彼は物語の中に置かれた鏡。これまで登場人物たちの中で見えていなかった、未咲を中心としたあちらとこちら側の世界を映し出すような。

裕里の今と過去。乙坂の今と過去。

姉妹である未咲と裕里。親子である裕里と颯香。

森七奈が演じ分ける10代の裕里と、裕里の娘である颯香。

広瀬すずが演じ分ける10代の未咲と、未咲の娘である鮎美。

賑やかでいきいきとしているかつての高校と、廃墟となった其処。

そして生と死。

手紙と言うものはあちらからこちらへ、こちらからあちらへと送られるものだが、そのやりとりの中で、あちらとこちらの像がひとつずつ結ばれていく。

裕里の現在の苗字「岸辺野」が彼岸のこちら側を想起させるし、「未咲」という名前が未だ咲ききってないまま花を落としてしまった切なさを感じさせる。

 

そして俳優たちの素晴らしさよ。

すでに20代となっている広瀬すずが、鮎美という不安定で可憐な少女としてのからだを演じている。そして森七奈演じる颯香は鮎美よりはもっと幼く、そして瞳に恋を溢れさせた裕里を演じている。ふたりの少女がカメラの中でひらひらと舞っている。それは本当に不思議な映像で、少し薄暗い古い家の中で彼女たちは本当にひらひらと映像の中を横切るのだ。ただその美しさだけで私は少し涙ぐむ。

そして例えば物語の終わり、鮎美と乙坂が相対したシーンでは、鮎美は鮎美だけで映され、乙坂が話すシーンでは乙坂の横に必ずぼんやりと颯香が映っている。それがまるで向かい合う未咲と乙坂、そして乙坂の斜め後ろに部活の後輩である裕里が少し距離を置いて存在してたかのように。また、乙坂が廃校となったかつての高校で出会った、ボルゾイを連れた鮎美と颯香。乙坂の前に過去と未来、未咲と裕里と高校時代が交錯するシーン。乙坂が息をのむのと同じタイミングで私も息をのんだ。もうほんとうに、どのカットもなにもかも最高だ。

そして松たか子演じる裕里が東京に戻る乙坂と握手をして、「わあー。私、初めて先輩と握手しちゃったー!」と言うセリフ。これを聞いて、この役が松たか子で本当に良かったと思った。ずっと恋していた先輩に会ってしまい、そしてその先輩はずっと姉である未咲のことを思っていたのだけれども、それを聞いてきっと少しは胸がチクリとしたかもしれないけれども、それよりただ握手しただけでも嬉しいというあっけらかんとした、まさにこどもの頃の恋の思い。それ以上でもそれ以下でもない、ひなたのような幸福感。これを演じられるのは松たか子しかいないかもなあ。

さらに、トヨエツとミポリン。まさに怪優による怪演だった、ふたりとも。

トヨエツはもう怖すぎた。すごい迫力で徹底的にクズな男を演じている。未咲の人生に最初からお前はいない。そうやって乙坂がずっと抱き続けていた思いを叩き潰す。そのトヨエツに寄り添う女をミポリンが、妊婦でありそしてはすっぱな風情をしているが、きれいな顔立ちが凄まじい。

 

『ラストレター』は本当に繊細で丁寧に作られた映画だ。

それぞれの人がその瞬間瞬間に胸に抱く、胸に抱き続ける、恋という想いを描くため、この映画は繊細に紡がれている。

そしてそれがひとつひとつほどかれていく速度は最初から最後まで澱むことなく、最後の最後まで静かな驚きとともに目の前に開かれていった。

そう、最後の、鮎美が開くことのできなかった未咲の残した手紙、あれがまさか、「それ」だったとは!!その瞬間、「うわ!もう!そう来たか!!」という想い。

 

夢を叶える人もいるでしょう

叶えきれない人もいるでしょう

  

最初はあの卒業の辞にこの言葉を置くなんてすごいなあというか、あまりに大人だなあというか、そう思ったのだけれど、最後の最後でまたこの言葉が効いてくる。10代の、不安を抱えながらもきっと望みをいっぱい持っていた未咲のその後は、夢を叶えきれない人、の側にあるのか。死を前にしてその文字を見た彼女の絶望と、それでも未来を夢見た日々のあったことを娘に残さずにはいられなかった想い。こんなシーンは絶対に泣くに決まってるので、絶対に泣くまいなんてことを偏屈な頭で思っていたのだけれども、もう決壊ですよ。

しかも、驚きはそれだけでなく、エンドロールの「カエルノウタ」。歌うのは森七奈。松たか子に少し似た声。そして作曲は小林武史

米津玄師やKing Gnuらがここ数年の日本のポップスのメロディとリズムを新しく変化させている。比べて小林武史といえば初期のミスチルとかMY LITTLE LOVERなど90年代を牽引していたメロディメイカーだ。その小林武史が今もなお、こんなにすごいメロディの曲を作ってて、さすがというか、聴いたらもう号泣しかなかった。
そして、川から滝へと向かう映像に始まり、最後はその滝からまた引いていく。それがまた静かに胸を打つ。
魂が還っていくのだな、とふと思う。未咲の。
そして乙坂も鮎美も裕里も、優しい未来に向かっていくのだなと思わせる。
『ラストレター』、こんなふうに最後まで驚きと感動を見せてくれる映画だった。
 

 

『パラサイト 半地下の家族』

 

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ポン・ジュノ監督の作品。

殺人の追憶』『母なる証明』『グエムル 漢江の怪物』『スノーピアサー』など観終わったあとに奇妙に後を引く苦さを噛みしめつつも、「ポン・ジュノ監督、めっちゃ最高ーーッ!!」という気持ちがまず最初、胸にガーーッとやってくる。

『パラサイト 半地下の家族』もまさにそうだった。前評判も、そして観てきた人たちの感想もみな上々だったけれど、本当にそれを裏切らない。観終わってゆっくり映画を振り返れば、良かったことばかりがひとつひとつ胸に去来していく。

まずは映画の中の様々な構図が素晴らしいと思った。庭から撮るパク一家の大邸宅の窓の大きなリビング、芝生の広い庭、地下への扉を隠した美しい飾り棚などなど、大邸宅を映す構図は横の広がりを感じさせる。

しかし、貧しいキム一家が住む半地下の家に関する映像は、まるでスクリーンの横幅までが狭くなったかのように感じる。それはスクリーンのこちら側から向こう側へと映された狭い廊下、奥の何故か高いところにしつらえた便器、大水のときの石段の上から下へと流れる雨水など、構図が上下、縦のラインを意識した映像だったからではないか。

話のテンポは良く、そして意外なところに展開していくのでストーリーとして中だるみなくまったく飽きさせないところがとてもいい。

格差社会が描かれている。どの国もそうだが、ずっと古い時代には貧しいものには教育や情報が施されてはいなかった。しかし現在は、スマホさえ手にしていれば貧しくても情報を得、そして知識も得ることができる、という設定は面白い。富むものと貧しいものが唯一、共通として持っているアイテムがスマホなのである。キム家の子供たちが野良Wi-Fiを拾ってそこから得た知識を使う部分などに、今を感じさせる。

それから考えてみるとこの作品の中に「悪いひと」がいない、という設定も新鮮だった。大抵の話では、キム・ギテクの妻、チュンスクが強欲な女だったり非道だったりする。またはパク・ドンイクが情け知らずで拝金主義、または家庭を顧みない男だったりし、妻ヨンギョがわがまま、育児放棄、冷酷、などと相場が決まっていたりする。しかしこの映画の彼らはそうではなかった。富める人々、ドンイクもヨンギョも使用人を蔑むことなく、生活を支えるパートナーとして考えている。彼らはすべて、多少ダメなところがあったとしても、憎まれるべき存在でなく、おはなしとしての「悪いひと」でもない。そしパク家の人々が金持ちであること、キム家の人々が徹底して貧乏であること、その理由は彼らの才覚や努力や性格が影響しているかもしれないが、しかしそこには彼らそれぞれの動かしがたい運もあったように受け取れる。

キム家の人々はすぐに気付く。彼らの計画がこんなに早く進むのは、お金持ちのパク家の人々が、豊かであるが故の人の好さを持っているということを。それなら貧しいものは卑しく、猜疑心だらけで、狡猾で、非道なのか、といえば、キム家の人々もそのようには描かれてはいない。生活のために大胆な計画を遂行し後半に思いもよらぬ展開になっても彼らは小心であるし、決して自分のために誰かの存在を抹消しようとは思ってはいない、基本的にはどこにでもいそうな小市民だ。

そう思い、また私はこの映画の最初から最後までを脳内で素早く再生しながら思い出していた。駆け抜けるように進んでいくこの映画の様々な部分が面白い。そして最後にギウが夢想するシーンがとても儚く美しい。ギウは夢見る世界に辿り着けるのだろうか。この半地下の家から抜け出せるのだろうか。そんなことを思う。

そして私が最後に感じたこと。それは、このどうしようもない格差のある世界、自然災害に襲われてあっという間に大切なものを失ってしまう世界、いつでも政治的に不安定であることを抱え持つこの世界という物語を、私はまたエンターテイメントとして消費しているのか。何かヒヤリとした気持ちにさせられた。

 

「星空下的傾情」第二夜

以下の文章は、私が1998年に作った個人サイト「快楽有限公司」の中でアップしていたもので、CSで放映された、トーク番組「星空下的傾情」についていた日本語訳を拾って文字起こししたものの第2夜の分と、その感想です。

第一夜はこちらです。

mioririko.hatenadiary.jp

 

星空下的傾情
(第2夜)

 


梁家輝 今日はスゴイですよ。
張國榮 林建明の私生活。
梁家輝 さっき本番前までは僕たちの恋愛について話しました。
張國榮 僕たちは話したので、次は林建明。
梁家輝 あまり聞いたことがないから。
林建明 気にしてないでしょ?
梁家輝 でも幸せそうだから。

建明は自分の結婚観を語る。仕事と恋愛が両立出来ず、結婚にも失望していたこと。しかし、ようやく自分の仕事も認めてくれる男性に出会ったことなどを話す。それを受けてカーフェイが、「僕は結婚と恋愛はいつもセットにして考えていた」と話し出す。レスリーが途中で「僕も15で結婚を考えた」と口を挟み、「僕はそんなに早くないよ」とカーフェイが答える。
マギーは、結婚を考えてはいても、性格や生活が合う人が見つからないと語る。「どうしても我慢できなくなっちゃって」の言葉に、レスリーは大きく頷く。


張國榮 合う人を探すのは大変。生活を共にしなくちゃならない。受け入れられる相手でないと。僕は恋愛に真剣だけど、誰でも起きた時、口が臭いし、オナラだってするだろ?
林建明 アハハハ。そうね。
張國榮 我慢しろよ。一緒に寝てて、自分がオナラしたらどうする?
林建明 愛は互いを受け入れること。
張國榮 でも我慢出来なくなる時もある。
林建明 歯を磨けって言えば?
張國榮 言うと摩擦が起きるだろ?
張曼玉 じゃあ、あなたの口臭を楽しむ。
張國榮 違う。同居のコツを覚えるには時間がかかる。
梁家輝 我慢じゃなくって全てを受け入れる。誰にでもあること。女性は月に一度、何かが来る。「え? 来たの? じゃあ、ダメか」 機嫌も悪いし、腹痛もある。何故僕が機嫌を取らなきゃいけない? でもそれを理解してあげなきゃ。我慢じゃない。自然な事として受け入れなきゃ。
張國榮 僕は毎日一度は電話させられた。
梁家輝 電話で互いが安心する。繋がれていると思うんだよ。
張國榮 居場所は? 何の仕事? 今何してる?ってね。
梁家輝 それで喜んだり安心したりする。
張國榮 帰ったら今日したことを話す。それはいいことだ。
張曼玉 もし片方が電話は不要、いや、一日に3回、いや、一度で十分とかすれ違いが起こる。だから合う人を探す。毎分居場所を知りたがる人は私はダメ。逆に関心ゼロの人もダメ。だから合う人が見つかれば幸せ。
張國榮 ますます彼女がわかった。彼女には愛してくれる人が必要。
梁家輝 女性だもの。
張國榮 愛して欲しいけど、自分の主張もある。自由でいたいんだ。私に指図しないで。市場も行く、夫の世話もするけど、どこの市場で何を買えって指図されるのはダメ。
張曼玉 (ニコニコしながら)急に理解したわね。
張國榮 愛してるけど制限されたくない。彼女は愛されやすい女性。機会があればアタックしたい。僕なら上手に愛せる。前にも言ったよ、君に惚れるかもって。結婚は彼女としたい。
レスリーは臆面もなくこう言ってるが、マギーに対して言ってる筈なのに、ずっとそれを建明に向かって喋っているのだ。時折マギーのことを指差しているけど。いつも人の目を見て喋るレスリーだけど、この時ばかりは、その距離の取り方がなんか可笑しい。そしてマギーはそれを終始笑いながら聞いている
張曼玉 上手に愛せるのと、惚れるのは別の事よ。愛し方を知ってて喜ばそうとしても、それは本心じゃない。
張國榮 勿論、本心だよ。今のはプロポーズじゃないけど…、
梁家輝 不自然な手は失敗するぞ。
林建明 (カーフェイとマギーに)2人は以前、付き合ってたとか。
梁家輝 そう。
張曼玉 でも恋愛じゃない。
梁家輝 どっちかといえば不倫。
張曼玉 そう、不倫。
林建明 きゃはははは!

ここらへんのカーフェイとマギーは、文章には出来ないけど殆どお互いが同時に喋ってて、言葉が重なっている。「僕が言うよ」「いいえ私が」ってな感じがする。

張曼玉 あれは――、
梁家輝 美談じゃない。友達に申し訳ない。
張曼玉 私に・・・?
梁家輝 そう、あの時は――、
張曼玉 食堂で奥さんと3人でランチした。
梁家輝 新聞に(カーフェイとマギーの噂が)載って、お互いの為によくないから――、
張國榮 一旦別れる?
梁家輝 違う。一緒に映画見たりしてると、
張曼玉 私に恋人出来ないからって。
梁家輝 僕は既婚者だし、妻が理解してれば他はどうでもいいけど、彼女への影響が心配で、人に僕たちの関係を話すなと言った。
張國榮 バカだな、お前。
梁家輝 確かに。彼女にも説教された。
張國榮 その場にいたら僕もするよ。
梁家輝 彼女の涙に教えられた。
張國榮 そう、最低だよ。

マギーは一瞬手で顔を少し隠して、照れくさそうに笑う。

林建明 (やけに楽しそうに)教えて!
張曼玉 やだ。泣くよ。
林建明 どんな風に? ただ泣いたの?
梁家輝 そう。
張國榮 僕がいたら許さなかったよ。
梁家輝 僕は友達に迷惑かけたくない。親友なら特に。そうでしょ?(マギーはちょっと肩をすくめて笑う)まだ独身で恋人もいないのに。(マギーはペロっと舌を出してみせる)僕たち夫婦と彼女の関係を書かれて、周りは彼女をどう見る? それで僕なりに考えた。
は 彼女のことは考えた?
梁家輝 僕が悪い。彼女の気持ちを考えなかった。
張曼玉 ショックで泣いた。友情ってこれだけ?って。 私達の友情はもっと深いと思ってたから。私のためなのはわかるけど、なぜ友達でいられないの? ショックで泣いて・・・、何言ったか忘れたけど・・・、ダメって言った。(笑)

マギーと建明は明るく笑ってるけど、カーフェイだけは困ったような顔をして少し俯き加減で笑ってる。レスリーはやけに神妙な顔をしたままだ。

張曼玉 私は会いに行くって。結局彼は謝った。
林建明 奥さんは理解してくれた?
張曼玉 私と奥さんの方が親友よ。
梁家輝 妻は僕たちの関係を知っているし、どういう付き合いか知ってる。僕たちが手を繋いでる写真とか、一方的な報道で誤解はしない。
林建明 可愛い奥さんよね。
張曼玉 本当に。(と何故か微妙な顔で笑って頷く)
梁家輝 僕、見る目あるし。
張曼玉 確かにあの奥さんだから私達も友達でいられる。彼女じゃなきゃ、こうはいかない。
梁家輝 そういう人がいないとつらい。ここまで来たから言うけど(と、カメラ目線で笑い)芸能人、俳優、歌手、表現者、アーティストであっても生身の人間。感情もあれば家庭問題も、自分の思想もある。皆と同じなんだけど、僕たちは上手く問題を処理してると思われている。
と、ここでいきなりレスリーが立ち上がり、カーフェイの話を邪魔しないように、そっとカーフェイとマギーの前に膝まづいてカーフェイの空いたグラス中にワインを注ぐ。そして黙ってマギーにも勧めるが、マギーは首を振ってそれを断る。すると今度はレスリー、建明のグラスにワインを注いで、再びソファに戻る
金と名声で上手く処理してるとね。その上、幻想を描いて僕たちを美化する。それが皆の見方。

レスリーは最後に自分のグラスにワインを注ぎ、それを一気に飲み干している。

林建明 あなたも一人の人間だものね。
梁家輝 そんな風に見られるのはプレッシャー。
林建明 でもそれは仕方のないこと。芸能界にいる限り。それも受け入れなきゃ。
梁家輝 だから観衆は責めない。責める気はないけど。だってこの番組のおかげで寄付が出来る。
林建明 (笑って)そうねー!!
梁家輝 (笑いながら)好きなこと言ってお金を貰える。
張國榮 飲もう!乾杯!!(と、レスリーはすでにまた自分のグラスにワインを満たしてたよ。しかもなみなみと…! 4人で乾杯する。)
林建明 いい事言ってくれた!
張國榮 CM行って行って!

