おでかけの日は晴れ

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『ポルノグラファー』そして『インディゴの気分』

先月。いわゆる「沼」というものに落ちてしまった。

 

いつものように気になる映画とかまたはその原作になったものなどを検索しているうち、なぜかこのドラマのタイトルが目に入ったのだ。

BL作品が原作でFOD(フジテレビオンデマンド)制作ドラマ『ポルノグラファー』。

FOD。1ヶ月無料視聴ありか。

1日迷った末、登録をする。

そして観た。1話25分ほどの全6話。1話だけ見るつもりが6話分、約2時間半、一気に観てしまった。翌日からはその続編の「ポルノグラファー インディゴの気分」を観た。今度は、見終わってしまうことを恐れつつ、1話ずつ丁寧に。

官能小説家、木島理生。自転車に乗っていて木島を転倒させたことがきっかけとなり出会った大学生、久住春彦。木島の担当編集者、城戸士郎の3人の物語。

とりあえず、ここではこの作品の内容については語らない。

ただ、これを見て以来、いろんなことを考えている。

改めて、BLとは。またはレディコミとは。

男性の性嗜好とは方向性が異なる、性描写よりも物語を重視する女性のための、自由な性表現。ポルノグラフィ。BL及びレディコミにはそれが重要なファクターになっていると思う。

それらの意味について理解した上で、しかし実を言うと私が作品に求めているものはそこではなかった。まさに『ポルノグラファー インディゴの気分』で木島が言う「道具としての作品」が好きではなかった。ただ、私の性癖と言ってよいのか、そこにすぐれた物語、または描写が存在する男性と男性が紡ぐ物語を高校生の頃から密かに偏愛していた。

後に読んだ原作のマンガ『ポルノグラファー』は面白い作品だったが、ドラマ化した『ポルノグラファー』と『インディゴの気分』にはBL作品としてのマンガとはまた違う方向性を持って性描写を真摯に描いている。勿論ドキドキしながらも、そのことについて目が覚めるような思いもした。

人が出会う。そこに喜びも生まれると同時に寂しさも際立っていく。欲望も生まれる。人を求めるその先にはセックスもある。それは誰にとっても日常である。殆どのドラマや映画ではその描写はとても曖昧にぼかされるけれど。しかしそれをとても丁寧に描いていることが本当に本当によく伝わってくる。喜びも痛みも苦しさも。そうだ、これは描写として隠したり外したり、あるんだかないんだかわからないものとして描かれるべきものではない。唇が触れるだけのキスと舌が絡まるキスでは、そこで生まれる感情も、感覚も、快感も、違うでしょう? それってとっても大事なことでしょう?それを欲情させるためのポルノとしてではなく(その意味はないことは、ないけど)とても自然なこととして描いている、のではないかな、このドラマは。

 

・・・そんな感じで、いろんなことを考えている。

勿論、いつしか俳優、竹財輝之助にどっぷりとハマりながら。

まさに、沼。

 

さて。FODで配信される『ポルノグラファー』の配信は2019年7月27日で終了予定だそうです。

心っっから、つよくつよく、観てみることをオススメします!!

www.fujitv.co.jp