おでかけの日は晴れ

現在はこのブログにあるものすべて下記のサイトに移行し2021年7月6日でこちらは停止しました。以降は、左記の新サイトをどうぞよろしくお願いします。 https://ameblo.jp/mioririko

『ヤクザと家族』と『すばらしき世界』

少し前に『ヤクザと家族 The Family』を観て、今日は『すばらしき世界』を観た。

どちらも、平成以降に成立した暴力団対策法以降のヤクザの話だ。

『ヤクザと家族』は藤井道人監督。

とにかくこの作品はエモい。

ヤクザ社会は、男性が主だったメンバーによる疑似家族的構成、つまりはバリバリのホモソーシャルの世界。それがいいとか悪いとかではなく、もうそこはそういう思想で培われた世界なのだ。だからこの映画に出てくる女性は私には誰一人として共感できないよ。ここは男のプライドをかけ、そして生きるか死ぬかの世界だから、か弱き女を巻き込んだり自らの弱点にしたくない、それがまあこの世界の男たちの言い分ですよね。そう言いつつ彼らは、都合よく女を使ったり甘えたりするわけで、そんな男たちを許す女が3人登場する。これもいいとか悪いとかではなく、きっと女にも事情があるし、そしてそういう世界に惹かれていく女も実際にいるのだ。その男・その女を、藤井監督はウェットに描いている。舘ひろしを見る綾野剛の瞳。その二人を見る北村有起哉。ヤクザ以降の暴力の世界を生きる磯村勇斗。とにかく全員の瞳は異様に熱く濡れている。男たちのラブシーンなわけよ。また、最後の綾野剛のシーンだが、どこかで野垂れ死ぬより、またはなんとか長生きするより、男同士の世界で共に生きてきた男の腕の中で死ぬことは間違いなく圧倒的な幸福、と思わせられるもうひとつのラブシーン。圧倒的な男優陣のエモさ。さらにこの映画の最後を締めくくるmillennium paradeの「FAMILIA」という曲のエモさが、気が付いたらガンガン強く殴られて頭フラフラになるぐらいのエモのパンチ!実は最後まで飽きはしなかったし、後半に引っかかるところはあれども面白く観ていたのだけれども、この音楽でいきなりとめどもなく号泣してしまった。ここでこの映画がどうとか世界観がどうとか全部吹っ飛ばされた。


millennium parade - FAMILIA

こういう絵面とかね。彼岸に立っているかのような男たちのさ。

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さて『すばらしき世界』は西川美和監督。

殆どを刑務所で過ごし、もう二度と刑務所には戻らずカタギとして生きていくことを誓った男に役所広司

この作品もヤクザと社会を描いているし、役所広司を取り巻く人々は、仲野太賀・橋爪功・六角精児・北村有起哉と、こちらもホモソーシャルな世界観かと思わせるがそうではなく、長澤まさみ梶芽衣子キムラ緑子がそれぞれきっちりと描かれている。そしてさすがは西川美和監督だと思うのは「ゆれる」から一貫して、善と悪のあわいを描いていることだ。善とか正義、そして悪という二元論ではなく、もっと曖昧なものについての視点や描き方がとにかくうまい監督だと思う。特に後半の、三上の目に映る人々の印象が二転三転するシーン。善人だとか善人によるすばらしい職業とか、そういうものもなく、そういうものの中に当たり前の顔をして存在する暴力、虐げられる者とその理由、様々なものが複雑に絡み合って人の手足を縛っているような。それが私たちが生きている世界。不器用な生き方、とか、実は優しい人、とか、そういった定型の言葉で人を語れない。そういうことを思う映画だ。そういうものを描くのが西川美和監督は本当に長けている。

この作品の中の太賀くんが、いつもながら素晴らしい。どの作品の中でも彼はいつも際立っているが、この作品を観ながら、ただの一介の観客である私でさえ、彼の俳優としての人生に嫉妬してしまうほどのいい演技を見せてくれる。

出番は多くはないものの、長澤まさみも、最初の電話の声だけで存在感を示している。最近の長澤まさみはなんだかほんとすごいよね。太賀くんを叱責するセリフにすごくリアリティと真実があり、突き刺さってくる。