CMがあけ、建明のアップから。彼女はやけに元気良く

林建明 裏切られた経験は?

すると、あらら、なんと3人はすっかりゴキゲン!レスリーはまた席を移っていて、マギーとカーフェイの間にすっぽりとおさまって座っている。顔もほんのり赤い。マギーは腕組みをしている。レスリーの片手はそのマギーの膝の上。そしてもう一方の手はカーフェイに腕組みされている。カーフェイとレスリーは声を揃えて

張國榮梁家輝 (声を揃えて)何回もあるー!
林建明 私は友達にひどいことされて、その時、心痛とは何かわかった。胸がしめつけられた。
張曼玉 (身をのりだして)どういうこと? 教えて?

レスリーは何故だか軽く「ふふ」と笑う。カーフェイはさりげなく自分の背にあてていたクッションを取ると、それをレスリーの背中に差し入れてあげている。
建明は、自分の恋人が三つ又かけていて、その一人が自分の親友だったことを知ったショックを語る。そして「みんなは裏切られたことは?」と再び尋ねる。


張國榮 裏切られたよ、アルゼンチンに。

それを聞いたカーフェイは、レスリーの腕をポンポンと軽く指で叩きながら笑っている。

梁家輝 話してよ。(笑)
張國榮 先に言うけど、トニー・レオンはいい人。変わってるけど善人だ。現地で病気になって帰ってこれたのは彼のおかげ。
林建明 それで友情が深まった?
張國榮 そう思う。撮影中に下痢したんだ。
張曼玉 予防注射した?
張國榮 してない。そんなに不潔だとは思わなかった。インドやアフリカじゃないし。
梁家輝 南米だって危ないよ。
張國榮 着いた直後は暇で食事に出た。3日目に下痢。もともと胃腸が弱いから気にしてなかった。食べ物に慣れてないと思っただけ。その3日後、トニーも下痢して、彼が持ってた薬を飲んだら治った気がした。でも飲まないとまた下痢。その日、食事の約束してたけど、(ここでカーフェイがそっとレスリーの肩に手を置く)本当に辛くて、普段医者に行かない僕が医者へ行った。でも医者は適当でおなかを押しただけ。何の検査もなし。胃腸の調子が悪いだけ。お粥を食べろって。外国の人がお粥なんていうの、驚いたね。(笑) 薬が出たけど、飲み終えるとまた下痢。(眉をしかめて)変だと思った。
張曼玉 何回下痢した?
張國榮 その時で8回ぐらい。
林建明 力が出ないでしょ。
張國榮 下痢が始まって3週間、
張曼玉 毎日?
張國榮 毎日。薬をやめるとまた下痢。
張曼玉 気付くの遅いわよ。
張國榮 トニーに言った。「本当にヤバイ…。アメーバじゃないか」って。でもトニーは、「ここはブエノスアイレス、アメーバは川の近くだ」って言う。僕が正解。そこは川に近かった。(笑) 彼は香港に電話すると言った。友人が医者だから。「明日の朝にはわかるよ。大丈夫だから。おやすみ」ってね。朝6時、トニーが扉をドンドンと叩いて、本当に病気だって言う。インターネットで(医者に)連絡したんだ。彼は今や僕の医者でもあるけど、2分後に電話で折り返すと言った。2分後、彼は病気の特徴を聞いて、「アメーバ菌だ。すぐ薬を買え」っと言った。強い抗生物質で、食事も制限されて、10日間お粥と塩卵だけ。塩卵も本当は食べない方がいい。帰ってきた時はこんなだった。(と、頬をへこませてげっそりやつれた顔をしてみせる)
梁家輝 すごいよね。アルゼンチンに塩卵がある。
張國榮 (笑って)中華料理屋にあったよ。飽きるまで食った。先生に聞かなかったら知らなかった。
林建明 危なかったんでしょ? 同業の一人も同じ病気で亡くなった。

マギーはお菓子の入っている器を取り、それを膝の上に置いて食べながら、それを無言でレスリーにも勧める。レスリーもそれを食べながら喋っている。

張國榮 聞いた話だけど、手術したら死ぬらしい。菌が広がって。
林建明 そうらしいわね。
張國榮 急に脱水症状で倒れて、周りが知らないで手術したら、それでバイバイ。(と、手を振ってみせる。そして急に真顔で)だから王家衛とは合わない。毎回危険な目にあう。サソリもそう。「欲望の翼」でアンディ・ラウとフィリピンで20mの高さの駅の屋根を走った時、屋根が数箇所壊れてるって言う。走って逃げる場面でそんなこと言われたって。(と、マギーが爆笑する) 二度目がサソリ。三度目がアメーバ。次は死ぬかも。

カーフェイは手を伸ばしてレスリーの肩にまわし、あやすようにその肩をポンポンと叩く。

林建明 (やや神妙な顔で)生き返ったも同然ね。今回の経験で何か学んだ?
張國榮 命や友人の大切さを学んだ。
林建明 自分が生まれ変わった?
張國榮 そう思う。
林建明 偉仔(トニーの愛称)とはもっと仲良くなった?
張國榮 彼はいい人。でも入りこみがたい。なかなかピンと来ない。彼はロックが好きで、僕とカリーナが麻雀してる横で大音量で聴くの。(と困ったような顔をしてみせて、笑う) 彼はお茶が好きで、阿Bと仲がいい。茶道に凝っているけど、僕はティーバッグで十分。お茶に45分もかけるなんて。僕が麻雀の最中にお茶をいれてくれて、茶碗が熱い時と冷たい時と香りが違うって説明するけど、僕は鼻がつまってて感じない。彼の生活は優雅で面白いけど。(と、またポケットから点鼻薬を取り出し、鼻にシュッシュする)

林建明 今はお互いに理解してる?
張國榮 お互い帰ってくると電話する。
梁家輝 今回の病気でピンと来たんだ。本来は違うタイプなのに。
林建明 病気でつらい時、誰を思い出した?
張國榮 辛くなかったよ。落ち着いてたよ。
林建明 死ぬかと思った?
張國榮 うん。うん。財産の配分を考えた。母は高齢だし同居してない。家を一軒あげただけ。お金は全然ないから、電話して先に渡すべきか。親友たちのことも考えなきゃならない。治るかどうか、わからなかったし。

と、急に建明は立ち上がってマギーの腕をつかみ、「(3人で)くっついてないでこっちへおいで」と、自分の座ってたソファーに連れて行く。「2人でお喋りしよう」と。そしてマギーに、以前ケガをした時のことを聞く。頭を17針縫ったそうだ。「髪の毛太くなった?」と聞くレスリー。「やけに髪にこだわるのね」と建明に言われて、「自分が薄いから人のが気になるんだよ」と笑って答えてる。CM。

CMがあけると、再び席は、建明とレスリーが同じソファに、そしてマギーとカーフェイがもうひとつのソファにと戻っている。建明はマギーに、結婚は具体的にいつ頃したいのか尋ねる。

張曼玉 相手があってのこと。いつでもいい。決めても無駄。人には、真剣に付き合って毎回失敗するって言われるけど、私は2~3年かけなきゃ、自分に合うかどうかわからない。2ヶ月で結婚なんて早すぎる。人を理解するには2年は必要。合わないと思っても再度確かめる。別れにも時間は必要だし。
林建明 良い妻になり自信は?
張曼玉 多分大丈夫。
梁家輝 友達として言うと、彼女は準備出来てる。
張曼玉 素質ある?
梁家輝 あるある。でもそれを発揮する相手がいない。重要なのは相手を見つけること。僕も良い観衆がいて始めて最高の演技が出来る。
林建明 (カーフェイに)あなたは成人指定映画でお尻を出したけど―――、
張國榮 きれいだったよ。
林建明 あんなに美しいのは? 撮る時恥ずかしくない? どんな気持ちだった?
梁家輝 多分こう。僕は俳優としては全てを見せられる。ある部分を見せるか見せないか、じゃない。1つの役を演ずるなら、覚悟は常に出来てる。
林建明 写真集を考えたことは?
張國榮 男では僕が第一人者。
梁家輝 僕も持ってる。
張國榮 男の写真集は僕が最初。
林建明 裸のは?
張國榮 ない。それだけは苦手だな。―――体の正面は見られたくない。そこが自分のボーダーライン。正面は見せられない。後ろはいい。もう見せたし。
林建明 デビューの頃と人気が出た今の、成人指定映画に出る違いは?
張國榮 前は騙されて出た。今は自分の希望。あれ? 希望?
林建明 「違い」よ。
張國榮 違いは・・、今は自分の希望ってこと。ベルリン映画祭に出せる成人指定。20年経ってやっと安心して出れる。20年も昨日のことみたいだけど。
林建明 マギーは成人指定映画は?
張曼玉 出れます。
林建明 そう? どの程度まで?
張國榮 胸も出せる?
張曼玉 全然気にしてない。
張國榮 (笑いながら)一つ目は僕に見せて。一つ目は一緒に出よう。
張曼玉 一つじゃイヤ。両方見て。(笑)
張國榮 絶対一緒に出よう。カーフェイでもいい。ベテランだから成功するよ。
張曼玉 出るかどうかわからないけど、共演者や報酬は関係ないわ。
張國榮 心の準備はいい?
梁家輝 (軽くマギーの腕をつついて、何か諭すように)意見を聞いているだけだよ。
張國榮 準備は出来てる?
張曼玉 まだだけど、出るのは平気。今の所特に計画はないけど、何かの撮影で急に脱ぐかもしれない。ムードの問題ね。
林建明 正面の全裸でも大丈夫?
張曼玉 裸は女としてはなんでもなこと。
張國榮 これは映画を撮る上で重要なこと。(と、裸だけを撮っても面白くないことを立ち上がって説明してから)どう? 絶対面白くない。顔が見えなきゃ。気分と、監督からの説明が必要。何故脱ぐ必要があるのか納得しなきゃ。いきなり脱げって言われてもそれは僕の商売じゃない。僕の売り物は芸術。もし分けるなら安物と芸術は紙一重。だから僕は芸術なら出る。
梁家輝 いずれにしてもつらいよ。僕も脱いだ時は芸術だと思ったけれど(と、急に吹き出して)結局そこだけが話題になった。(笑)
張國榮 (真顔で)あの映画は芸術的だよ。
梁家輝 (まだ笑いながら)最初はそうは思わなかった。脱ぎたい訳じゃなく、脱ぐ動作が一つの表現だと思った。誰もパンツを穿いて風呂に入らないし。でも、結局、そこだけ強調されて傷付いた・・ ・・。皆、尻だけ褒めて表情は忘れてる。
張國榮 あっはははは。
梁家輝 (笑いながら)誰も表情は覚えていない。どうする? 何に救いを求める?
張國榮 (お尻を浮かせて撫でながら)自分で慰めるしかない。(と、言いながら今度はお菓子の器に手をのばし、それをほおばる)
林建明 (笑いながら)次はお尻に顔を描けば? みんなプロとして細かいことは気にしない訳ね? (レスリーは軽く頷く)
何か後悔したことは?
梁家輝 もう一度したくても出来ないことがある。一生かけても約束出来ないこと。どうしても出来ない役や、演技がある。自分に合わないとか依頼が来ないとか。
林建明 やりたくても依頼が来ない?
梁家輝 そう。
張國榮覇王別姫」の蝶衣?
梁家輝 ・・・・・・。僕があんな化粧をしたら、まるでロッキー。(レスリーはまるで勝ち誇った子供のように楽しそうに笑う)そこまでいかなくても、あれはあの映画の中の化粧。他には使えない。でも一生の中で後悔は必ずある。絶対ある筈。望んでも出来ないことが絶対ある。
張國榮 僕は何もない。ハリウッドに進出しなくて幸いだと思ってるし。
林建明 でも俳優の憧れじゃない?
張國榮 香港も俳優には素晴らしい場所。この3人も多少、いやかなりの名声を得てるし、アジアは巨大な市場なんだ。この上、中国市場が開放されれば米国からも撮影依頼が来る筈。こんな大市場があって、昔は手当たり次第撮ったけど、結局実力ある者だけが残ってる。監督でも俳優でも彼らは自分で力をつけた。良い映画を撮って、それが国際的レベルならなおよい。ハリウッドにも中国人は出る筈。国際的映画の出演依頼が来て、シュワルツネッガーとトム・ハンクスとの共演なんて絶対ありえない。やり方も違えばエージェントもいる。誰が誰を選ぶなんて、契約で決まってること。何故、そんな所へ行く必要がある? 香港では僕が№1。№2に誰がなりたい? 僕はいやだ。

と、ここでCM。
CMがあけると、4人は今までのソファから移り、今度は円いテーブルを囲んで椅子に座っている。


林建明 円卓に来たのは、目を見て本音を聞きたいから。(と言って、隣に座ってるレスリーとカーフェイの顔を交互に覗き込む) 皆、一つずつ互いに質問しあって。答えなくても結構。答えるなら絶対本音を言って。いい? 誰から?
梁家輝 僕。
林建明 どうぞ。・・・・・・。誰に聞くの?
梁家輝 あ、僕が聞くの?
張曼玉 (手を上げて)じゃあ私から。まずレスリー。皆にきれいと言われて―――女性なら美人よね。美貌を失うことは恐い?
張國榮 別に。誰でも年を取って衰えるけれど、大事なのは年相応の優雅さ。優雅だと思われるには、そこまでの過程と心の準備が必要。普段はあまり鏡も見ないし、コンサートではプロが僕にあった化粧をするけど、普段の外出に化粧なんかしない。
張曼玉 男でよかったわね。
張國榮 サングラスもしない。皆、「しないの?」って聞くけど。何故する必要がある? 年取って斑点が出来ても、それが僕なんだ。悪いか?
張曼玉 うーん、その通り。
梁家輝 (小さく拍手する)
張曼玉 きれいと言われるのは辛い。だんだん恐くなる。
張國榮 (小さく頷く)
張曼玉 (カーフェイに)カーフェイは所帯持ちよね。独身は自分のお金を自由に使える。でも家庭があると娘の進学だとかプレッシャーじゃない?
梁家輝 確かにあるけど、問題は僕が人生に何を求めるか。うーん、以前は自分のすることに満足していた。今も同じだけど。今は自分のことだけじゃなく、広く考えていきたい。両親、妻子、友達含めてね。上手く出来ればいいんだけど、そうなったら、最高に満足。いつかそうなりたい。

建明は何か言いたげにレスリーを見るが、レスリーは、手元にある小さな紙を、子供のように無心に折ったりちぎったりしながら、物思いに耽っている様子。でも、ふとカメラに気付き、急いでそれをやめる様子が可笑しい。

林建明 プレッシャーを乗り越えて成功したい?
梁家輝 プレッシャーは絶対にある。両親の言うとおり勉強してたら僕はここにいないけど。
張國榮 マギーに質問。映画の出演を引受けるまですごく考える?
張曼玉 撮影の3ヶ月間、楽しく出来るか考える。良い映画か、楽しく撮影出来る人達かも含めて。もう10年もやってきて、年も取ったし、毎日を楽しみたい。3ヶ月も後悔したくない。あわない人達との3ヶ月は悲劇よ。
林建明 真面目に聞きたいの。(マギーに)何故、そんなに演技が上手いの?
張曼玉 何故・・・・?!
張國榮 「黄色故事」からじゃない?
張曼玉 「旺角カルメン」から。「黄色故事」でははっきりわからなかったけど、努力して考えて演技した。「旺角カルメン」で演技は表情だけじゃないとわかった。考えていることが目に表れる。一つラッキーなのは、比較的敏感な性格だったこと。人を観察するのが好きで、それが積み重なって―――、
張國榮 (テーブルに少し身を乗り出して)「ラブソング」の詩の場面だけど―――、
張曼玉 あれはダメ。
張國榮 結果より先にあの涙。スゴかった。
張曼玉 うーん・・、その場面の感情を想像する。もしひどい脚本なら自分で悲しかったことを思い出す。だいたいそう。
張國榮 「ラブソング」は?
張曼玉 問題なし。殆どはその場面の感情。
張國榮 以上です。どうぞ。(と、カーフェイを見る。テーブルに肘をついて少し前のめりで話していたが、今度は腕組みをし、背もたれにぐっと凭れて、椅子を浮かせ、ユーラユラしながら話を聞く)
梁家輝 あははー。(レスリーに)一つだけ質問。自分の心とか経歴とか、何を使って自分を動かすの? 演技や歌、常に何かに取り組んでいる。僕は仕事に疲れたり面白くない時、もう辞めたいと思うけど、君は俳優として、歌手として自分をキープしてる。その原動力は何?
張國榮 長年の経験もあるし―――、物の見方が変わった。前は金の為だったけど、今は名声をキープするため。これは大切なことだし、自分のやりたいことをする方がいい。やる気が大切なんだ。だから舞台でハイヒールも履く。目立ちたがりと言われても、それじゃ自分は出来るか? (今までシリアスな顔で喋ってたが、急に不敵な顔でニヤリと笑い、一言一言、カメラに向かって)舞台で2時間半歌えるか? 蝶衣の役が出来るか? チンピラの役は? きれいに成人指定に出れるか? 本気で出来るか? 僕は騙されない。
梁家輝 OK。じゃあ、マギー。

