コロナ時代の意欲作「Gameboys」
私たちに自粛要請が出て様々な生活に制限が出たころ。私は店の仕事の短縮を余儀なくされたし、どのみち開けていてもお客様はとても少ない。ドラマはどれもストップしていた。そして一年のうちの稼ぎ時であるゴールデンウィークは長い休業。
そのとき、PCで三谷幸喜脚本「12人の優しい日本人たち」のリモート朗読劇がyoutubeで。私にとってあれが初めて観た、配信によるリモートドラマだった。その後、NHK「今だから、新作ドラマ作ってみました」の柴崎コウ・高橋一生・ムロツヨシのリモートドラマ。そして坂元裕二脚本の「Living」などが立て続けに作られていきました。
かくいう私も、映画も旅行もない休日に友人とコロナ禍を題材に脚本を書き、7月にそれを朗読劇として上演。この事態に出来ることをしたかったし、出来れば楽しいことをしたかったし、そしてこの事態を自分なりに記録しておきたかったのです。
多分、世界のあちこちで、様々な分野のプロから私のようなアマチュアまで、同じように思い、何かを作ってたのだと思います。
これは、そのコロナ禍の時代のひとつ。そしてこの状況を表した意欲作。
フィリピンのドラマ「Gameboys」です。
ちなみにフィリピンではもっとも感染が多かったのが2020年8月。1日で3000人以上の感染者を出しています。死者は7000人超。(2020年11月現在)教育機関は3月から閉鎖、外出制限もありロックダウンも行われています。そんな中、部屋でひとり、ゲーム実況配信をしているカイロという少年が、対戦でガブという少年と出会います。ゲームでカイロはガブに負けてしまうのですが、そこからカイロはガブに激しく言い寄られます。
そこから始まる物語ですが、リモートを活かした見せ方、及び話をどう見せていくかと言う演出それぞれがとても素晴らしいです。また、私たちにはちょっと馴染みのない濃い系のアジア顔の主演ふたり。
どんどんかわいく見えてきます!
や、もうほんと、泣いてるカイロを観てるだけで、こっちもボロッ泣きですよ。
とにかく演出が、そして途中からはこの物語のメッセージに心撃ち抜かれます。主演の二人だけでなく、他のキャラクターも本当に魅力的。
多くは言いません。が、ひとりひとりの家に回覧板でも回して伝えたいぐらいです。「Gameboys、観てみて」と。
公式からYoutubeで日本語字幕付きで観ることができます。
Gameboys | Episode 1: Pass or Play? | [ENG SUB]