とにかくいい作品だった。

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『花束みたいな恋をした』を観て思ったこと

セリフは最初から坂元裕二色が炸裂している。まるで彼の脚本を読んでいるみたいだった。
大学生の麦と絹。偶然出会ったふたりの関係は共感を中心として描いているのだけれど、この作品を観ている側もきっと共感でいっぱいになるのだろう。うん私もその本好きとかそのマンガ大好きとか私もこんな風に彼と出会ったとか。いや「坂元裕二脚本だ。観る!」という層はきっとこういう固有名詞に共感するのだろう、とも。
観終わった後、私が20代の時に出会ったふたりの男性の言葉を思い出した。
このふたりの言葉は聞いたその時にとても感銘を受け、その後ずっと私の中に残り続けている。
1人は豊橋でライブハウスを経営しながら自身もジャズミュージシャンだった吉田さんという人。
「古い友人は俺のこと、ずっと道楽続けてっていうけど、好きなことを続けるのは大変なんだぞ」と。
もう1人は、仕事で出会った80代の画家の男性。
「若い時は好きなものがたくさんあるんだけど、年を取るとそれがどんどん減っていくんですよ。そして僕にとっては絵を描くってことだけが残ったんですよ。」
まだ若い時は、好きなことが減っていくなんて思いも寄らなかった。うまく想像できなかった。ただふたりのこの言葉を20代初めの頃に聞いたとき、私は何故かすごく泣いた。好きなことは減っていく、そのことだけは知っておこうと思った。年を取ったときに私には何が残るのか。それはわからないけれど、きっと残ったものが本当に自分にとって大切なもので、そういうものを大事にしたいとも思った。
 
うちの店には麦と絹のような共感で繋がる若いカップルがいっぱいいたし今もいる。好きなものについていっぱい話している。そしてもしかしたら、この映画の麦のように価値観が大きく変わってしまい、あの時に好きだったものに対する気持ちが別の何かに変わってしまう人たちもいっぱいいるんだろう。変わっていくが勿論麦は素敵な男性だし絹も素敵な女性だ。ただふたりは繋がるための共感が大きく減ってしまっただけで。
 
映画の帰りに車の中で武田がくだらないことを言い、私もいつものように笑い、私たちはほんと、ずっと変わらずくだらなくて、こどもかっ、成長とかないんかっ、と言いながら、なにかの代わりに好きなものを捨てたり失ったりする生き方を選ばずに生きてこられてるなあと、それもちょっとした奇跡のようなものに違いないなあと思ったのでした。
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考え方の癖

昨日、ある人がうちにひとつの企画を持ってきてくれた。

それは厳密にいえば「うちの店に」だし、そして実は「武田に」だったのだと思うけれど、聞いてすぐ私は飛びついた。

「面白いね。やる!それ、私も参加したい!入れて入れてーー!」

そして、武田にもその企画を伝えた。

「うん・・・、いい、けど・・・・」

「おい、『けど』ってなんだよ。けどのあとに何が続くんだ?」

武田は絶対に即決することをしない。まずは不安要素はないか、それが出来ないとしたらそれはどういうことか・・・みたいなことをまずは考える。「けど・・・」のあとに続くものはきっとそういうものなんだろう。

私は、面白そうだと思ったらすぐに飛びついて「やる」と表明するし、その時点ですぐに実行するための案を考える。昨日もその企画を聞いた途端に、自分はどう参加するか、何をやるかなどすぐに考えてしまう。とにかくスタートダッシュは早い。こどものときはそれを「おっちょこちょい」と言われ、大人になってからは「自分勝手に走りすぎ」との批判を受けた。

しかし最近、これは私の「惚れっぽさ」に関わるのかもと思った。

私の好きなタイドラマのメインキャラクターたちは、相手が自分のパーソナルスペースに入るとすぐに恋に落ちてしまう。実は私もこどもの頃から、となりの席になった人は男女問わずほぼ好きになってしまってた。人だけでなく、例えば大事なことを決めるときや引っ越しで物件を見に行くときでも、結構惚れっぽい。いいなと思ったらすぐに飛びつきたくなる方だ。そして思い返せば私は後悔をそれほどしない、好きになって飛びついたものに対してあとからものすごく後悔したということが殆どないのだ。