と、カーフェイは隣に座るマギーの顔をみつめて、一瞬の間があく。急に2人とも照れくさそうに俯いて笑い出す。レスリーも「やれやれ・・」といった感じで同様に笑ってる。

梁家輝 ・・・・面倒な親友でゴメン。
張曼玉 何が面倒なの?
梁家輝 マジメな話・・・・、観衆からの質問。(建明はこらえきれずに爆笑する。)観衆が聞きそうな話。・・・・・・・・。結婚相手が出来たら発表する?
張曼玉 自分が聞きたいんでしょ?
梁家輝 いいよ。じゃあ僕の質問。
張曼玉 どうって・・。
梁家輝 何か言って。
張曼玉 その人は自由な考えの人だから・・、
梁家輝 発想が自由で、視野の広い人。
張國榮 そう。君を束縛し過ぎない。
張曼玉 そう。えー、他に、過程も大切。命についても自由な発想。
張國榮 難しいなあ・・。(笑)
張曼玉 お金やひとつのことにこだわらず、物事にとらわれない人。
梁家輝 (頷いている)
張國榮 自分より年上の人?
張曼玉 少しだけね。
張國榮 君の条件なら35歳以上の人だね。
林建明 彼女だって32だもの。
張國榮 その「自由な発想の人」はある程度、経験がある人でしょ?
林建明 顔は?
張曼玉 うーん、悪すぎない。
林建明 (カーフェイに)仕事休んでそれぐらい?
梁家輝 一年以上。
林建明 映画以外の収入は?
梁家輝 ない。
林建明 家の経済面はどうしてるの?
梁家輝 ある時もない時もそれなりに。
林建明 あははは。飢えに備えてた?
張國榮 彼は一時、むちゃくちゃ働いていたよ。そうじゃなくて・・、
梁家輝 (いきなりカメラ目線で)香港開港以来100年、餓死者が出ないのが香港人の精神。1997年のこの日を、皆何年も心配し、憂慮してここまで来ました。僕は香港で生まれ育ち、教育を受け、ここまで成長し、自分の力で家族の幸せを支えるだけです。もう一つ言えるのは、既に金を使い果たし、苦しんでる事。
張國榮 冗談だろ。僕も彼のことは少しは知ってる。僕たちは苦しまない。不動産があるから。
梁家輝 あっははははは。
張國榮 それがなけりゃ、・・・・、この3人も野垂れ死に。(笑) 95年96年と急に(地価が)値上がったし。だからみんな助かってる。おかげで仕事も選べるし。彼が一年休めるのも家があるから。事実だろ?
梁家輝 (カメラにむかって)テレビをご覧の皆様に一言、番組をご覧になって―――、
張曼玉 私達に話してよ。
梁家輝 ダメ。ほら、2カメが呼んでる。(4人は一斉にそのカメラを見て笑う)
皆、ほら、カメラを見て!

と、レスリーはいきなり立ち上がり、カーフェイの後ろへ行き、カーフェイの首を両手でつかんだかと思うと、「必殺!オヤジの武器、肩もみ攻撃」をする。カーフェイはそのレスリーの手を更に上から掴んでる

張國榮 力を抜いてカメラと話す気か?
梁家輝 今は、家族と友人がいて―――、

建明もカーフェイの後ろに行き、レスリーも、マギーを呼ぶ。座ってるカーフェイの後ろに、建明、レスリー、マギーと並んで立ち、みんなでカーフェイの肩や腕を揉んでいる。くすぐったそうなカーフェイ。

張國榮 まとめようとしてるぞ。
梁家輝 (みんなが) 僕を、支えてくれれば満足。この番組もギャラなし。でも・・、(笑)
張國榮 黙れ。さあ、立って。(と、カーフェイの後ろから彼を抱いて立ち上がらせ、後ろにひきずっていく)コイツ、3年でも喋るぞ。バイバーイ!
張曼玉 バイバーイ!

と、3人去っていく。建明もカメラを覗き込んで「また来週!」と言い、そちらの方に一緒に消えて、おしまい

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*オマケ・りりこの所感*

4人の楽しいお喋りは、少しは伝わったかしら?
レスリー、カーフェイ、マギー、3人ともスクリーンの中とはちょっぴり違った顔を見せてくれて、とっても楽しかったです。
そして三人三様の性格の違いがとても出ていて、すっごく面白い。

レスリーはとにかく何かひとつ顔を作って見せると、それを一人一人に「見て見てッ!」って感じで全員の方に顔を向けるのね。テレビなんだからカメラに向かってそれを見せればいいのにね。でも彼はカメラを殆ど見ずに、その場にいる人に向かって一生懸命喋ってる。そんな所がとても可笑しい。
そして、とってもスキンシップが好き。誰にでもとにかく触れながら、そして目を見ながら、時には子供のように喋っているの。

マギーは全くそういうことをしない。
すっごく飄々としながらも自分の感情に素直な感じ。それもまたかっこいい。
大きな身振りで喋ったり、またはスキンシップとかは好きじゃないみたい。レスリーが隣にいってくっついても、しばらくするとそっと離れて距離を置いてるの。

カーフェイはさあ、本当に周りを読もうとする人だね。
だから例えばね、スキンシップが好きなレスリーには、彼の話を聞きながら彼の肩に手をまわしたり、腕をかるーくポンポンと叩くのね。諭すように。
でも、それはレスリーにだけ。マギーにはしない。
相手を見て、相手にあわすタイプのように感じられました。

しかし蛇足ですが、最後の方のレスリー「大事なのは年相応の優雅さ」という言葉にはずっこけてしまったワタシ。いえいえ、勿論レスリーは優雅さを好む方だとは思ってましたよ、これを見るまでは。
いやー、だって収録中、ずっとお菓子食べてたり。
「え? どこが優雅やねん?!」って感じ。
でもねー、なんて言いますか、彼は優雅を演じることは勿論出来る。けれど彼はただ「優雅」とかそういう枠だけにとらわれず、自分の感情をいろんな風に表現してみせて、それが誰かに喜ばれることを、自分自身の至上の喜びとしてるって感じがしました。そんな姿に、ホントに子供のような顔がのぞいてて、ますますレスリーいとおしく思ってしまいましたね。へへへ。

「星空下的傾情」第一夜

以下の文章は、私が1998年に作った個人サイト「快楽有限公司」の中でアップしていたもので、CSで放映された、トーク番組「星空下的傾情」についていた日本語訳を拾って文字起こししたものです。

 

「星空下的傾情」
(第一夜)

 


これは香港の人気テレビ番組「星空下的傾情」というトーク番組です。97年に放映された回では、張國榮レスリー・チャン)、張曼玉マギー・チャン)梁家輝(レオン・カーフェイ)がゲストとして登場しました。それを2回に渡り放映したものです。
とっても楽しいものなので、見てない人は是非、会話の内容だけでもお楽しみ下されば幸いです。

さて、このトークは終始すごくリラックスし、とっても自由な感じ。まるでカメラを意識していないような。でもカーフェイだけは結構カメラ目線で喋ってます。
レスリーは殆どカメラを見ることなく、それどころか鼻の調子が悪いのか点鼻薬持参で、しょっちゅうそれを鼻に突っ込んではシュッシュしてます。かと思うと、話が白熱すると、隣の人の手や膝に自分の手を置き、すごく熱心に喋ってます。
マギーはそれほど愛想のない顔で、しかし終始お菓子をボリボリと食べてます。
そしてみんなポンポンとテンポ良く喋ってます。
カーフェイは、話し出すと長いけれど、どちらかというと全ての話を聞いているというタイプ。レスリーは喋っているうちにすぐ話が脱線してしまいます。そんな訳で、話の流れが時折おかしいですが、これは文章に起こす上でカットしたわけではなくって、大抵レスリーの脱線です。(笑)

 


そのスタジオセットは、二つのソファが横に並んで置かれていて、前には大きなテーブルが一つ置かれている。
レスリー、マギー、カーフェイが、そして司会の林建明が入ってくる。林建明以外は何故か3人とも黒い服。レスリーは上に革のジャケットを着ている。マギーは黒のタイトなパンツがすごくかっこいい。


張國榮 (照明を)上から照らさないで。薄いから(笑)
林建明 みなさん、ようこそどうぞ。

4人はソファに座る。司会の林建明とレスリーが一つのソファに、そしてもう一つにはマギーとカーフェイが。建明がそれぞれ3人を紹介する。

レスリーのコンサートについて

林建明 みんな近況教えて。(レスリーに)今、すごい人気よね。ちょうどコンサートも終わって。あの晩、偶然2人共来てたわね。あの晩、みんなが見てたけど、一番良かったのは…当てて?
張國榮 あの靴?
林建明 それも良いけど…アンコールなしだったこと。他の人は絶対に(レスリーが)出てくると思ってたけど。でもさっぱりしててよかった。
張國榮 だってたくさん歌ったもの。事前にアンコールなし宣言してたし。観て充分ならそれでいいでしょ。
林建明 新聞にいろいろ書かれてたけど、事実と全然違うし、記者は実際に見るべき。見ないとわからない。よく見てから悪口言って欲しいわ。
張國榮 よく見たら褒めるよ、バカだな(笑)

レスリーが一度引退したあと、すぐに復帰したことを悪く言われていることについて、建明のマスコミ批判が少し続く。

張國榮 一度決めたことを変えたからでしょ。
張曼玉 私は22で結婚宣言をして、32の今も独身だわ。

と言いつつ、彼女は目の前のお菓子をバカスカ食べている。
(注:そんなマギーも去年にフランス人監督と結婚)
建明に「あなた、よく食べるわね」と突っ込まれるマギー。マギーは笑いながら食べ続けている。
一度移住したカナダについて、


張國榮 カナダは移民して、始めは天国だと思ってた。でも結局香港が天国だった。退屈で我慢出来なくなった。景色は素晴らしく、仙人の気分だった。毎日酒を飲んでは詩を書いている。毎日それ。鹿がやってきて、庭の花を食べる。いい眺めだった。でも6週間経ってもまたやってくる。「またお前? 全部食べる気か? 出て行け!」ってね。(笑)…なんだか死を待ってる気分になって。

そのあと、カーフェイがCDを出した話が少し続く。

●友達について

林建明 (今日の)この組み合わせは3人の希望だけど、友達?どの程度の友達?
張國榮 カーフェイとは仕事で2度会った。マギーとは何度も。長い間何の問題もなく、良い友達。
張曼玉 私の2作目で(レスリーと)知り合ったの。
林建明 どの程度の友達?毎日会うとか、心の友とか、何かあれば助け合うとか。
梁家輝 あまり会わない。僕は家庭的で生活のペースが違うから。彼は家で自分の好きなことをしている。僕は家の雑用が好き。撮影より喋ってる時間が多くて友達になった。
張國榮 「東邪西毒」?
梁家輝 いつも喋ってた。カナダに行くまで。
林建明 相通じるものがあった?
梁家輝 共通の話題があった。
張國榮 僕がサソリにかまれた時も心配してくれた。(と、心配そうに自分を見ていたカーフェイの顔真似をするレスリー
梁家輝 心配だったもの。現場は何も無い所で、撮影はつらいし長かった。ある晩、突然(レスリーが)サソリに噛まれて。
張國榮 トイレに立って戻ってきたら噛まれてた。痛くてとって捨てたらサソリだった。透明な子供のサソリだったけど、黒かったらおしまい。
林建明 何回も聞くけどホントに親友?
張曼玉 全然会わない時でも気持ちは通い合ってた。出入りが激しい世界だけど、3人共生き残って、あ、まだ頑張ってるって。

建明が「私は?」というジェスチュアをし、みんなで「4人」と付け加える。その言葉にみんなで楽しそうにワインを乾杯する。

林建明 一人ずつ、他に3人友達をあげて。
張國榮 この3人。
林建明 それ以外。
張國榮 アニタ・ムイ、チェリー・チェン、ブリジッド・リン。
ブリジッドは可愛い。本当にいい人だよ。(と、白髪魔女傳撮影時のブリジッドの話をする)
林建明 マギーは?
張曼玉 友達はたくさんいるけど、もしも1人あげるなら…。
林建明 何でも安心して話せるような。
張曼玉 (カーフェイを指し)彼は駄目?
林建明 他に。
張曼玉 いない。
林建明 軽い相談出来る人は?
張曼玉 それなら大勢いる。
林建明 例えば?
張國榮 僕もだろ?
張曼玉 そう。・・・じゃあ、チェリー。(と、チェリーとの間に最初芽生えた友情と、その後の確執、そして再び仲直りするまでの話をする)
林建明 カーフェイは3人思いつく?
梁家輝 僕は世界中の人が友達。
林建明 器用なのね。
梁家輝 というか気ままにね。僕は俳優として人の気持ちがわかりやすい。人の気持ちを理解したら、仲良くなりやすいしね。特別と言ったらジャッキー・チョン。10年間電話もして来ないけど、本当に会いたい時に偶然会えたり。そんなことが何度もあって。電話をしなくても何かが通じてる。
林建明 俳優だと友達は出来にくい? 何か条件はある? 人と話してて、この人はもしかして・・・下心?
張國榮 それはない。下心とは思わない。
張曼玉 残念なのは撮影中・・・、
張國榮 そう、少し仲良くなって、
張曼玉 撮影が終わったらそれっきり。
林建明 芸能界以外の人では? 友達を選ぶ条件は?
張國榮 お節介過ぎない。ブランド志向も嫌だ。
林建明 それは賛成。
張國榮 安っぽいもの。
林建明 それは何故わかる?
張國榮 見た感じでわかる。カーフェイだから、マギーだから、レスリーだから・・・。すぐわかる。騙されない。僕たちにも20年の経験がある。
張曼玉 私、そんなに年じゃないわ。(笑)
林建明レスリーに)あなたを好きで友達になりたいと思ってもダメ?
張曼玉 好きなら友達になれるとは限らない。
張國榮 感情は犠牲には出来ないから。楽しめて初めて友達。
梁家輝 そう、感情は育てられる。会ってすぐに親友にはなれない。
張國榮 いや、初対面でもわかりあえる事もあるよ。ピンと来るか来ないか。僕が一番嫌なのは人の服をじろじろ見る人。
張曼玉 何故?
張國榮 眉をしかめて)そんな人、安っぽいよ。友達なのに服見てどうするの。
張曼玉 私が嫌なのは、相手で態度を変える人。私には優しくしてスタッフには横柄だったり。そういう人は受け入れないと思う。(と、急に建明がリアクションした顔を見て)あなたって18の子供みたい。経験豊富の筈でしょ? あなたのこと知らないから…。こんな人、はじめて!(と、半ば呆れたような笑い顔で言う)
張國榮 彼女は番組のホストだからこういう表情なの!(建明はその言葉に爆笑している)
張曼玉 違う! 私は友達にならないかも。そんな良い子と正直に話すなんて無理。
張國榮 (建明に)さっきの目つきはよくないぞ。(と、目をまんまるにし、口をポカンと開けた建明の顔の真似をしてみせる)
張曼玉 反応がオーバーなのよ。
張國榮 そっちに座る。(建明に)何でも聞いて!(と、レスリーは建明の隣から立ち上がり、マギーとカーフェイの間にすっぽりと座る)

CM
CMがあけると、レスリーは再び建明と同じソファに戻っている。


林建明 3人が友達同士なら、お互いに何かアドバイスはない? マギーの欠点はこれとか、レスリーはここがダメとか。
張國榮 僕は口が悪い。ストレートすぎて。
梁家輝 相変わらずだね。
張國榮 自分にも他人にも厳しい。だから友達が少ない。
林建明 じゃあ、マギーの長所とか短所は?
張國榮 (少し声を落して真面目な顔で)彼女はすごい才能の持ち主。(マギーは「ええ?」というような顔をしている。)急に開花して2作目に僕と共演。そうだろ?
張曼玉 むちゃくちゃだった。
張國榮 むちゃくちゃ揉めたね。
張曼玉 そう、ケンカした。
張國榮 「私のセリフ、減らさないで」って。
張曼玉 違う。私のセリフ変えたの。当時セリフが上手く言えなくて。せっかく覚えたのにすぐ変えて。撮ったらまた気に入らなくて。無理って言ったのに、この方がいいからって。変えてもいいけど(セリフを)すぐ言えないから。変えるなら早めに言ってねって。
張國榮 それで怒った。
林建明 なるほど。
張國榮 でも次の日にはケロッとして。
張曼玉 彼は口が悪くても言ってることは面白い。私にも移っちゃう。彼とその手の話をするのは楽しい。
張國榮 人を傷つける気はないけど。
張曼玉 でも時々スゴイ話をするね。
林建明 何か直すべき所は?
張國榮 絶対あると思うけど難しいな。彼女は生意気って思われてる。僕も同じだけど。同じ感覚の人間なら嘘は必要ない。悪いことは悪い。そうでしょ? だから欠点とは思わない。無理して合わせる必要などないし、自分の友達は自分で選ぶし。
張曼玉 記者じゃなくて取材が嫌い。
張國榮 当たり前だよ。芸能生活20年、今更何を聞くの? まだ聞くことある? 新人でもない。(こちらから)呼んだわけでもない。一番不健康なのは、そういう人多いんだけど、誠心誠意取材に答えたのに全然違うこと書く人。僕の時間返せよ。2時間あればいくら稼げると思う? この番組のギャラも高いよ。ね? 無駄なことするなよ。
梁家輝 今わかった。彼はホントにストレート。
張國榮 100%理解した?
梁家輝 当然だろ。ほどほどにしろ。(笑)
張曼玉 (急に思いついたように)あ、カーフェイには(短所を)言える。本当に親しいから。
梁家輝 まるで批評大会。
張曼玉 彼はいい人で、困った人を見ると助けるけど、そのせいで自分のことは後回し。

と、マギーは、カーフェイが自分について立てた計画を、いつも他人を優先するせいですぐに変更してしまうことを指摘する。

張曼玉 (カーフェイに)自分の言ったことを変えずに責任を持って。
梁家輝 確かに欠点は欠点。わかってる。
張國榮 直そうと思う? 僕は変えられない。(マギーに)友達ならそういうことも受け入れろ。計画変えたって周りには迷惑かからないんだろ?
林建明 仕事ではどう?
張國榮 ない。彼はプロ。全て計画通り。
梁家輝 仕事ではプロの自覚がある。
張國榮 この3人はプロだよね。
梁家輝 うん。

●家族の話

林建明 マギーは家の話をしないけど、どんな家庭? 言いたくない?
張曼玉 別に普通の家族。

と、両親と姉が一人いることを言う。マギーの姉は周りからきれいだと言われているらしい。「私は『可愛い』の」と言いながらほんのちょっぴり姉に対する嫉妬のようなものを見せる。

張曼玉 私が16で両親が離婚。
林建明 ずっと一人暮らし? 俳優になったせいで家族とは疎遠になった?
張曼玉 会える時間が少ない。ずっと仕事がない時は母と毎週、飲茶するけど。撮影が始まれば一日休みがあっても出来ない。
張國榮 3人とも金持ちの子じゃないよね。
林建明 私もそうよ。
張國榮 でも俳優になって少し家を助けた。家の釘一本、絨毯一枚も親の血と汗の結晶だったし。それは誇りに思う。
林建明 私は自分の経験で言うと、「孝行したい時に親はなし」。貧しければ自分で稼いで家族に楽させようと思う。でも母が死んで思った。もっと一緒にいたかったって。家族は近くにいることが大切。それから6年。いつも母を思い出す。・・・ダメ。これ以上話せない。(と、泣きそうになるから、とジェスチュアで示す)
梁家輝 僕も考えたことがある。僕は常に人と違う見方をするけど、家族のために稼いで少しでも楽させたい。思い起こして誇りに思うことは、両親の心配は僕が道を誤ること。人に子供の悪口は言われたくない。女たらしとか何とかいろいろ(笑)。俳優になって何年も経つけど、物質面と精神面で親は満足した。でも自分の人格は発展途上だから、失望させたくない。お金をあげることより重要なこと。
林建明 私は母との時間が足りなかったと思う。
梁家輝 それは孝行娘だから。思ってることは永遠に出来ない。
張國榮 面白いと思うのは、父母の出会いも縁、自分と母親も縁。別れた時に縁が切れた。
林建明 (パシッとレスリーの膝を叩き)うわー、スゴイ! 顔相見て言われたの。ここが(と、自分の額を指差して)親不孝の相だって。
梁家輝 親の縁がない。
林建明 考え付かなかった。今日やっとわかった。
張國榮 僕はそう思う。
梁家輝 (建明に)母親は育てた娘が幸せならそれで充分満足なんだ。
林建明 ああ、乾杯! 乾杯乾杯!
張曼玉 楽になった?
林建明 おかげさまで! 長い6年だった。
張國榮 よし、ズバリ効いたな。僕たち心理学者だ。相談料1人ずつ100ドルね。

CMが入る
●母親の話


林建明 家族で常に会いたい人は?
梁家輝 いる。母親。以前はいつも喧嘩してた。この世で一番合わない人だった。話題がない。二言目でもう喧嘩。
林建明 何故今は変わったの?
梁家輝 自分が父親になったから。それが大きい。状況で人は変わる。俳優として、夫として、父として、子供として。完全に事情が違う。何事も経験。サソリに噛まれるのも経験。今も母と喧嘩することはあるけど、僕はまだ全てを学んでいない。今は父親として勉強してる。毎日が新鮮だよ。今まで学んだことは別の角度で見てみる。
林建明レスリーに)子守りのお姉さんは?
張國榮 死んでもう7年だよ。僕も泣くよ。言いたくない。可愛がってくれたよ、結婚もせず。
梁家輝 子守り?
張國榮 そう。親とは縁がなくて。
林建明 あなたも?(と、レスリーの額に手をやる)
張國榮 僕は顔相には出てないよ。
梁家輝( 建明をからかうように)騙されたんじゃない?
張國榮 母と住んだのは半年だけ。
林建明 コンサートによく来てるわよね。
張國榮 ああ、最終日、母のために1曲歌った。息子として急に母のために歌いたくなった。
梁家輝 それが正直な気持ちだろ?
張國榮 またコンサートを開くかわからないし、次回母は来られないかもしれない。(注:実際、98年秋にレスリーの母親はガンの為死去) だから歌った。喜んでたよ。姉達も泣いて喜んでいた。感動的な晩だった。ヤラセじゃない。素直に歌って僕もよい気分だった。
梁家輝 なかなかあることじゃないね。
張國榮 母に電話で愛してるとは言いにくいし。
張曼玉 私もそう。なんにもしてない。
梁家輝 僕もCDあげたけど、母は何にも感じなかった。

それを聞いて4人とも爆笑する。

梁家輝 なんの批評もない。電話したら「もう聞いたけどどうかした?」って。
張國榮 僕の母は僕に遠慮する。僕の家で「お手洗い貸して下さい」って言うんだ。

建明だけが軽くアハハと笑う。

張國榮 本当だよ。みんなには笑い話でも僕は傷ついた。君たちだってうちに来てそんな言い方しないだろ? 他人行儀なんだ。僕は出生後、祖母と暮していたから。
梁家輝 自分でそう思うなら時間を作って一緒に過ごせよ。
張國榮 季節の変わり目に服を作ってあげたり。そんなことしか出来ない。家を買って使用人を雇って、お金をあげたり。でも僕たちは永遠に友達じゃない。
梁家輝 僕も喧嘩してる時は思った。生みの親なら僕の考えがわかる筈。こんなに揉める筈はないって。でも別の角度で見たら彼女は母親。僕を産んだ人。友達じゃない。マギーと同じ感覚では話せない。反対に母も僕を全然理解できない。何故理解出来ない? でも逆に考えれば理解するのは無理。
林建明 本当に困った時、帰る家があって一番の支えは親だと思わない?
張曼玉 思う。私が挫折したり悪い噂を書かれて一番心配するのは母。
張國榮 君を愛しているんだ。
張曼玉 私は香港、母はイギリスで、何年も離れていたけど気持ちは通じてた。でも母と出来るのは食事ぐらい。
張國榮 込み入った話は?
張曼玉 話しても多分理解できない。映画の話も喜ばないし。でも本当に困った時には側にいて、話を聞いてくれる。
張國榮 それで充分だよ。
梁家輝 僕は一時、ヤクザと対決した。当時芸能界はヤクザと向かい合ってて、あの頃が一番つらかった。撮影が続いて旅から旅。(と、ここでいきなりマギーがトイレに立つ。)
香港に着いてもそのまま乗り換えてベトナム
林建明 飛行機の中ばかり。
梁家輝 そう! 一度、香港の空港について自然と家に電話した。母が出て声を聞いた途端に涙が出た。30男が涙が止まらなくなって、声も押さえられなくなって、5分ぐらい泣いた。人だかりが出来て、警備員も不思議そうに見てた。
…声を聞いた途端に泣いたんだ。仕事も嫌で外部との問題にも疲れて不安で危険な時期だったから、母の胸に抱かれて胸の鼓動を聞いているような安心感だったよ。母には「仕事がつらくて」と言った。「終わったら帰るから」って。普段何も話さなくても、電話一本で一声聞けたらそれで十分満足。泣いたあと、闘う気力が湧いてきた。もう悩まない。

レスリーはそっと席を立ち、カーフェイの座っているソファにむかう。そしてぴったりと寄り添うように距離をつめて隣に座る。

張國榮 僕が最初に母と心が通じた時も泣いた。
梁家輝 押さえられない自然な感情だよ。泣いたあと、すごく嬉しくなる。
張國榮 あれは最悪の時だった。撮影中、恋人とケンカ別れをして、歌謡曲を聞いて運転しながら泣いてた。ちょうど母が来てて僕が泣いてることに気付いた。母が部屋をノックして言った。「お前が泣くと私もつらい」って。その一言でもうダメ。
梁家輝 力が湧いた?
張國榮 違う。ますます泣いた。母は本当に守ってくれてる。母親はスゴイよ。
林建明 みんな父親の話はないの? 面白いわね。
梁家輝 父は母を後ろから支える人。あまり出てこない。

レスリーは「父親?!」と小さな声で言い、渋い顔でよそを見ている。

林建明 自然な反応で面白いと思うわ。

マギーがようやくトイレから戻ってきたようで、さっきまでレスリーの座っていた、建明の隣に座る。

張國榮 僕の父親は死んだ。何も言うことはない。父にはマーロン・ブラントも注文した。有名な仕立て屋だったんだ。一種の天才。スゴイ人だった。印象に残っているのは背広姿。僕に教えたのはボウタイの結び方だけ。
林建明 早くに亡くなって後悔してない?
張國榮 父は夫として無責任だった。
梁家輝 そんな話ならトイレに行こう(と笑いながら、本当に席を立ち、トイレに行く)
張國榮 ははは、本当だよ。母を困らせて、いつも母を怒らせていた。(と、喋りながら目の前にあった銀色の大きなワインオ―プナーを手に持ち、それをぐるぐると回しながら弄んでいる)父のよい話なんてない。でも末っ子の僕を一番可愛がった。僕は勉強はまあまあだったけど、一人だけ留学させてくれた。一番上の姉は、勉強が出来たけれど父は女に勉強は必要ないと言った。でも姉は働きながら勉強して出世した。だから姉は尊敬してる。ある時、父が憎くて父の店の金を盗んだ。バレたけど。盗んだお金で食べ物を買ったよ。(笑)

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(第二夜はこちら)

mioririko.hatenadiary.jp

久しぶりのレスリー演唱會DVD一気見の一日

最初は、ちはやさんに「一緒にレスリーのDVDを観る会をしようか」と持ち掛けたのが始まりだった。去年の秋。ちはやさんというのは去年、香港でレスリー・チャンが出演する映画を観て、そこから急激にレスリーに傾倒していった女子である。秋辺りから足繁くうちの店に来てくれるようになった。

 2003年にレスリーが亡くなったあと、レスリーの話を誰かとしているとき心の中にどうしても薄ぼんやりと膜がかかってしまっていたのだが、気付けばあれから時間がこんなに経ち、その膜もようやく消えかかっているのを感じていた。2019年という「今」、ちはやさんはレスリーについていきいきと語る。その彼女と話していると、私の心の中であの1990年代後半から2000年代初頭までの、レスリー、そして香港映画と共にあった幸せ以外の何物でもなかった日々が往々にして甦ってくる。それで私もレスリーの写真集などをごそごそと引っ張り出しては彼女に見せていた。

ある日、ちはやさんは、彼女同様、最近レスリーのファンになったという大阪に住む女子とマタハリに来てくれた。彼女たちの終わらない楽しい会話を耳にしながら、ファンになったばかりの彼女たちと一緒に演唱會DVDを観る会をするのはどうかなと思いついた。ずっと以前は店でよくレスリーの映像をみんなで観る会を開いていたけれど、まったく新しいメンバーでそんなのをやろうかなあと思ったんだ。

最初は私を含めたその3人で、小さく楽しく盛り上がる予定だった。ところが、ここ数年、うちによく来てくれて仲良くなった男子が、人生の節目を前にして遠くに移転することを決めたという。決意。決意と言えばレスリーですよ。私なりに彼を見送りたいし、そして彼にレスリーのコンサートDVD見せたいなあ、うふふ(とですね、ファンとしてはだいたい、なんでもこんな風に理由をつけて自分の推しを人に勧めたくなるんですよ)と考え、ではその男子の友人で映画『ブエノスアイレス』が好きなあの人にも、それなら香港映画を通じて20年前から仲良くしてる男子にも・・・ということで、私を含めた女子3人、男子4人という最初には想像もしていなかったメンバーでの新年会を兼ねた鑑賞会となったのだ。

もうほんとうに楽しかった!

心優しい男子たちといると、なんというか私は自分自身が「ヲバチャン」であるという事実が自分にすっと馴染んで軽くなる。全然気を使うことなくストレスがない。あー楽だ、そして楽しいーー!そういう状態の中、もうひたすらレスリーに集中する7時間!

最初に『今夜不設防』という1990年のトーク番組を収録したDVDを。そして1987年の引退コンサートである『告別楽壇演唱會』、そして1997年の赤いハイヒールに黒ラメスーツでタンゴを踊る姿の艶めかしい「紅」が印象的な『97跨越演唱會』、そして2000年の『熱・情演唱會」、これをわずかな休憩を挟みつつ一気に観ていった。

『告別演唱會』は、何度見てもやはり泣いてしまう。ぷっくりした顔ときれいな瞳のライン。あれ、ちょっと千葉雄大に似てなくなくない? 31歳の、引退を決めたレスリーの緊張感や決意、それを受ける1987年のファンの悲痛な思いを感じると、このDVDの終盤、私はどうしても泣いてしまう。

『跨越97演唱會』の時のレスリーは、アイドルから引退した後、復活して様々な映画に関わってきた自信に満ちているし、力の抜け方が素敵だし、なによりやりたいことをしようという気概に満ちている。登場シーンから胸を撃ち抜かれるし、もうどれほど観ているかわからないのに、最初から最後までただうっとりしながら観ていた。

そして『熱・情演唱會』。観ながらあの頃の、2000年の、2001年のいろいろが唐突に蘇って、幸福であり胸が痛くもなる。でも幸福のほうが圧倒的に勝っている。

そして思い出す。レスリーが「I Love You」と優しく歌う。私たちも客席から I love youと叫んでいた。

私たちは多分、「私に向かって『愛している』と言ってほしい」とは思っていなかった、と思う。

そうではない。

こんなに戦っているレスリーに、

「私は、私たちは、あなたのことを愛しているから! 信じて! 本当にずっと愛しているから! だからずっと歌っていて。俳優でいて。」

そう伝えたかった。誰もこの先、レスリー自死を選ぶとは思ってはいなかった。でもレスリーが複雑な思いを抱えているだろうことはなんとなくわかっていた。彼を守る、ささやかな鱗のようなものになりたかった。だから一生懸命声を飛ばした。レスリー。愛してる!と。

あのコンサートからもう20年が経とうとしているけれど、その時の気持ちはまだずっと忘れないでいる。

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香川からレスリー・ファンの方がこの日のために送ってくださったいろいろの中に、なんと蛍光棒が!しかもレスリーの名前と「誰能代你地位」の文字が。ありがとうございます!

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プロジェクターでみんなで観る映像。それぞれ都合のいい時間に来てくれて最後には7人に。食べきれないぐらいみんなで持ち寄り、笑ったり泣いたりして楽しんだ7時間。本当にありがとう!

2000年 レスリー・チャン「熱・情演唱会」過去ログ

以下の文章は、私が1998年から作っていた個人サイト「快楽有限公司」の中のBBSに投稿されたもののなかから、2000年のレスリー・チャンの香港でのコンサート「熱・情演唱会」の時の過去ログです。当時のコンサートの前の不安と期待、そして感動の片鱗でも味わっていただければと思い、アップしました。

 

2000年 熱・情演唱會
2000年7月31日~8月5日までの過去ログ


3386 おやすみなさいー、そしていってきまーす! りりこ 2000/07/31 00:52

ではでは、しばらく留守にします~。
みんな香港で会えたら会おう!

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3387 はいよっ行ってらっしゃ~い!! 有花 2000/07/31 01:12

(・θ・)ねー、りりこさん他ALLいってらっしゃ~い!
私は寂しく日本でお留守番してます~(;;)
おみやげはとんとんでよろしく・・・。(何人に言えば気が済むんだか/苦笑)
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3390 はぁ~、眠れなかったしィ・・・。 りりこ 2000/07/31 05:41

結局、仕事のやり残しを思い出したり、暑いし、ぽきぽきだし(昨夜は負けた)、で殆ど眠れなかったわし・・・。
ひろさんはちゃんと起きて行ったかな。
ではでは、今度こそいってくる・・・。

くぅ~、寝不足に超弱いAB型のりりこでした。
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3391 やばい。。。 ねぼうひろ 2000/07/31 05:43

とにかくいってきまぁぁ~す。

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3392 いってらっしゃ~い! てぐ 2000/07/31 06:01

ひろちゃん>ぱっしょん!!!!
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3393 あ・・・ てぐ 2000/07/31 06:02

りりこさんもか、いってらっしゃ~い!!!ぱっしょん!
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3394 おぉ・・・ SHUNZI 2000/07/31 12:50

次々と先発隊が旅だって行くのね・・・。
ひろちゃんとりりこさんは、もう香港の地面を踏みしめているのかしら?
るるちゃんは、今からね…。
気をつけて行ってらっしゃ~~~い!
ちんどうばおじょんあぁ~~~~!