さて、武田は私と違ってすごく慎重だ。まずはマイナス要因がないかを徹底的に考える。だから大事なことなどは、私がいいと思って飛びつきそうになり、それを武田が「うーん・・・、けど・・・・」で止め、ゆっくり持ち帰って考え直してそれを却下、というパターンがいくつかあり、それはあとから考えても「やめてよかったな」って結果になってたりする。

 

うちの店をある程度形作ってきたものの中に、私の惚れっぽさは関係している。

レスリーに恋をした。それがうちの店に大きく作用したことは言うまでもない。

 

今年の中盤以降からうちは移転先を考えないといけない。

私の惚れっぽさと実行力、武田の慎重さがうまく作用して、いい場所に巡り合えるように。

あ、前述の面白そうな企画も決まったらまた発表します。お楽しみに!

HIStory3「那一天 あの日」

あの日、とはどの日をさすのだと思いますか?
永遠を誓った恋人と過ごす夢に向かっていた高校生活最後の半年間でしょうか。
大切なものを永遠に失ったあの日のことなのでしょうか。
すごく胸が痛い。観終わったあと、もうずっと私は泣いています。
この作品は「失ったあとの物語」。
 
「那一天 あの日」
監督 ツァイ・ミージェ
出演 ハオティン(項豪廷)役 ウェイン・ソン
   シーグウ(干希顧)役  ホアン・ジュンジー
   ボーシャン(孫博翔)役 トーマス・チャン
   ジーガン(盧志剛)役  ウィルソン・リウ
 
私たちはこの世に生を受けた瞬間から、失うことを運命づけられている。
得ることの喜びと失うことの痛み。人生はその繰り返しだ。
 
ジーガンは初恋の相手を家族に紹介したが彼の愛は家族に認められず、家族から絶縁されたままだ。その時に永遠を誓った恋人とはとうに別れている。この時のジーガンは家族と恋人を失ったまま、それでも生きていくために自分の店を作って働き、空いた時間は友人のジムで体を鍛え、粛々と彼の人生を生きていた。

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その彼を変えていったのは、ジムでアルバイトをしている高校生、ボーシャンだった。
初めての告白で「ずっと好きだ。ずっと一緒にいたい。永遠に一緒にいたい」というボーシャン。そのとき、大人としてジーガンは「俺の若いころと同じだ。高校生に永遠の何がわかる?」と答える。

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しかしその後ふたりは交際を始め、そしてボーシャンが高校、そして大学を卒業し、職に就き、つまらないことで喧嘩してはすぐ仲直りをしつつ彼らは共に暮らしている。
ボーシャンが18歳の時に口にしたキラキラした永遠とそれはまったく同質のものか。いやきっと違う色合いになった、穏やかな「日常」という名の日々。今、ふたりはそれを手にしている。
 
そんな幸せを手に入れることができなかったのは、ボーシャンの親友、高校時代に誰よりもワガママで自由で、大勢の友達を持ち、女の子にもモテて、そして「永遠」を誓い合う恋人、シーグウを得たハオティンだった。

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シーグウは幼いころに両親を亡くした。生きていくため、そしてよりよい生活をするために、すべての時間を勉学とアルバイトに費やしている。奨学金を得て進学し、いい職に就くことだけが彼の人生の目標であり希望だ。そのために必死で勉強し、満足な食事もとらず、学費を稼ぐためにアルバイトをしているのだ。空の星に向かって亡き両親に話しかけるのみで、他には友達も恋人も欲していなかった。そのシーグウの世界に入ってきたのがハオティンだった。シーグウは笑うようになり、ハオティンの友達は同時にシーグウの友達になり、ハオティンの両親に交際を認めてほしいと自ら言いに行くまでに変わっていった。