さ…目覚まし時計の電池買ってこよっ…と。

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3396 今ごろなにしてるのかと思うともういてもたってもいられない。 くまり 2000/07/31 23:53

わ~い、今香港に電話したぞ~。ひろちゃんはまだ帰ってきていなかった。Goeさんとりえぷーと話したよ。これからホンハムに行くらしい。いいなあ。どんなだったんだろう。二時間後にまた電話してっていうけど、起きてられないよう。でも知りたい。ううう。聞かないでいた方がいいのか。ああ、もう。

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3397 キになる。。。 有花 2000/08/01 00:15

気になる、、、。お嬢の衣装、歌、ステージ、とんとん・・・。
あぁ~でもでもでも。。なるべくこの2週間は周りを見ずにすごすのだ。
(とかいいつつ気になって掲示板見てしまったけど。修行が足りんな)
だって本当は行きたくて仕方ないんだもんよ~!(笑)
あぁ、くまり姐はこれからなのね。楽しんできてね~。羽の用意はいい?蛍光唐も忘れずにね!

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3405 お待たせ~ひろちゃんと話したよ~これが感想だ! くまり 2000/08/01 01:59

長かった、ワンレンだった!
最初は羽根だった!
やってくれた!
普通の人はひくかもしれない!
ゴルチエ、こんなの着せんなよ! でもお嬢が着たかったのか!
お嬢というより、今日はおネエ(←ここカタカナで、との指定)
ケツふってあるくんじゃねえよ! 
もも見ちゃったも~ん、スカートのスリットから…(ええっ?)
いっつ、しょーたいむ!
これは踏絵よ、女ターザン第二弾!
あの人についていけない、ついていかなきゃ、ついていってもいいんだろうか!?
でも、よかった!!!
 だそうだ。これ以上はネタばれになるので。明日の新聞が楽しみだそうです。以上。おやすみ~。

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3406 ハネハネすかーと 有花 2000/08/01 02:03

すすすすか~とぉぉぉ!?!? まさか鬘なんてかぶっちゃいねえだろうねぇ??どきどき。
女ターザンか。。ヽ(´ー`)ノふっ、お嬢らしいっつーかな。

報告さんきゅ!!あーんどお休みですですー。>くまり張
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3407 あ゛~ えつこ 2000/08/01 02:05

くまりさん、ありがとうございま~す!あああ…、想像中。
あっ、言うまでもないと思いますが、私のHNは…、気分を
変えてひらがなにしただけです(笑)。
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3408 あ~ワンレン。。 有花 2000/08/01 02:06

あっ、読み飛ばしてた。。かぶってたのねん。。とんとーん(T□T)←なぜ泣く?いやなんとなく。
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3409 さっそくShow8にアップ! えつこ 2000/08/01 02:18

私はもう、興奮して寝られないです(笑)。で、やっとShow8に演唱會の模様が
アップされたようなので、リンクしてみますね。ここの掲示板、タグは使えまし
たっけ?まあともかく、画像(スカート!)も見れますよん。

明日は、もっとたくさん各紙に載るでしょうから…、楽しみですね!!
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3410 目が覚めました! くらちゃん 2000/08/01 02:31

Show8早かったですね。
私も先ほどから見てましたが・・レスリ凄すぎるぅ・・
ほんと、女ターザンのようじゃ!
誰もまねできない世界観と、それを体現できるレスリ!
。。。なかなか寝かしてはくれませんね(笑)
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3411 あっははははは~(爆笑) 有花 2000/08/01 02:41

見てきました~画像。。すごすぎる~~!(涙)夜中に腹がよじれちゃいましたわ。
頼むから「紅」路線に戻ってくれ、お嬢~~!! ロンゲねーちゃんは似あわんよ~~(⌒∇⌒;)
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3412 仮想舞踏会のようじゃった、とも仰せでした くまり 2000/08/01 02:53

電話ではひろちゃんが何を言っているのか、さっぱりわからなかったが、写真を見てみると案外冷静に描写をしていたことがわかりましたね。
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3413 たしか・・ 桂米兵 2000/08/01 05:40

おっさん、「誰でもみれる2級コンサート」とか
申してませんでした??スカートはいて、んな
わけあるかい(笑)。でもいいわあ、やっぱ
れすりーはとがってなくちゃ。
でもロンゲは・・一瞬ジャッキー・チェン
女装かしゃん?かと・・。

ぐっは~、香港行きてーーーーーーっっっ!!!
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3416 なんつーか、踏絵? 有花 2000/08/01 06:54

しかしなんだ。。新聞みてきたが、あのスコットランドはいっちゃってるスカートは何事~?
もしかして、もしかしなくても脛毛剃ってる?(よな…)私はこの踏絵を乗り越えられるのだろうか!?
とかいってリンクの修正してたら、2度エラーで文章が消え、一度はブラウザごと落とされた(泣)
もしかして、お嬢の呪い?(TДT)

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3417 ものの数分で。。 有花 2000/08/01 07:07

踏絵とか思ってたらば。以外にも太陽の写真は可愛かった(爆)↑
あのニコッがやばいっす。。。許した。>お嬢
               ↑順応早過ぎるかも。

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3418 2時間でOKよ ほでぃえ47 2000/08/01 09:41

最初は信じられなかった。
でも一人で仕事をしながら、思い浮かべて考えたらもう平気。
白いスカートとはいて、ニッコとしているとこなんか、なめちゃいたい。  背中の筋肉  すご~い。
あれだけ見ると元体育会系のおかまみたい。
ところで今度は朱老師とはからんで踊らんのかなあ?
私はあの人もツボなんですけどね。
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3419 頭がくらくら。。。 ユカ 2000/08/01 13:01

新聞見ようかどうしようか、悩んだけど、やっぱり見ずにはいられなかったわ。
はあ~一体あれは何?確かにひろちゃんの言ってることはちゃんと描写にはなってるね。
スカートは穿くんじゃないかとマダムと話していたんだが。。。頭の方がああなるとは思ってなかった。あのいでたちで「Monica」とかも唱ってしまったんだろーか?
はあ~この暑さにうだった頭にガチーンと一発来た!っていう感じ。
オネエ度120%っていうとこで、「我」は「あたちはあたち」なんだわね。確かにあの笑顔は可愛いぞ。早く動いてるとこ見たい。。。
そうそう、香港の天気予報見てると、ここのところ、雨マークが連日ついているけど、雨降ったりしてるんだろーか?
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3428 問題は貞子 桂米兵 2000/08/01 18:29

スカートは克服したわ!!っていうかあの髪型でさえ
なければオカマ度下がって結構いい感じかも・・
なんて・・(ふーっ、つくづくファンって有り難いよな)
貞子は痛い、痛すぎる~~。
でもあの髪型じゃなければ(しつこい)その他の服は
結構おしゃれじゃないかい??(もういい風にしか取れない
馬鹿なファン)
やっぱ怖さも含めて自分の目で見たかった~~。
なんでゲートボール大会の用意なんてしてなければ
ならないんだーー!!(叫び)
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3429 心配なんすけど 桂米兵 2000/08/01 18:58

ちなみに・・UMGのHPではすごいことに
なってるぞ。ブーイング、ブーイング。
「もう見にいかない」「18年目のさよなら」
「騙された」「こんなアブノーマルのファンになるとは・・」
「ファンの気持ちなんて何も考えてない」だそうだ。
一体何をやったんだお嬢。大丈夫かな・・・~~~。

でも心してみないと・・ほんと、きついです。しかも
十数年ファンやっている方たちからのお怒り、
ああ、なるほどと思う部分もあるのよ。(コンサート
見てないけどさ)「レスリーがゲイでも気にしないけど
それはプライベート問題だし、それにどうやったって
レスリーは正真正銘の男性!女にはなれない」とかなんとか・・
女性の仕草をしすぎるのと、もちろんあのロンゲ&スカート
に耐えられなかったみたい。やりすぎたのかな?と想像しては
いますが・・。
どうなんでしょうな~アイドル時代の品のいいいい子ちゃん
イメージのツケなのかも。でも、どっちにしろレスリー
背負わなくちゃいけないもんだからなんとも言えんですね。

ああ・・なんか動揺でカキコばっかしてるわ。
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3432 久々に感性と闘うという行動をした一日でした わいけー 2000/08/01 22:30

夕方桂さんのカキコを読んで、今朝からそれまでの約12時間、どこへ持っていったらいいのかわからない感覚と久しぶりに闘い続けておりましたが、答えが出ました。10数年れすりを見続けてきた人がさよならをしたくなるような演唱会なんて素敵すぎ!朝からあんなに揺らいでしまっていたのが今はウソのようです。そーよっっ、あたしはこの時代のれすりの証言者の一人なのよっっ、と大いなる勘違いを更に深めたのであります(笑)。

それにしても今回もまた自宅にいながらにして昨夜香港で行われたコンサートのことを垣間見れたり、それを見た異国の人々の様々な意見まで拝聴できるなんて、ネットってホントにありがてぇと思う今日なのでありました。
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3433 いいですねえ、それ(考え方) 桂米兵 2000/08/01 22:41

何度も登場してすいません。これだけ・・

わいけーさん、そんなあなたに惚れました(ポッ)。

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3434 動揺はどうよう? 有花 2000/08/01 22:45

あぁ、私の感覚は間違ってなかったのね。ブーイング…そりゃされるよなあ。。ヽ(´ー`)ノふっ
だって、ゲイには理解ある、、つーか、ゲイ好きの多い日本迷でさえこれだ。
タブーの意識の強い他国方々が絶えられるはずなかろうて。

そう、桂と同じくスカートは乗り越えた。だが、、だがよ。あのヅラ、ヅラは~~!!!
一体何が起きた?もしかしてスカート穿くのに、頭部が薄いと嫌だわ~隠したいわん。
てな乙女思考から?さては似合ってるととんとんがいったんだね。で図に乗っちゃったのね?
(決めつけモード。←えらい迷惑だっちゅうに。)

#書き込みの内容は自己責任だ。送信する前に確認してからにしよう。
#とか普段いってる自分の文とは思えんな。。。削除キーの指定は忘れずに。しかし貞子…(苦笑)
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3435 う~む えつこ 2000/08/01 23:02

UMGのHP、怖くてまだ読んでないんですが…(苦笑)。
しかし長年の迷が「さよなら」したっていうの、でもその人たちは97年の演唱會は耐えられたんですよねえ。そのへんが、なんだかよく分からないような…、それともやはり今回は、よほどすべてがとんでもないのか(笑)。後発隊は、なんだか情報が飛び交いすぎて、じりじりする毎日ですね~。

まあ、97年の演唱會でハマった私なら、とりあえず何が来ても、そう踏絵にはならない…ことを祈る(楽観的推測の入った自己完結)。
とりあえず、女らしいレスリーはツボだけどなあ(爆)。

ところで、私は原点に戻って(?)、今回の曲目リストを知りたいんですけど!どこかに出てませんですかぁ?御存知の方いません?
(「當年情」を歌ってくれたのか、とっても気になる…)

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3437 丸顔にワンレン… ペガサス 2000/08/01 23:45

桂米兵さんが、訳して下さったところ読みながら考えた。
10数年ファンやってる人、やはり香港や、中国の人がおおいのかな‥
どうしても、保守的な人が、多いと思うので、一線を超えすぎると、許せないのかもしれませんね。しかし、コンサート見てないので、何ともいえないけど、レスリーにとって、コンサートは、97年コンサートから、ほんとの自分、自由な自分が出せる場所なのかも…
だって、写真見てもほんとに嬉しそうじゃない、演出でそうなってるとかでなく、自分でやりたくて、やってるんでしょうね。
丸顔でも、ワンレンにしたかったんだわね、足もきれいにしたかった、
そう思ったら、かわいいよ、レスリー
今回の「大熱」聞いてたら、我是我だって…
色んな感想はあると思うけど、私は、日本のコンサート楽しみにしてます。
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3438 ぐふふふぅぅ かな 2000/08/02 00:03

スカートとカツラですか。うーん私は特に抵抗なかったけれどなぁ。
(コンサートじゃなくて、えつこしゃんの画像なんだけど。)
ああ、でもスカートの下の黒のブリーフってのは。
リアルすぎるぅぅぅ。やっぱり衣装も本人の希望なんだろうなぁ。
ああ、でも40過ぎてるんだよなぁぁ。
楽しみにしてたコンサートレポート!思いもよらぬ展開でびっくりしてます。

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3441 毛根な時間だ・・・明日は健康診断だから早く寝よう。。。 わいけー 2000/08/02 20:48

えつこさん>こちらこそその後ご無沙汰しておりました。
当夜の席は現地にて友人と相談の上決める予定です。もしもお隣に目つきが悪く、やたら背が高くてすぐに崩壊してしまう言語不明瞭なヲバちゃん(←ここ重要)が座っていたらそれがあたしです。(同行の友人は間違いなくみめ麗しい)

れすり迷ではないが、去年の広島で偶然れすりを拝んで、すっかりれすりを崇拝してしまった友人が、「演唱会後のれすりの頭はダイジョブなのか?」と気に掛けてくれておりました。
また別の友人は「アレはきっと風雲の時にイーキンやえーろん様がおやりになった地毛の一本一本に毛を結びつける方法と同じ手法に違いない。」と。(この手法かなり痛いらしいですねぇ)
その友人はこう続けました。「れすり程の人になればタキシードで全然おっけなのに、あそこまで見せてくれるとは全く手を抜かない人だ。やっぱ本物だわ」と。

ところで基本的なことで大変恐縮ですが、女泰山とはなんでしょ?

桂さん>俺に惚れるとやけどするぜっっ(撲>自分)
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3442 チャーミングなのね!お嬢! MAI 2000/08/02 21:20

お久しぶりです。何せ覗き専門だから~~~爆

サッキ、HKの知人からメール入って、彼女隠れレスリー迷だったらしい~~~爆
独りで、興奮状態でメール書いてあるんだもん!びっくり!
そう言う人じゃーないのよ。結構冷静で~~~
彼女は、昨日のステージ見たらしいけど・・・・
チャミング&グレイト&他たくさん書いてあったけど・・・
彼女をとりこにさせたお嬢は、凄いよ~~~~

って、私も明日からHK入りして4夜連続コンサートへ行ってきます。
とっても楽しみです。
(お留守番の方々ごめんです。MAIまで、興奮してしまって~)

しかーーし、彼女に私が、明日からレスリーコンサーの為に
HKへ行く事知らせてなかった~
(だって、芸能人とかに熱上げていると、白い目で見そうな
感じだったから・・・・内緒にしてしまった~)
もう!遅いけど、メールしてしまった!
あ~~~あ!帰国してからのメールが怖いわ====!(^_^メ)
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3443 芸能人の鑑だワ! YOKKO 2000/08/02 22:19

掲示板の書き込みって初めてなんですが・・・。私も参加しようかな?と思わせるモノがありましたね。Leslieのコンサートの様子は確かに最初「えっ誰これ?」ってかなり引きましたが。冷静になって考えて見るとこれくらいしなきゃ観客が驚かないもの(驚かしてどうするんだ!!)だって普通だとなーんだLeslie今回は大人しめって思っちゃいますものね。実際の動いてるLeslieを見てないからよく分からないけどロン毛でも別に女っぽいとは思わないですよ・・・。見た目じゃなく仕草が女っぽいのかしら?でも、日本でコンサートがあれば是非行きたいと思いました(でも、友人は完全に引いちゃいそう)
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3444 そうなのか! くらちゃん 2000/08/02 22:34

わいけーちゃん<ありがとう。
謎が解けた気分だわ。やっぱり妙にフィットしてるヅラだと
思ってたんだ。だって、打ち上げでヅラをはずしてるはずなのに
まだヅラだった(笑)ので、変だなぁ~と思ってたんだけど
そういう手法があるんだね。・・さすがプロだわ。(うるうる)
しかし、わいけーちゃん。「毛根な時間・・」笑える。

MAIちゃん<気をつけていってらっしゃぃ~。
興奮のカキコ楽しみにしています~♪

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3446 おねぇはいやん。 有花 2000/08/02 23:22

あの掲示板。昨晩ちらっと見たけど、確かに桂の言うように否定意見でしたねー。
国民性の違い?そりゃ当然ある。(日本はゲイに関しては"特殊"なお国柄だからね。)
でも、その掲示板に書いた彼女らも、紅は乗り越えてるんだよねー。
それが今回、あれほど批判が出たってのは、向こう風に言えばユニセックスは理解できるが、哥哥のプライベートはともかく、ステージ上でまで完全女でってのは理解の範疇を超えてる!てな感じなのではないかと…。

一番いかんかったのはケツ振り?スカート?お色気?ロン毛?羽衣装?右手?(笑)
まぁ、どれかとかじゃなく、全てからくるムードだったんじゃないかと思うんだが。
やり過ぎたんだろう。例えばロン毛を一部曲だけにするとか。出す時は出ししまう時はしまう。メリハリ付けてりゃ、ここまで言われなかったと思うんだよな。
女全開しっぱなしじゃ、そりゃ一般や、性にTABOOのある国の迷には退かれるだろう。
一部迷は、それでもなんでもいいの!って思う(というか慣れ…)かもしれないが。

で、昨日桂と何が嫌かって一つ一つ出して検討してたんだけどさ。
突き詰めていくと、あの羽衣装と縛り髪(ださい)全部通してのロン毛位なんだよ。
ケツ振りもスカートもお色気もok。
"ケツ論" 一番気になるのは、お嬢の今後の方向性なんだよねーと。やっぱ甘い日本迷二人。(笑)

でもさ、少なくとも私は、男のままであれこれやるから好きなのであって「完全女」が見たいわけじゃないんだよ~~(涙)>おねぇ

>わいけーさん
そうか、地毛に一本づつ結んでくやつか。。そういやあれって負担かかるんだよな…(黙)
てことは、ワールドツアーすんだら、活動一時停止。髪の毛いたわり休間とるね、きっと…(YーY)
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3449 ロン毛は つぼ 2000/08/03 04:40

おっけ~。なんせ家人が同じくらいの長さなので見慣れてるっちゅーか。
(もちろんあんなに麗しいわけはない)

ただね、あたしもあの縛り髪は・・・だわ。
それと描きぼくろ。でかくない?スタジアム用サイズなのかしら。
まあね、写真だけでは何ともいえないけど。
あのスカートも動いてる姿を見れば、印象かわるのかも。

とにかく毛根だけは大切にしてくれと、祈らずにはいられません。
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3450 泣いたのか~ 有花 2000/08/03 06:17

お嬢、泣いちゃってるね~。泣かれると弱いんだよなぁ。わかった支持するする。
スカートでも束ね髪でもなんでもいいよ、もうっ!むぎゅーーーっ(抱きしめ)だ。
迷なんてこんなもん。。おばかちゃんでも可愛いんだから仕方ないやね…惚れたもん負け。

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3452 自己完結 桂米兵 2000/08/03 06:27

否定意見の多さにレスリーの今後のこととか・・・いろいろ考えて不安にもなりましたが・・どうやらレスリーはすべて覚悟の上、その上でやっているみたいね。(某掲示板にみた)なんか吹っ切れたわ。
どこまでも行きなさい、レスリー!自分がすべきと思う事をしちゃって!!って感じ。
結局その姿勢が好きでどんなステージでも嫌いになんてなれないんだから、私は。
みなさん、不安になるような情報をかいてゴメンね。

3454 こんなあたしに誰がした…?!(副題:鍛え上げられている自分に気づいた日) くまり 2000/08/03 10:25

つくづく思う。なにがあっても、どうでてこられようと、まったく問題なくすんなりとなにもかも受けとめている自分。どうした、この肝っ魂のすわり様は…。どうした、この心の広さは…。どうした、このなんでもござれの強靭な神経は…。
 鍛えられたんだ。この数年で、わたしはこんなにも鍛え上げられたんだ。身体はゆるいが、心はマッチョ。こんなにもあたしを鍛え上げてくれたのは、そう、おめ~だ。今香港で暑い夏にロンゲで腰をくねくねしながら、スカートはいてるおめ~だ。初めてステージでその涙を見たときは、後ろの方でささやかれる「ああ、また泣いてるよ」の言葉の意味がわからなかった。「『また』ってなに?」と一瞬思ったものの、すぐにわたしの心はステージに戻り、共に涙を流したものだった。いまやカラオケの画像で涙を流せるまでに鍛え上げられた。なにかあったら涙など即座にこぼれ落ちるくらいに鍛えられた。
 そして、今わたしの髪型は、ロンゲ、センターパーツ、縮毛矯正によるストレート、まさに同じ(ちょっと違うが…)髪型なのである。(さすがだ、自分。やったぞ)手首には黒いお数珠も光っている。今年の夏の終盤には白いキャミと水色のジーンズ、そして秋口には、チャコールグレーのシャツにネクタイ、そしてスコットランド風キルト(スコットランドのお方はあれをスカートと言うと、「いいえ、キルトです」と丁寧に訂正して下さる)を探して着ている自分がいるのだろう。鍛える…というのは、筋肉だけではない、ということを身を持って知ったここ数日であった。もしかすると、これを人は同化というのだろうか。
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3455 勢いあまってもう一つ、かわいさあまってカキコ二連続 くまり 2000/08/03 11:00

 スカートというのは、それを着ているのがたとえ男でも女でも、めくってみたくなるものなのだということに気がついた。覆われているものは、露わにしてみたいという心理なのか。しかし、キュロットやズボンではだめなのだ。なぜスカートなのか。スカートの不安定さに、そのように人を挑発するものがあるのだろう。めくろうと思えばすぐにめくれる、スリットからももがみえるかもしれない、という曖昧さと無防備さの力だ。
 スカートを男がはいていると、ものすごく無防備に見える。男は闘わなくてはならないという役割をずっと背負わされていたから、すぐに闘える服装であるズボンをはいていたのだろうけれど(スコットランドは除く)、スカートをはくことで、無防備さが強調されると、見ているこっちはどうしたらいいのかとまどう。けれども、ゴルチエレスリーも闘っていないわけではない。闘うのは武器を持ってやるだけではない、ということなのか。それはこの目で見たときにもう一度なにか感じるだろうと思うけれど。
 それまで、もっぱら男のものだと思っていた「今日何色はいてんの?」とか「中はどうなってんの?」とか「なにも履いていなかったらどうしよう」なんていう考えは、男だけのものではないらしいことを、気づかせてくれた。それだけでも、偉大であるし、ジェンダー、心理学、服飾研究の見地から見ても、様々な角度から語れそうだ。
 それにしても、スカートをめくってみたいという衝動は、ヅラかもしれない疑惑の頭髪を、ついしげしげと細部(とくに生え際)まで見たくなったり、ひっぱってみたくなる衝動となんだか似ている。なるべくなら隠そうとする人間の変な欲望を変に刺激されるぱっしょんなのである。やっぱりレスリーはすごいってことかねえ。
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3456 ゆるして、書きすぎ くまり 2000/08/03 11:10

ごめんなさい、なんだか読みにくいですねえ。すみません。
いまは、スコットランドの人はなんであんなもん着るのかという問いで頭がいっぱいっす。ノーパンだっていうし。寒い中でなにもはかないのが勇気の印なんだっていうイギリス人もいたけど。
ああ、ごめんなさい。一人でなんでこんなに書いているんだか。
スコットランド大使館に電話したいくらいだ~。きぃぃぃ。
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3457 史上初、四連続投稿 くまり 2000/08/03 13:40

 まさか、また出てくるとは…。すみません。んが、しかし、今昼休みに香港に電話をしてしまったものだから、その報告させてください。
 まず、ひろちゃんに聞いたところによると、お嬢は感激して泣いちゃったらしい。でも、細かい所はわからない。

 アンコールのときに、「我是我」を歌おうとしたら、だれかが I LOVE YOUというかけ声をしたんですって。そしたら、お嬢はおもわず「ぷっ」と吹き出してしまって、うまく歌えなくて、やり直ししたらしい。すっごく可愛かったそうです。(照れたお嬢の顔がみたい~)

 アンコールはもう総立ちよ!とのこと。「立っていいの?香港なのに」と聞いたら、「お嬢が立て」と言ったら誰が立たずにいられようかと…。

 そして、新聞などであれこれ言われたことについては、お嬢は「なにを言われてもいいんだ。ここに来てくれた皆が喜んでくれれば」みたいなことを言ったそうです。ひろちゃんのヒアリングによる。

 そしてね、とにかく写真でみると「やってくれた~」という感じだけど、ナマはとにかく可愛くて、しぐさも可愛くて、「ごちゃごちゃ言うやつは、ナマを見んか~い!」という感じらしいです。
 「香港という街はいいね。そこらじゅうにお嬢のポスターがある」とひろちゃんはしみじみ言っていた。いいね、香港。でも暑いそう。かなり暑いらしい。

 こんなところかな。ひろちゃんとりえちゃんは、かなり冷静でしたが、とにかく「かわいい」という言葉が何度も何度も出てきて、ナマは本当にいい、と繰り返し言っていましたよ。
 桂>心配はなんにもいらないようだよ。ナマを見ると、すばらしくて可愛くて、やっぱり最高らしいよ。スカートはいて、動いているレスリー、見たいね。

 今日は出過ぎてごめんなさいね。でも、生のレスリー本当に可愛くて、見ている人たちはもう魂抜かれちゃってるみたいですね。よかった。

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3459 やっぱり可愛かったのね。 ユカ 2000/08/03 14:46

ここのところ考えてたんだけど、やっぱりれすりはあのロン毛、やりたかったんだろーな、と思う。まあ何かインパクトのある趣向という中で偶然出てきたのかもしれないし、確信犯的に狙っていたのか。。。どっちにしても自分がやりたいことがやれたんだから、それはいいことだわ。今までは意に反したこともやってきたんだろから。
それだけ自由になれてそれを支持してくれるファンがいて、さぞかし嬉しいだろなあ。
結構、家の中ではロン毛&スカートというのは定番の日常着だったりして。。。きゃはっ。
でもあのロン毛は相当、髪に負担がかかるのは覚悟の上。そう思うと自髪を犠牲にしてまでのチャレンジとも言えるし、やれるうちにやっておこうという、あ~その発想は悲しすぎるね。ゴメン。

くまりしゃん>わたしも真ん中分けで香港行こうかと思ってるの。でも「冷静なひろちゃん」というのもちょっと想像がつかない。
ひとつお姉さんになったからか。。。
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3460 計画的だわ~ かな 2000/08/03 15:52

カツラに対しては、ロン毛じゃ!ロン毛!賛否両論あるけど、やっぱりかっこええわ~っと思ってたんだけど、わいけーさんのあれは1本1本毛に結びつけるやつだったかも知れないとのカキコで、ちょっと考え込んでしまいました。髪の毛は無事なんだろーか?
今朝からずーと、そのことが頭をぐるぐるぐるぐる。
くまりさん>スカート論。読みながらニヤニヤしてしまいました。ぐふゅふゅふゅ(笑い声だよ~ん)
ほんと!スカートって無防備だわ~。私は今までこっちの視点でスカートを見たことなかったんだけど。
でも、<かわいい>と思わせる彼の前では、そんな考えは吹っ飛んでしまうんだろうなぁぁ。ああ、香港へ泳いででも行きたいー!!
辺見えみりに化けて毛根チェックしてやるぅぅ~

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3461 そうか、可愛いのか。 有花 2000/08/03 17:03

うんうん頷きつつよんじゃったよ~。くまり張論。
そうなんだよなぁ、なんだかんだいっても、そういう所が好きなんだよな。てへっ。

>ユカさん
どうでもいい事だけど、スカートの中は黒だったねっ!予想的中。さすがだ。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ

あ~~~!可愛い生が観たいよっ!!!

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3463 まだかなあ くまり 2000/08/04 13:09

うう~、はやくぅ。はやく、帰って来てどうだったか
書いてくれぇ。りりこさん~。シムシムさんも、
今日帰ってくるんだったよねえ。
まっているぞよ~。スカート履いて闘っている男の話を。
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3464 同感! zhoe 2000/08/04 14:24

くまりさ~ん>そうですよねぇ。
りりこさ~ん 早くぅ。書いてチョッ!ウズウズするじゃん!
私も明朝いよいよ出発だ!今日は年に1度の会社の祭りでみんな昼から準備で浮き足だっとるが、私は別のところで完全に自前の浮き輪で浮いてるゾォ。
りりこさん>もしや、つぶれきったか?
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3465 ただいま~ッ!! りりこ 2000/08/04 21:48

ああ~ッ、今頃はレスリーの演唱會第5夜が始まったところねえー!
行きたい~ッ!! やっぱも一回見たい~!!

とゆーことでたった今帰ってきました。
さあ、今からみんなの過去ログ読むぞー。
そんで今夜中にルポ書くぞー!!
てなワケで、ただいま~!! うふふん♪
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3466 おかえりぃぃ~~~(*^▽^*) てぐ 2000/08/04 22:05

よっ!上機嫌だね~~!

ルポまってま~す!でも無理しないでねん~♪

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3467 おっかえり~~^い! ほでぃえ47 2000/08/04 22:10

首がずいぶんと伸びたように感じてるんですけど私。
疲れたでしょう。
いいもん見てきたね。
あつ~いルポ まってます。

私はいまスコーレで「暗戦」を見て帰ってきたところです。
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3468 ケチな私は りりこ 2000/08/04 22:26

テレホ以外にはオン書きしないのだ、今までは。
繋げても3分以内にサクッと接続を切ってしまうのだ。
しか~しッ!
こんなに熱い皆さんのカキコ読んで、そんなケチケチしたことが言ってられるか~いッ!!

ちゅーわけで、初のオン書きしかも長いぞー!
細切れに書いてくね。
ネタバレになってしまうかもですが、なんか噂では土曜日ぐらいから変わるとかゆー話なのね。そんなことなので、書いちゃうぜー!

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3469 おかえりなさーーい!! 有花 2000/08/04 22:31

>りりこさん
おかえり~!!どうだった?可愛かった?家主が留守の間、占領しててごめんねー。早くレポ読みたい~~!!どきどきわくわく。そわそわ。

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3470 おかえりなさいまし~♪ わいけー 2000/08/04 22:45

いやん、楽しみですぅ~
(頑張って起きていような>自分)
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3471 新聞でクラクラ・ゲラゲラ  りりこ 2000/08/04 22:46

7/31の夕方からモッコクの信和中心に行く。どの店もCD「大熱」がガンガンかかってて嬉しいぞ! そして街にはデッカイ大熱の看板とぱっしょんの看板が♪ ニコちゃんのCD「了解」もあったりして嬉しい。キレイだわ、ニコ。でもレスリーも負けてないわ。
8/1、街のスタンドで東方日報とりんご日報を買う。急いで娯楽の所を観ると・・・!

うっくっくっく!
皆さんももう既に見ているけど、アタシもさあ、まずは「コレ何ィー!!」と叫び、頭は混乱して「うわーっはっはっはっは!」と笑うしかなかった!!
そばにいたガイドの紳士、馬さんが「なんですか?」と言うので見せたのね。「レスリーの演唱會ですゥ」と「うわぁー、かっこわるいですねー」と馬さん。「いやー、しかしコレ、ゴルチエなんですよぉー」と答えると更に「うーん、似合ってねぇー!」
「・・・アタシ、これの為に来たんです・・・・」
と言いつつも、やっぱ動揺したし、笑うしかなかったのね。

んでさ、もうすっかり心臓が潰れそうになってたの。
そうよね、みんなもアレみて心配になったよね。「これ、どーだろうか・・・」って。
私もそうだったわー。
香港のファンはどうだろーか、とかね。
これ、思い切りサイテェーなんではないか、とかね。
「97演唱會」の時の麗しいレスリーはどこ行ったの? とかね。

だってさ、演唱會前のここしばらくの新聞に載ってたレスリーってさ、むっちゃ可愛かったじゃん。そのギャップにちょっと耐え切れなかったわけ。極めつけは、あのスカートはいて、髪をアップにして、ブリブリしてる写真よぉー! なんでこうなっちゃったワケェ?!という疑問でいっぱいだったのね。だって前髪真ん中分けだしィー・・・。

新聞で大きくヘコんだけど、ぢ・つ・わ、よかったのよぉ~!!
今から行く人、安心してね。そして心から楽しんでね!
コロシアムはそれほどは広くないです。結構どの席も「遠い・・・、遠すぎるぜ、哥哥 ・・・」という感じではなかったかも。

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3476 おっかえりぃ~~♪ くらちゃん 2000/08/04 23:18

うぎゃぁ~!りりこさんお帰りぃ~。
お待ちしておりやした!!
元気そうでなによりじゃ。
ささ、続きをどうぞ!
今夜は寝かせませんぞ(笑)

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3477 ついに来たのね この時が。 かな 2000/08/04 23:19

お帰りなさいまし~。
いいタイミングで覗いた自分に惚れ惚れですわ-。


3478 おかえり、待ってました 迷49 2000/08/04 23:26

元気そうね!
頑張って 次 GO!!