悲しいこと、やりきれないこと、つらいことはあっても、それでもそれ以上に楽しくて幸せだった高校生活最後の日々。この物語の1話から9話まではその日々を生き生きと描いていた。
けれどふたりの努力が叶い、ハオティンは難関の国立大に合格し、両親にふたりの交際が認められ、ふたりは生活を共にしはじめたばかりの日。
シーグウは事故に遭い、ハオティンは永遠にシーグウを失ってしまうのだ。
最終回の10話は、きっと学生生活は余計なことを考えることなく、ただ空の彼方に行ってしまったシーグウの近くに少しでも行きたいと登山をし、そしてシーグウが目指していた物理学を学ぶことにのみ専念して生きてきたであろうハオティンの姿を、その周囲にいる人たちの目線から静かに描いている。彼の表情には力がない。しかしアメリカに留学する前のハオティンはようやく少しずつ自分に向き直っていく。彼は決してまだ立ち直ってはいない。シーグウを思い出しただ泣いている、
かつて多くのものをもっていたハオティンは、もっとも彼が大事にしたいと思っていたものを失ってしまった。
失ったあと、人はどうやって生きていけばいいのだろう。
どうしたらその傷は癒えるのだろう。
傷が癒えるまでの痛みをどこまで引き受けねばならないのだろう・・・。
多分、誰にとってもこれは生きていく上での大きなテーマである。
泣いているハオティンにボーシャンは言う。
「進む道がわからなくてもとにかく進み続けろ」
ほんとうに、ほんとうに、そこにしか答えはない。
ハオティンは永遠にシーグウのことだけを思い続けながら生きていくのか、それともそれは大切なものとして胸にしまいながら、また新たな恋をして誰かに出会うのか。わからないけれども、ただ少しずつでも進み続けるしかないのだ。
 
永遠。
10代の時に口にする「永遠」と、年を重ね、いろんな経験を経てから思う「永遠」には違いがある。意味が、深さが、重さが違う。でもかつて感じた「永遠」が間違っているというわけではないのだ。あの時にしか感じられない永遠の形。そしてその後知っていく永遠の姿。
永遠は姿を変えていくけれど、その観念はいつしか優しい形になって、生きている私たちのそばにそっと寄り添って、少しだけ力をくれますように。
 
(写真は「那一天 あの日」の公式予告編より)

成人式の怨念

私は毎年、成人式の日になると、あの苦い気持ちを思い出す。

 

私が高校生の頃、継母が反物を見せてくれた。黄緑色の総絞りの反物で、これで私の成人式の着物を誂えると言う。その反物がどんなに高価なものだったのか、継母は何度も言っていた。

私は今も昔も物の価値がわからない人間だし、しかも美的センスがないので、着物なら黒が入ってデカくて真っ赤な花がボーン!みたいな、艶やかで少々下品なものに憧れていた。総絞りの反物での着物は、太ってる私が更に太って見えるだろうという予感もあった。でももちろんそんなことは言わなかったし、高価なものを買ってもらえたことには誇らしささえ感じていた。

それでもそこに私は実際の価値観を置いていなかった。問題のひとつはそこにあったのだろう。

20歳を迎える私は継母の希望で美容室でバイトしていた。だから成人式の前日は夜10時頃まで仕事をし、一旦家に帰って明け方4時に再び父に車で美容室まで送ってもらい、成人式のために髪を結い着付けをする人たちのための仕事をした。最後に店で私の着付けをしてもらい、髪は特に結うこともなく時間ギリギリで自分の成人式会場に向かった。

成人式は特に面白いこともなく、それより既に疲労困憊で、終わって早々に家に帰ってきた。

その姿を見た継母の顔には怒りが滲んでいた。

ーーどうして髪を結っていないのか?

それはだいたい私が元より自分の成人式に興味がなく、髪を伸ばしてもいなかったからだ。

ーー何故コンタクトレンズを買ったのにメガネをかけているんだ?

それはこんなに寝不足で疲れていて、それでコンタクトレンズが痛くて入らなかったからだ。

写真を撮ってこい、と継母は言った。「成人式の写真」というものさえよくわかってない私は適当にどこかに行って撮ってもらったはずだけど、結局後日、その写真を引き取りにもいかなかった。ただただ、いろんなことに疲れていたし、そのうえ何故私がこんなに怒りを買ってるかわからなかった。

着物を脱いで片づけていたら、継母は「ミンクのショールはどうした?」と言う。私は自分のミンクのショールがどういうものかよくわかっていなかった。着物の上に白い毛皮のショールをしていればそれはなんでもいいと思っていたし、ミンクとフェイクファーの区別もついていなかった。多分、美容室の着付けのドタバタの中、誰かのショールと取り違えられてしまったのだろう。そう説明してもこれに関しては本当に継母は怒りの納めどころがないといった感じで激怒していた。

 