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3480 演唱會レポ1!! かなりネタバレなので要注意! りりこ 2000/08/04 23:52 ★さて、3面構成の香港コロシアム。席はちゃんといっぱいつまってました。あたりはスモークがたかれている。それほどは広くない、白のステージ。そしてステージの真上には非常に大きな白い沙の布が垂れさがっている。8時15分開演予定。んでも、実際に始まるのは8時半ぐらいでした。
あ、これから行く人、蛍光棒はやっぱ持って行こう! ちょっと少ないぜ、蛍光棒! と言いつつ、私は8/2はま~こ☆さんに、8/3はmimiさんにお裾分けしてもらってました。点滅する誘導唐、いや誘導灯を持ってた人も数人いたよ。

★さて、いよいよ幕開け!
最初の曲は、「陪ねい倒数」の中の「夢死酔生」から!
レスリーは白の沙幕の後ろ、中空にぼんやりと浮かんでる。姿は、そう、あのロン毛後縛りに白の羽のついたジャケット、そして白のスーツらしき格好。かっこわるい。それが正直なわしの感想だ。
曲の間中、沙幕は降りない。この激しくドラマチックな曲を、レスリーはずっとつん立ちのまま、不動で歌うんだ。しかも、バックコーラスがクールファイブの「長崎は今日も雨だった」のような雰囲気の「わわわ、わー♪」みたいな感じなのね。ダサイ、ダサすぎるッ。
本当に悪いけど、これは私の一個人の感想なんだけど、正直言ってこのオープニングにはちょっと退かざるをえなかったのね。わしの平常心にも一層拍車がかかるぜ。

しかし、私は最初、この演唱會は古い曲がメインになっちゃうのかなと思い、それはちょっとやだな、と思ってた。最近のアルバムはみんな好きだし、どれもこれもレスリーの新たな意気込みを感じるし、だからガンガンいって欲しいなと思ってたの。そんな危惧は、ある意味、このレスリーの衣裳と、そして「夢死酔生」後も新しいアルバムから結構歌ってることで消えたのね。ちょっと嬉しかったな。
そうそ、衣裳は、最初の一曲目のあとで羽つきジャケットを脱いだのね。中は、肩を大きく出した白のスーツ。そして髭アリ。

途中、MCも何度か入る。くやしいことに広東語でなぁーんもわからんわしだ。お客は笑ったり、大きな声で答えたり。羨ましいぞ。

★で、最初の方に「陪ねい倒数」や「UNTITLED」などからの曲とその合間に「風繼續吹」や「愛慕」なんかを交えていきました。
あ、まとめてた長い髪は、最初の方で後ろを向き、バサリッと降ろす訳ね。
んで、演唱會前半のまず最初の大盛り上がりは、「側面」→「暴風一族」の2曲メドレーかなあ。もうね、めっちゃかっこよかったのだぁー。違和感のあった長い髪や衣裳も、この頃にはちょっと気持ち的に和らいでたかも。
んでね、気付くと、レスリー、歌うまいんだわー。
「97演唱會」の頃とか、ビデオなどで見てる分にはいいけど、音だけ聞くとなんか音程がよれよれじゃない? ところがさぁー、今回は違うワケ! なんかね、とってもいいのよ、歌が!!
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3481 うんうんうん・・・ わいけー 2000/08/05 00:00

なーんか 異常なほどどっきどきしてるのは あたしだけかなぁ・・

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3483 演唱會レポ2!! りりこ 2000/08/05 00:43

★ではでは続きを・・・。
レスリーは白い衣裳から着替えた服が、写真でもっとも「なんじゃこれ?」だった、上が黒、下はスカート、そしてやはり髪はアップ、という奴ね。その衣裳替えまではステージ各方向に作られたスクリーンにたっぷりといままでの映画の名シーンが映される。
最初に時計のアップと「カチコチカチコチ・・・」の音。もっちろん、「欲望の翼」だ! ここで大きく歓声が上がるッ!
その後にいろんな映画が、「ちょっと長いぞ・・・」と思うまで流れるのね。んでも「恋戦沖縄」や「鎗王」もあったりして、ちょっとオ・ト・ク♪
でもねー、90年前半の頃の銀幕のレスリー、やっぱむっちゃかわいいのねぇ・・・。それを見て悲しいことに「やっぱ年を取ったかな・・・」などと思ったりもしました。そして、そのあとに、「追」のイントロが・・・。そしてようやく現れたのが、前述のお召しかえしたレスリーなわけよ。
あのね、その姿は、例えば新聞などでも顕著だけど、それを見ただけじゃぜーんぜん可愛くないの。だってさ、「家有[喜喜]事」のオカマれすりとかさ、可愛いじゃん。他にも、こと「女装」だの「ロン毛」だのだったら、「花田[喜喜]事」の女装、「ブエノスアイレス」の未公開の女装、「九星報喜」や「楽園の瑕」のロン毛、と綺麗なのがいっぱいあったでしょ?
ところがね、これは思いっきり可愛くないの。
それでもね、レスリーは「追」を、女の子のようにブリブリで歌い上げるのよ。
そしてそして、見ているうちに「可愛い・・・」という呟きが、私の口から次第に漏れ出していたんだ。
そう、それはなんちゅー不思議なことなんだろうか。
だってさ、その姿は思い切り、普通の「可愛さ」を排除してんじゃん。「可愛さ」を追求するなら、髭はないよ髭は。膝丈のスカートから覗く足は、毛を剃ってはいてもやっぱり男の足だ。レスリーならば、いわゆる普通の可愛さを演じることは可能な筈なんだ。髭を剃り、髪をウエーブにして男の顔の骨格を隠し、スカートも長くさえすれば、あとは彼の演技力で「女」になることは可能な筈だ。なのに、そうしなかった。あえて髭を生やし、「男の足」を出し、そしてとっても「女の子」をして歌う「ちっともビジュアル的に可愛くないレスリー」、しかしそれ故に、なんとゆー逆説か、可愛いんだよ、これが!! いやホントッ。力説するぜ、これは!!
そしてね、この衣裳の時はずっと女の子でありおネエなんだよ。「お嬢」なんてモンじゃないぜッ!
下に伸ばした両腕を左右一緒に、まるでペンギンのようにパタパタさせてブリっこしちゃう姿なんて、超絶悶絶モノですぜ~!!
アメリカン・パイ」を歌うレスリーの本当に可愛いことッ!
「Giht」から一曲、「追憶の歳月/這些年来」だったかな、曲名はちょっと怪しいな、この時の最後の「タッタ~、タララ、タッタ~、タララ・・・」とゆー部分、わざとね、むっちゃくちゃぶっきらぼーに歌うわけよ。雰囲気はコギャルの「えー?! もォ、ちょーむかつくー」みたいな、あの斜め上を向いてポカンと口をあけたまま、ぶっきらぼうにしゃべるような、そんな雰囲気ね。広東語がわかんないので不明だけど、どうやらその部分だけフェイ・ウォンっぽく歌ってみたみたい。
スカートのまま少し高目の椅子に座って、シャロン・ストーンの真似らしく、淫らに足を組み替え、そして思い切り足を広げて見せる。
スカートは前の部分が「ふんどし状(笑)」に垂れ下がるように出来ていて、股間の部分はその前の部分の布が隠しているのさ。

それから、私の大好きな、「UNTITLED」の中の「路過蜻蜒」。
ところでさー、たくさんのお客さんよォー。なんでこの3拍子の美しい曲に、4拍子で手拍子するん? わからん。ホントーッにわからん。頼むでそれだけはやめてくれ。
で、私はこの曲は何度聞いても泣けちゃうのさ。そんくらいこの曲が好きさ。レスリーは8月2日のコンサートではその手拍子のせいか、歌詞間違いか、3回ほど途中で間違えて中断し、最初から歌い直す。8月3日はハラハラしながら見てたけど、大丈夫でしたが。
しかし、それでもこの曲を本当にしっとりと歌い上げるのね。なんかね、心に染み渡ったのよ。 

さて、見ててね、完全な「女」に化けなかったレスリーに、私は思い切り拍手をしたよ。
なんかね、ゲイというと「男ではなく、女」みたいな見方がどうしてもあるじゃん。でも、ゲイにはいろんな人がいる。体は男でも心は女の人もいれば、単に女装趣味の人もいるし、男で、男が好きな人もいて、本当にそれぞれだ。レスリーはこの姿で、「紅」から更に一歩進んで、もっと「男でもあり女でもあり」を追求したんだと思ったの。
単純な「きれい」を越えた何か、に手を伸ばそうとしてるのを感じたのね。それにとても楽しそうに挑んでいる姿に、私はしみじみと感動したんだ。
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3484 おかえりなさーい♪ aye 2000/08/05 00:52

わーい、りーりこさんだぁ♪
私すごいいいタイミングに帰ってきたわっ、うふふ。
ていうかこのレポに続きはあるんだろーか?!
いやきっとあるに違いない、
というわけでもうしばらくは寝れな~い!

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3486 あああ(嬉泣) えつこ 2000/08/05 00:57

「路過蜻[虫廷]」、歌ったのね…。私もこの曲は、けっこう泣けますわ。
楽しみだなぁ。そして「這些年來」もあったのね!で、「當年情」はいかに…?
「暴風一族」は、2年くらい(笑)聴いてないわ。思い出しておかねば。

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3487 どきどきしてます なおちゃん 2000/08/05 01:05

 初めてカキコします。りりこさん、みなさん、こんにちは。
 そして、りりこさんおかえりなさい。とっても素敵なレポートを有り難うございます。レスリーの演唱會の写真を見てから、いいや と思ったり、私はこのレスリーをどう思っているんだろうか、レスリーはこんな事しちゃって大丈夫なんだろうか、等々考えて混乱していました。
 でも、りりこさんのレポを読んで、うん、このままずっと好きで行ける、レスリーも大丈夫なんだって思いました。貴重なレポの途中でごめんなさい。続きをお待ちしています。
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3488 ううう。。。 くらちゃん 2000/08/05 01:05

読んでて目がうるうるしてきた。
・・りりこさん、疲れてませんか?
レポ書きながら居眠りこいても
目が覚めるまで、お待ちしております。

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3489 夜は長いぜ! 演唱會ルポ3!!! りりこ 2000/08/05 01:05

★さて、レスリーはバックライトを浴びながらステージ後方に消えてまたまたお召替え。その間にレスリーの声とバックミュージシャンのプレイだけが場内に流れてたの。メンバー紹介なのね。
そう、それが8月2日だったの。
私はちょっとそれに不満だったわ。だって、いくら声だけ聞こえてても姿が見えなきゃテンション下がるわ。そんなテンション下がった客の中で紹介されるプレイヤーが可哀相だわ。
と、そう思ってたら、8月3日はね、バックライトで後方に去ったのは同じでも、その後、ずっと着替える所をバックライトを浴びたシルエットで見せていたのよ。音の中、スカートを脱ぎ、衣裳替えを手伝ってもらい、メイクを直してもらい、その間中、声だけでメンバー紹介。これはねえ、うん、とっても素敵だったわー!
こうやって日々少しずつ良くなっていくんだなあって思ったのよ。この演唱會は終わりになるにつれ、どんどん良くなっていくッ。そんな風に確信したわ。
そして、メンバー紹介のあとに「無心睡眠」!
衣裳は一転してピンクっぽいラメのスーツ。痩せたせいかとってもスラリとして長髪も服に合ってて素敵なのよ。
この曲もとっても盛り上がったのよッ! 私はこの曲の振り付け、大好きだしッ。椅子に座ったまま、蛍光棒振りながら一緒に踊ってたわ。
その後、ラテンナンバーが続くのね。あでやかでやわらかい身のこなし。文句ナシッってとこよ。
そんで新曲の「大熱」と続いていくのね。CDで聴くよりも更にいいかもよ、これ。
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3490 パッションの歌を聴きながら・・ ゆうゆう 2000/08/05 01:54

こちらのカキコは初めてです。りりこさんのルポ読んでたら何だか参加したくなってしまって・・・お邪魔します!
今 某掲示板からパッションを録音した物を聞けるようになていてレスリーの歌を聴きながら(音はあまり良くないですが・・)りりこさんのルポ読みながら少しでもパッションの雰囲気を味わおーとしている私です。
皆さん同様、今宵はとことんお付き合いしたいと思っています。
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3491 詳細なルポ、うれしいです みきの 2000/08/05 01:54

はじめてカキコします。
りりこさん、こちらでははじめまして。りりこさんが気を使って送ってくださったビデオを見ながら、お留守番してました。
コンサートが始まってから、いろんな情報が欲しかったとき、ここが特別盛り上がってたので、実は毎日のぞいてたんですよ。
今日は、りりこさんの非常に詳しいルポのおかげで、ステージ上のレスリーが目に浮かんできます。香港に行けない者にとっては、とても嬉しいルポです。まだまだ続きがあるんですよね。じっくり読ませていただきます。よろしくお願いします。
おかげで、全然眠れそうにない・・・
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3492 演唱會ルポ4!!!! りりこ 2000/08/05 02:08

★さてさて、「大熱」のあとだったかな、再度レスリーはお召し替え。ところで書き忘れましたが、白の衣裳とピンクのラメスーツの間に、ヘビヘビした衣裳もあったわ。腕にはじゃかじゃかとゴツいブレスレット巻いて。うん、それもかっこよかったわ。
で、衣裳は光沢のある黒のピッタリしたパンツにスケスケの黒のシャツだったかな?
曲順などはちょっと忘れちゃったんですが、さてさて「紅」
この演出は多分、賛否両論となるでしょうね。他の方の意見も是非聞きたいわ。
舞台には黒い衣裳に身を包んだ男の子4人。大きなベッドを囲むようにして登場。同じく黒で、胸元の間が縦に深く開いているレオタードに身を包んだ女の子たちがベッドに寝ている。それはまるで死体の山のようだ。
とは言え、腕だけが蛇のように上に向かってゆらゆらと伸びている。
そして、あの強烈な「紅」のイントロで、一人のダンサーの女の子が横たわりながら「97演唱會」のレスリーを彷彿とさせるように紅いハイヒールを履いた足を上に伸ばす。
さて、舞台には大きなスクリーンが上の方に幾つか設置されてることは書いたね。で、そのスクリーンには常時、舞台のすぐ前にあるカメラで映像を撮り、それがスクリーンに流れているわけなんですが、この時もスクリーンに映し出されるのは、そのベッドの上の妖しい肉の塊のようなダンサーたちなの。
で、レスリーはどこにいるのか?
それはベッドがあるステージの少し上の方にある舞台なのね。そこで彼は、ビデオのハンドカメラを持ち、彼女たちを移しているの。
歌が始まる。歌の間も、スクリーンはそのダンサーを映し、そして青や赤や紫を基調にした少し薄暗いステージの中、レスリーにはなんと灯りのひとつもあたってないの。
歌の一番の最初のリフが終わり、2回目のリフの時にようやくカメラを持ったレスリーにスポットライトが。しかし、そのビデオで女達を映すという演出の為、いくらレスリーにライトがあたっても、この「紅」の主役はベッドにいる女達なのよ。
でもね、大きなスクリーンには、レスリーが撮っているビデオの映像がノイズ混じりに挿入されるの。妖しくメイクをほどこした男の子のダンサー、ベッドに乱れる女の姿、それを舐めるような映像が挿入されていくのね。
まるで男も女も操り、狂わせる、「闇の王」という風情だったの。
最後にレスリーはそのベッドの中に入っていく。
うん、この演出はとっても面白かったわ。
それでもね、やっぱりこの曲の主役はレスリーでいてほしかった。
もっともっと、レスリーの姿を演出的に浮かばせて欲しかったわ。どうしても「97演唱會」の姿が鮮烈なだけに、これに関してはきっと、意見が分かれる所だと思ったなあ。
そしてまた、最終日までにこれはもう、このままで行くのか、もう少し変えるのか、そこん所も気になる所でした。

この曲に続いて「枕頭」。これも私はメロディとして大好きな曲なのね。出来たらあまり何もせずにしっとりと歌って欲しい曲の一つ。でも、「紅」の雰囲気のまま、非常に芝居がかった演出でした。女の子達が次々にレスリーに絡んでいく。しかし、そのうちに女の子同士で絡み合い、今度はレスリーが求める側になって・・・ってな感じかなあ?

あと歌った曲は前後しちゃうけど、例のブリブリ女の子の姿で歌った「左右手」とかね、「UNTITLED」「陪ねい倒数」から結構歌ってたなあ。
そして、特筆すべきは、新しいCD「大熱」からの「我」でしょう!
8月2日は途中で失敗しちゃって、笑いながらもう一回歌い直し、なんてこともあったけど。
でもね、すごいの、この曲が!
あのね、この曲に関しては蛍光棒、振る余裕なんてなかったの、私。だってね、すっごくすっごくいいんだもんッ! そうとしか言えない。
これを歌うレスリーの魂が、そこに燦然としてあるんだもんッ!
いやー、香港に行く前日まで、私はCD「大熱」をまともに聴く余裕なんてなかったのね。だからこの歌の意味も知らないし、それほど覚えてもいなかった。そんな私だったけどね、この歌を歌うレスリーのその姿にはね、本当に心を打たれるものがあったのよ。それだけの気持ちが、きっと込められていたのね・・・。
多分、この演唱會の意味は、全てこの一曲の為にあると言っても過言ではないほどの力を持っていました。

さあ、そして・・・・・・・・!


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3493 うきょ~~~! くわも 2000/08/05 02:10

無心睡眠あるんだぁ!!
うちが行くときも有ればいいなー!
寂寞有害は?同道中人は?
あ~。はやく生歌が聴きたい~~~!
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3494 う… えつこ 2000/08/05 02:20

「當年情」は、なかったのかぁ…(泣)。来日公演に期待しよう。3年前、私が
行った日にはなくても、別の日には歌っていたことだし…(気が早いっての)。

「紅」からは「怪イ尓過イ分美麗」があったんですね。それは嬉しいかも。「寵愛」
からは「追」だけですか?「我」は、北京語バージョンの方だったそうですね。
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3495 おこんばんわ あじん 2000/08/05 02:21

ども、さすがの盛り上がり様ですね。
りりこさんの詳細な文がさすがです。
私も8/1行ってまいりました!
あのお姿にはどーしよーかと思いましたが
曲もイイ曲ばかりだし、アンコールのヒットパレードでは
ロックコンサートか思うくらい盛りあがったし、
レスリさんの涙も観れたし…や~行ってよかったですわ。感動感動。
それ以外にも濃いい三日間でした。
いずれHPにページつくりますが。
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3496 多分、これが最後か? 演唱會ルポ5!!!!! りりこ 2000/08/05 02:51

★さーていよいよ、コンサートはアンコールへ!!
レスリーは白のタンクトップにジーンズ。
曲は何から始まったっけ? とにかく「モニカ」「第一次」「少女心事」とか、そんな昔のヒット曲がここで一気に登場よ!
んでね、アンコールで出てきたレスリーの熱気で、もう観客は総立ち、とまでは行かないにしろ、それでも80%の観客は立ってかなあ。レスリーも、立てと煽る煽るッ!
なんつーかねえ、流れとしてはやっぱ最初はあの髪や衣裳にぎょっとしてたと思うのよ、みんな。で、最初の全体の観客の空気は少しだけ重かったように思うのね。しかし、だんだんとレスリーの姿に魅せられていくのよ。それが客の一人でもある私にも手に取るように伝わってくるのね。そして気が付けば彼の姿に思いっきり感動しちゃって、そのあとにこのアンコールでみんな弾けちゃうのッ!
たくさんのお客さんの中には、
「いい年してこんな『レスリー』にハマっちゃって香港にまで来ちゃって・・・」とどこかそんな自分に戸惑いながらその場にいた人も多かったように思う。そんな人達が、「あぁ、もうダメッ! いいのよ、アタシも立ってしまうわッ」とばかりに立ち上がり、いつしか手を大きく上に上げて振り出す。レスリーッ! と叫んでみる。
そんな気持ちにさせる瞬間が、この演唱會にはあったんだ。
レスリーに立てと言われたでもなく、前の人が立ったから私も、でもなく、ただ立ち上がり、レスリーと共にこの時間をもっと過ごしたいという、まさに大熱の瞬間!
曲は「Stand Up!」「ツイスト・アンド・シャウト」と続いていく!
アリーナの客の数人かは舞台の前の方に走っていく!