今、やっとわかることがある。

継母と私は価値観を共有するということがまったくできていなかったことを。

継母にとっては、継子である私に、自身が得られなかった高価な反物を買い、着物をしつらえることは最上級の愛情表現であったことを。そしてその成人式の写真は後々の見合いなどで使う大切なものであることを。彼女はそういう価値観について説明しなくても、私とそれを共有できていると思っていたに違いない。ところが水商売をしていた両親と私は、子供の頃からずっと生活の時間を一緒に過ごしてはおらず、私は独自の価値観を形成していた。私には高価なものも、成人式とかその後の結婚などにもなんの価値も見出していなかったのだ。

もしかしたら、その成人式の日の私の晴れがましくもなく、みすぼらしい姿は、継母の人生に対する裏切りだったのかもしれない。そうして私も、そういう期待にも沿えずにどうしたらいいのかわからないことに絶望していた。

1年後。私は家族からフェイドアウトするように家を出た。

 

去年、継母が亡くなった。

そして今やっと、あの日の継母の怒りがどこにあったのか想像できるようになった。その途端に成人式の怨念がようやく薄れ、消えようとしている。

 

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Manner Of Death 洗い出し

Manner Of Death。ミステリーです。

だいたいミステリーは第1話に大事なことが描かれるし、そして真実と真実をミスリードしていくものが各話に散りばめられている。

さあ、何が真実か。それぞれ過去話のエピソードから気になる点を洗い出していきます。( )内は私の現時点での疑問点。(2021.1.11)

 

◇◇第1話◇◇

●導入部

凄惨な事件を背景にしながらの赴任してきたばかりの法医学者バンのモノローグ。

このごく普通の町で

僕は恋に落ちた

ここを離れてからも忘れたことはなかった

「山に囲まれた霧の町」この場所を

(このモノローグはどの時点のものか。事件途中か、それとも事件後?事件後ならば「ここを離れてからも」は事件後にこの町を去ったことになる。それとも、若いころにバンコクに出ていた時のことを指しているのか)

 

●ジェーンは15年ぶりに再会したバンに、借りっぱなしの「人魚姫」の本を返す。その時に、「映画とは違って悲しい終わり方だった。(人魚姫は)愛のために死んだの」という。(愛のために死ぬのはジェーンのことだったのか。それとももしかしたらテーンの未来を匂わせてる?)(ヤメテーーッ!)

 

◇◇第2話◇◇

●ジェーンの教え子、ソラウィット。ナームのことでタットにやられたと言うが、タットのバックには「ポーさん」がいて、その手下の「ダム兄貴」が恐ろしいと言う。ダム兄貴は怪物のようで黒い服を着ていて誰も顔を見たことがないという。(ただこのダム兄貴の説明は、その後のバンを襲う相手が誰かという展開のミスリードっぽい気も)

●ジェーンの机には、ソラウィット、ナッティ(?)、ナームと共に映ってる写真。

 

◇◇第3話◇◇

●導入部。

プードはジェーン死の20分前にジェーンの家の鍵を開け、侵入している。2階に上がる。階段、上から垂れている植物の蔓

●バンが夜中に点滴に仕込まれたのは麻酔導入薬。他の薬だったら殺されていたかも。(病院関係者に敵が?)

●バンを送っていったテーンは、バーンの家から出た途端、赤いバイクが来てすぐその後ろに乗って帰る。(この赤いバイクの男とテーンは関係があるのかないのか)

●プードと最後に話していたのはテーン。その後プードは行方不明。

●バン、黒い衣裳の若い男に襲われる。その時、バンは男の右肩に割れた花瓶の破片を刺す。

●3話エンディング。テーンの学校に夜、やってきた黒装束の少年。(まだケガはしていない)

 

◇◇第4話◇◇

●導入部。

ジェーン殺された日の夜、争うプードとテーンを写真に撮るパットを止めるふりをしてジェーンはパットのポケットにSDカードを入れる。

●テーンの父親は愛人がたくさんいて、その父親、兄弟含め、誰もテーンを気に留めていない。母親は既に死亡。部屋には在りし日のテーンと母親の写真。

●バンはテーンの家の中の棚の引き出しにあったピストルを発見。

●タットの右肩に治療されずに倦んだ傷。

プードの兄に呼び出されるテーン。プードを探せと命令される。

(プードの父親がテーンの父親で、彼らは異母兄弟なのか?)

●4話最後、隠れてるらしきプードに会いに来たテーン。

 

◇◇第5話◇◇

●バンは翌日に引き出しのピストルを探すがそこにはもう無い。テーンが携行して出かけたからだ。

●パットを撃った男は腰にチェーン。

 

◇◇第6話◇◇

●「あの通り」にある中絶専門クリニックの診察室へ訪れたジェーン。(ジェーンのあとに訪れた少女は、最初に死んだ、ナッティではないか?)

●ナームを連れて行ったのは、人身売買に反対している議員、ソンチャイ。

●中絶医は看護師のファーだった。(もしかしたらジェーンの鬱病と血流感染症の診断を下した女医のファームも関係していないか?)

 

第5話のバンとテーン。テーンを演じるMaxはほんと、微妙ないい表情するよ。

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◇◇第7話◇◇

●ジェーンが残しパットに渡したSDカードから、プード、ソンチャイ議員、更には警察署長トーンが麻薬を使用したランコウパーティに関わっていることを知る。(ところで、もうこれだけで十分な証拠じゃないの?!)

●ずっと名前だけで登場していなかったダム兄貴は、もしやテーン?と思ってら、7話終わりにバンが気付き、テーンに問い詰めるところで7話エンド。

●多分、テーンはダム兄貴であり、そしてプードと兄弟というのでいいんじゃないかな? それにしてもプード兄がどういう人間なのかかまだ謎のまま。

●さらに、ジェーンの姉、ルンさんというのがソンチャイ議員、トーン署長らと繋がっているのでは・・・?

BLドラマと親子関係

もうずっと長いこと、私は日々楽しいし、幸せだと思うし、考え方は何でも楽天的にとらえているほうだ。しかし正直言えば私が22歳で家を出るまではなかなか暗黒な環境にいたと思う。幸せな点を数え上げれば幾つもある。それでも幼い頃には祖母から、その後は継母からときに理不尽に思える暴力をふるわれ、10代の頃の私は家にいる時にはずっと息をひそめて生活をしていた。その後の私は長いこと、自分が共に居たいと思う人との間でだけで生活し(仕事も友達関係も家も)自分で選ぶことのできない「家族」というものから遠く離れて生きようと決めていた。家族を描いた作品はとても苦手だった。壊れている家族を描いたものには共感できた。しかし「いい家族」を描いたものは観ることさえ拒否していた。

 

ところがタイや台湾のBL作品には「家族」がたびたび描かれている。そして不思議なことにそれは私に嫌悪感を抱かせることがなく、それどころか泣きながら観ていたりする。

 

BL作品には息子が自らのセクシャリティをカミングアウトしたのちに、息子の一番の理解者であろうとしたり、静かに見守ったりする家族が幾度となく描かれる。『Dark Blue Kiss』に登場する父親は、息子を信頼し、時に人生の先輩としてのアドバイスを贈ってくれる。

しかし私がもっとも心に刺さったのは、『Why R U?』で描かれたFighterとその父親だった。Fighterの父親は、息子の幸せは自分が成しえた財を引き継ぎ、家業を継ぐこと、そして妻を娶り子を成すことだと信じて疑わなかった。Fighterはずっとその抑圧の中で生きていたが大学でTutorに出会うことで自らのセクシャリティを知り、父親の望むようには生きられないことを宣告する。勿論、父親は怒る。彼はそれ以前に息子のBoyfriendであるTutorに内密に会い、穏やかだが強い口調で息子と別れるよう言っているのだ。

そのことをやっと知ったFighterは父親に立ち向かう。口論の末、「家庭を築くことが幸せだというが、ママはあなたから去ったじゃないか!」と言い、その言葉が父親を傷つける。

そのあと。Fighterは父親に酷い言葉を投げつけたことを謝り、そして自分の道を自分に選ばせてほしいと父親に言うのだが、この時、父親の胸の中に入っていくのです。ひどいことをしてTutorを傷つけ、そして仲を裂こうとしたこの父親に自ら。

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このシーンは私は何度観ても泣く。『Why R U?』の中でも秀逸なシーンのひとつだと思っている。対立する相手の胸の中にこんな風に入ることが出来たら、それはどんな幸せなことだろう。

 