そうしてとても盛り上げたあと、2回目のアンコールかなあ?
アリーナ後方からは、アンコールを叫ぶ観客の声と、ドンドンと床を鳴らす地響きのような低い音。
そして登場するレスリー。8月3日には、MCのあとに何故か、チャイニーズ・ゴースト・ストーリーのテーマ、「やんさんろ~」って奴ね、あれをアカペラで歌い出す。
ところでこの日、ステージ席後方だった私の隣は香港人カップルだったのね。ごつごつした顔のがっちりしたおにいちゃんと女の子。そのカップルはアンコールの間、立ち上がってなかったの。
んでも、そのおにいちゃん、この曲の時、レスリーと一緒に「やんさんろ~」とデカい声で歌うのね。(かなり調子っぱずれではありましたが、ははは)
それを聴いた時、香港の人の心の中には、たくさんの映画、アイドル時代のヒット曲と共に、レスリーというものがとても深く浸透しているんだなあと思い、嬉しくなったわ。

さて、そして「I Honestly Love You」
8月2日には「I love you」の所では歓声が入り、また観客からも「I love you」の声が走る。きっとひろさんも叫んでるのではないかなあ、などと思ってたのね。
そしたら後で聞いたら、8月3日は「I love you」じゃインパクトが薄いッと計画を練ったらしく(?)ちぇしゃさんとひろさんたちが曲の前に「愛してるー!!」と叫んだとか?
するとレスリーが「アイシテル? ニホンジン? コンニチワー」
おいおい、コンサート終わり近くに「コンニチワー」かよ・・・。でもでも、ちゃしゃさんもひろさんも、レスリーとしっかり目が合ってしまったとおっしゃってたわー。

さて、とても大切そうに「I Honestly Love You」を歌い、そしてもう一度、最後に「我」を歌ったのね。歌った、というか、歌い上げる、という感じよ。
新聞にはこの曲の時に泣いてたってあったね。
私はそれはわかんなかったけど、8月2日の時は目が少しウルウルしてるのを感じたわ。クドいようですが、こみあげるものがあったわ、この曲の時には。
そしてそして、この演唱會は幕を閉じたのでした。

さて、これが8月2日と3日に観てきた私のルポでした。
静かに堪能し、そして楽しく気持ちを弾けさせた、という感じでしょうか。

さて、クドイようですが、もういっちょ続く・・・。
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3497 長いこと、お付き合い多謝です。 りりこ 2000/08/05 03:19

★さて、演唱會が終わり、その後いろんな人に会いました。それもまた、とっても楽し♪
と言いつつも、最初に書いた通り、私はなかなか「うわぁ~ッ♪♪」となれないタイプ。おかしなモンでね、これが「仕事です、うわ~ッ♪と盛り上がりましょう」とかね、または「そういう芝居をしてみましょう」と言われるといっくらでも出来るんだ。ところが素の私ってのは、もう本当に盛り上がらないヤツなんだ。そんな自分がちょっと悲しい。悲しいが性分なので仕方がないか。
なんと言いますか、距離をすぐに縮めることができないのね。それで、なかなか会えなかった人にようやく会えたにも関わらず、ローテンションな私をお会いした方々、お許し下さいね。
ちぇしゃさん、シムシムさん、りえぷーさん、ひろさん、ま~こ☆さん、るるさん、Sachikoさん、SUZUよさん、ご挨拶しか出来ませんでしたがサミラさん、それからシネセンターのお客さんなのでイニシャルだけにしておきますがW.Kさん、みなさん、同じ時間を過ごせて嬉しかったです。
今回は残念ながらすれ違ってしまったAsajiさん、いつかまたお会いしましょう。
8/3に一緒に行けたmimiさんにも感謝!
そしてこれから行く人たち、思い切り楽しんで下さいね!
心の底から思い切り楽しめちゃう人も、私のようにどこか冷めた部分を持ってる人も、行きたくても行けなかった人も、今回はあえて行くのをやめた人も、み~んな「我」だねー。
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3498 多謝、多謝! 有花 2000/08/05 03:36

>りりこさん
お嬢の方向性というか姿勢の根本的な所は、全然変わってないね。りりこさんのレポ読むと
その辺が伝わってくる。どうもご苦労様っす!「紅」の演出含め、確かにちょいと
好みがわかれそうだけど、まぁ、それはワールド見て判断しようかなって感じですわ。
てよか、早くビデオ出して欲しい(笑)やっぱ日本公演と香港では違うしなぁ。

そうそう、向こうの演唱会はご存知だろうが初日なんかは公開リハでしょう(笑)
どんどん演出の変化はしていくと思う。そう、そんな事すら忘れてた。恐るべき、お嬢のダサセンス!(笑)

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3499 ありがたや~ かな 2000/08/05 03:46

4時間半に及ぶルポ、お疲れ様です!
かなりの時差を感じつつ、盛り上がった今夜。
とぉっても、楽しかったです!
をぉぉぉ~hOtじゃ~~~と思いながら読まさせてもらいました!
りりこさんには、ホント感服ッス!


『楽園の瑕』

以下の文章は、レスリー・チャンの生前に書いたものです。
これらを書いていた時には、まさかレスリーがこんなに早く亡くなるなどと想像もせず、
彼の未来を語り、時には能天気なことも書いております。
しかし、彼の映画を見るたびに、彼の音楽に触れるたびに感じた驚きや喜びを大切にしたいから
敢えて加筆訂正はしておりません。
何卒ご了承ください

楽園の瑕

1994年製作
監督・脚本・・・王家衛ウォン・カーウァイ
撮影・・・・・・・クリストファー・ドイル
美術・・・・張叔平(ウィリアム・チャン)
出演
歐陽峰<西毒>・・・・張國榮レスリー・チャン
黄薬師<東邪>・・・・梁家輝(レオン・カーフェイ)
盲剣士・・・・・・・・・・梁朝偉トニー・レオン
洪七 <北夷>・・・・・張學友(ジャッキー・チョン)
燕/媛・・・・・・林青霞(ブリジッド・リン)
桃花・・・・・・・・劉嘉玲(カリーナ・ラウ)
歐陽峰の兄嫁・・・・・・・張曼玉マギー・チャン
村の娘・・・・・楊采[女尼](チャーリー・ヤン)

 

1.「楽園の瑕」が出来るまで
2.広がる続ける物語
3.歐陽峰の孤独
4.「酔生夢死」の効き目

 

1.「楽園の瑕」が出来るまで

映画の冒頭の言葉にあるように、これはある小説が元になっている。
というか、その武侠伝小説に登場する老人達の若い頃を想定したものということだ。例えば、原作の西毒は底意地の悪いひねた男らしいが、一体彼はどうしてそんな男になったのか、とか。

本来は東邪、西毒、北夷、南帝の4人の話であったらしい。しかしウォン・カーウァイはそんな4つの点で作られるバランスの良さを排除していった。南帝を抜き、そして当初は西毒がトニー・レオン、東邪がレスリーであったそうだ。確かに次から次へと女に関わっていくこの映画の東邪のイメージはレスリーにはまり役だったかも。
女優陣も当初はジョイ・ウォンも参加していたそうだが長引く撮影のために彼女は降板し、後にチャーリー・ヤンが参加し、そして幾度も配役の変更があったという。

また、この映画は一応正月映画として予定されていたそうだ。しかしいつもの如く撮影は延期されていき、プロデューサーだったジェフ・ラウが「楽園の瑕」のフィルムを現像している間にマッドテープとして撮影したのが「大英雄」。そしていよいよ正月映画には間に合わなくなり、「楽園の瑕」は途中で中断して、「大英雄」を僅かな日数で撮ったそうだ。

その後、冬の季節が過ぎるのを待って再び春から夏にかけて「楽園の瑕」の撮影を始めたけれど、その時に今までレスリーが東邪役で撮っていたのを西毒に変更したそうだ。更にこの2年を掛けて撮影された映画はすぐに編集されることなく、ウォン・カーウァイは「恋する惑星」を作る。その映画を経ることによって始めて「楽園の瑕」の編集に移ることが出来たということだ。(資料「ウォン・カーウァイ」ジミー・ンガイ著、「チャイニーズシネマパラダイス」ビクターエンターテイメント発行)

2.広がる続ける物語

この映画、何回見てもいいですね。
とゆーか、回を重ねるほどよくなっていくの。
まるでこの映画の衣装に使われている布の質感に似ているな。
丁寧に色を施され、よく見ると一本一本微妙な色合いを持った糸の塊が置かれている。それは毛糸玉のような完結した形ではなく、複雑に絡み合ってしかも漠然とした物だ。
しかしそこに一本の縦糸が見えてくる。それを手にとって見る。その糸の名は「黄薬師」だ。ゆっくりと引っ張りあげると、その糸には「燕/媛」と名乗る女、「盲剣士」「桃花」という糸が絡み付いているのが見えてくる。または少し離れた場所には「村の女」という糸が「盲剣士」と「洪七」をわずかにかすめるように結びつく。ところがようやくラストになって気がつくと、絡んでいた糸の塊だと思っていたものは一枚の布だった。歐陽峰のどうしようもなく切ない孤独、という名の一枚の布。
初めてこの映画を見た時、ラストで目の前にその布が表れた時、私は茫然としつつも訳も分からず涙した。そうしてこの映画も繰り返し繰り返し見ることになる。

登場人物は誰も自己主張する間を与えられていない。豪華なキャスティングだが、例えばほぼ同じキャスティングの「大英雄」の方は、俳優に対しても観客に対してもサービス心旺盛だ。「さあ、ここはあなたの見せ場だよ」というシーンがそれぞれのキャストにふんだんにあり、観客もそれを充分堪能できる。
それに比べるとこちらの「楽園の瑕」にはそういう類のサービス精神はない。登場人物は淡々と語られていき、「さあ、あなたの出番です!」的な感じがない。そしていつも、唐突に、なんの勿体もつけずに、ただ結果だけが目の前に晒される。
燕/援が二重人格者だということ、盲剣士の死、村の女とタマゴひとつで契約する洪七・・・。

「切ない」ということを胸に掻き抱きながら本来の場所でない所に一人生きていかなくてはいけないのが盲剣士とその妻、桃花だ。本当なら二人で素朴で幸せに生きていくはずだったのだ。しかし桃花がひととき黄薬師に心を移したことによって、二人はその場所には行き着けなかった。映画はそんな二人をまるで風を移しているように、そしてその中で微かに花が鳴っているように淡々と描いている。

ブリジッド・リン演じる女は幻の中を生きていた。黄薬師に愛されたという記憶も裏切られたという記憶も彼女の幻なのかもしれない。だからいいのだ。「あなたは誰を愛してるの?」という問いに代わりに歐陽峰が「君かな」と答えても。幻の黄薬師の声を聞き、そして彼を愛撫した。彼女の思いはそれで満たされたのかもしれない。彼女は確かに孤独だ。彼女の上げる雄叫びは切なく痛々しい。しかし幻の中で剣を振るい続けるだろう。もしかしたら彼女は孤独であるということに気付かないまま、凛として剣を振るっているのかもしれない。

すべての登場人物がなんともいえない深いこだまのような物を残して映画の中から消えていく。不思議なうねりを持って。そして残されたのは、孤独に気付かなかった歐陽峰だ。

 

3.歐陽峰の孤独

歐陽峰の仕事は殺しの仲介人だ。「殺してほしい」という人間と交渉し、それを実行してくれる殺し屋を手配する。報酬の交渉もすれば、殺し屋の生活の面倒も見る。ある意味、非常に人間臭い仕事である。
そんな歐陽峰の前にはいろんな人間が現われる。彼はその前でいつも超然としている。実際には、彼らを観察し、彼らに少しばかりの興味を抱き、時には嫉妬しようとも。それでもその姿勢は崩さない。

例えば、いつもの如く啓蟄の日にやってきた黄薬師は、次の朝にふらっと何かを思い出すようにして立ち去っていく。その馬の走り去る音を聞いて弾かれるように外へ飛び出した歐陽峰。
燕/媛の手の愛撫に目を閉じながら、愛していた兄嫁の手の触れる感触を思い出す歐陽峰。
愛している女と共に力強く砂漠の向こうへ旅立っていく洪七の姿に嫉妬する歐陽峰。
それらの姿はどうしようもなく切なげなのに、しかし、吐かれるモノローグは淡々とし、「俺はそんなものに今更揺るぎはしない」と言っているようだ。「砂漠の向こうにはまた同じ砂漠があるだけだ。そのことを俺はよく知っている」と。

そんな彼の姿が崩れるのは、兄嫁の死を知ってからだ。多分、彼は、自分を裏切った彼女の存在を心の中に意識していたからこそ、超然としていざるをえなかった。しかし、それはもう無いのだ。黄薬師が毎年自分を訪れていたのも、黄薬師もまた兄嫁を愛していて、彼女に歐陽峰の「今」を伝えるためだったと知る。黄薬師ももう来ない。それでも初めて彼を二日だけ、待ってみる。彼が来れば、歐陽峰は兄嫁の存在を感じられるからだ。まだ妄想を続けることが出来るからだ。

その時、彼は初めて砂漠を見る。「ここへ来てから砂漠を眺めるということはしたことがなかった」とモノローグが入り、私たちはここにきて初めて歐陽峰の真の孤独を知ることになる。私は幾たびこの映画を見ても、このモノローグから最後までどうしようもなく涙が溢れてしまう。彼が淡々としながら受け止める孤独の深さが胸に突き刺さってくるのだ。彼は今まで、兄嫁のことはもう過去の事だと思っていた。そして今の自分はまあまあやっていけてるな、と。ところが実際には、彼は本当に何も見てはいなかったのだ。見つめていたものはただ一つ、過去の一瞬だったのだ。

砂漠を、空を見つめながら彼は初めてそのことを自分に認めるのだ。その時きっと、彼は彼のやり方で自分自身を抱きしめたことだろう。

映画のラストで、それぞれの登場人物が、それぞれの今いる場所で剣をふるっている。黄薬師も、独狐求敗となった燕/媛も。そして洪七と闘うことになった歐陽峰の目は、ぎらぎらと輝いている。全てから距離を置いて超然とした風を装いながら生きていた男が、髪を振り乱し、生きている刹那に目を輝かせている。

4.「酔生夢死」の効き目

私はこの手のモチーフに弱い。冒頭に登場する、黄薬師が持ってきた「酔生夢死」だ。飲めば過去を忘れられる酒。

黄薬師はなんのためらいもなく飲む。彼は本当に過去を忘れてしまいたいと思っていたからだ。酩酊し、そしてひとつずつが朧になっていく。

私はこのシーンを見ながら寺山修司の映画「さらば箱舟」を思い出していた。山崎努演じる男が、時計を手に入れてからひとつまたひとつと忘れていくシーンだ。男は焦れながら身の回りにあるひとつひとつに名前を書いていく。最初は「鍋」だとか「やかん」だとか。それでも積み上げた砂山がはかなくも崩れるように、記憶はどんどんと消滅していってしまう。小川真由美演じる男の妻も、その流れに逆らうように男が名前を貼っていくのを手伝っていく。しかし、名前の書かれた紙は増え続け、それは戸口にも家にも、そして男の胸には「俺」と、女の胸には「スエ、俺の妻」と貼られていく。しかし流れ出した砂は最後の一粒に至るまで崩れてしまうのだ。「忘れてしまった男」は、自分が何かを忘れてしまったことさえ忘れてしまう。

黄薬師には「忘れてしまうことへの畏れ」は見られない。
歐陽峰には痛切にそれがある。「記憶は悩みの源だ」といいつつ、彼はそれが消えてしまえば存在している意味さえわからなくなってしまうからだ。それでも最後には彼はその酒を飲む。歐陽峰には何の効き目も無い。その筈だ。彼は「忘れたい」と思いつつも、心の中ではそれを畏れていたからだ。それでもその酒を口にせずにはいられない姿が胸に痛い。

※初出 美尾りりこ個人WebSite『快楽有限公司

「楽園の瑕」

1998年12月