親子としての記憶は一切なく、それがどういう関係でその間にどれだけかのこじれた感情があり、親子だと言われて今更相手にどのような感情を向ければいいのか、という思いがある。その気持ちは私がよく知っている感情だ。血の繋がり、そんなものがどれほど大事なのかと私も思う。台湾BL「HIStory3 圏套」はそれについて描いている。世の中には愛情の結果ではなく生まれるこどもも多くいる。しかしこの作品で幼少時代を孤独に過ごし、その後の数年間を復讐心で生きてきたタン・イー、彼は、そこにかつて深い愛情があって生まれてきたこどもなのだということをやっと知り得る。その命の源になっている男と女。父と母。それに対して私たちは完全に無感情ではいられない不思議な生き物だということをこのドラマを観て改めて思う。

・  ・  ・  ・  ・

ちょうど私はこの『圏套』を観た日、約2年ぶりに87歳になる父親に会いに行った。私は父親のことを結構好きなのだが、実際に父親と共に過ごしたのは約10年ぐらいだし、家を出てからの30数年で会ったのは多分、10回ぐらいじゃないかな。あちこちガタは来ているけれど耳も普通に聞こえ、普通に喋り、頭もしっかりしている父親と話していると、愛情に由来しているとしか思えない不可解な感情が沸いてきて困る。

私自身の生涯は自分が親になることは無い。親の愛情にそれほど固執することもなかった。そしてそのことに対して今も、きっとこの先も何一つ後悔することがないように思える。それでもなんとも微妙で不可解な感情はずっと底の方に残っていくのだろうと感じている。

 

2020年総括③ 推しタイドラマ キャラクター編

2020年に観たタイドラマを様々な角度から振り返ってみます。そんなわけでここにあげる作品は2020年制作だけでなく過去作も含みます。

OSTや脚本、監督などはこちら

mioririko.hatenadiary.jp

今回はキャラクター中心に。

★ベスト・オブ・パパ

●「Dalk Blue Kiss」のPeteのパパ

金持ちのおとうさんは大抵アコギで陰険で悪者で・・・というステレオタイプを払拭。息子の一番の理解者であり、適切なアドバイスをしてくれる最高のパパ!

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★ベスト・オブ・かーちゃん

●「Tonhon Chonlathee」のChonlatheeのかーちゃん

カオタン演じるChonlatheeのかーちゃんも、ずっと息子の理解者であり、何かあれば遠くから駆けつけてくれたりもする。アドバイスも最強。

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★ベストフレンド

●「Tonhon Chonlathee」のPang

「Tonhon Chonlathee」は脇の人たちがみんなすごくいい。Chonlatheeの親友でサオワイ( 腐女子)のPangは頼りがいがあるうえにとてもキュート。

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●「Dalk Blue Kiss」のSandee

男ばかりの中でいつも元気に彼らをまとめるSandee。PeteとKaoを陰ながら見守ってる。

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★ラブシーン推し

ラブシーンはセリフとか言葉とかだけではない、全身の繊細な表現が求められる。本当にわずかな目の動き、角度、そういったもので受けるものがまったく違ってくる。

私は「欲望する彼ら」にきっちり向かい合い、それを丁寧にラブシーンとして描く作品はとにかく好き。

●「Love By Chance」のAePete

ふたりとも初主演。メイキングを観ていると監督がかなり演出していることがわかるのだけれど、「Saintはリハでは演出通りやるのに本番では絶対に違うことするよね?」と監督から言われていた。確かに見ていると、あくまでも「Pete」という役の解釈の中で、言われた通り以上のことをしていることが伝わってくる。「受け」が受けるばかりではない、という芝居をSaintがしてるところにすごく惹かれる。そしてPerthの熱い瞳。作品中、いくつも美しいラブシーンを演じている。

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●「Why R U?」のFighterTutor

Saintのラブシーン進化系!BLの一般的な「攻め」「受け」という概念を壊している。優しくてとても可愛いTutorの欲望スイッチがオンになるといきなり豹変し、「攻め」を攻める「受け」という新しい形を見せてくれた!

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●「TharnType」のTharnType

 「TharnType」では他の追随を許さない濃密なラブシーンを披露。特にスペシャルエピソード後半の長回しでのラブシーンは最高。

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★永遠とか願ってもいいですかCP

わかってます、みんな俳優なんです。俳優としてのお仕事なんですよ。

それでも、彼らの間に築かれた関係が永遠だと願っていたい、というCPといえば、

OffGun!!

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★文句なしの作品クォリティ

●「I Told Sunset About you」

2020年終わりに登場したこの作品。日本での公開がすごく待ち遠しいです。

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★推し監督

●New監督(シワット・サワットマニークン)

「Love By Chance」「Until We Meet Again」「My Geer And Your Gown」などのヒット作を作り続けているNew監督。とにかくラブシーンが丁寧で美しいところが好き! そしてNew監督自身がこんなに可愛くて・・・!

2021年の作品もものすごく楽しみです。

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★私のいち推し

そして私のいち推しはやっぱり、この人なんです・・・。

●Saint Suppapong Udomkaewkanjana

Saintくんです!!

 いきなりのデビューから俳優としてのセンスを惜しみなく出し、心には野心を秘めている、それが彼の出演している作品からひたひたと滲み出している・・・。

これまでも、そしてこれからも彼の活躍が楽しみです!!

↓この目とか!!

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★ほんとは「Manner Of Death」もすごく楽しみだけれどまだ作品途中なので入れれなかったのが残念。

★それからフィリピンBL、「Gaya Sa Pelikula」「Gameboys」「Boys Lockdown」は3本ともどれも秀逸!!フィリピン作品に出会えたこともとても良かった。

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2020年総括② 推しタイドラマその1

毎年、今年観た映画のBEST10などを考えるこの年末。

じゃあタイドラマは?

うーん、単純なランキングが作れない・・・。

それでいろんな角度から私が今年観たタイBLドラマを振り返ってみます。

はじめてのタイドラマ

「2gether」

「2gether」サラワットを演じたBlightくんは、漠然と持ってた「タイの俳優」のイメージを覆したし、そして観ているうちにタイン演じたWinのデビュー作ながらも芝居のうまさやキュートさにハマり、更には脚本や使用された音楽も良く、タイ沼に身を投じるには最高の作品でした。

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タイの大学事情を知る

「SOTUS」

タイBL作品の舞台の多くが大学。タイBLの中で描かれる大学内のイベントや先輩・後輩の関係性、そして学生生活におけるイベントなどの知識のベースは全部「SOTUS」が教えてくれる!

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その後、「2moons」「My Engineer」「Why R U?」「My Gear And Your Gown」「TonhonChonlathee」などで出てくる工学部でのあれこれを観ながら必ず「SOTUS」でのいろんなシーンを思い出すのです。

ちなみに学内で容姿や特技や人気などを競い、その年の「Moon」「STAR」を選ぶというイベントは「2moons」「2moons2」を観ておくと「My Gear And Your Gown」や「Oxygen」などの理解も広がります。

ドラマで使われてた曲で大好きなもの

「Theory of Love」「TharnType」

「Why R U?」「2gether」

1つに絞れません・・・

でもまずはこれかな。ずっとずっと好き。このMVも大好き過ぎます。

●「Theory of Love」エンディング

Getsunova「 พระเอกจำลอง ( OST. ทฤษฎีจีบเธอ Theory of Love)

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「TharnType」エンディング曲もドラマと共にある名曲。これがかかるたびに泣いたわー。

●ขอแค่เธอ - อ๊อฟ ชัยนนท์ Ost.TharnType The Series

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何故かすごく多幸感がある「Why R U?」のオープニング曲

●This Is Love,right? ( WHY R U ? OST ) - KAEU x TOMO

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それから「2gether」ではサラワットとタインが愛したScrubbの曲が何曲も使われてましたが、その中でも「Everything」が好きでした。

●Scrubb Everything

youtu.beあとはサントラとしては出ていないのだけれども、「Love by Chance」「Until We Meet Again」の2作はで使われているインストゥルメンタルのBGMがとっても好きでした。

 

★脚本推し

この3本は最初から最後までよく練られた脚本で、そして展開に驚きと感動がありました。

●「Until We Meet Again」

youtu.be原作 LazySheep 

脚本 シワット・サワットマニークン、カンヤーマート・ウィタヤピヤーノン

 

●「Theory of Love」

youtu.be原作 JittiRain

脚本家はわかりません・・・

 

●「The Shipper」

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★演出推し

この3本は脚本も良いのですが、それ以上に映像の表現の仕方や音楽の使い方などトータルな演出が優れていると感じた3本です。

●「I Told Sunset About you」

監督 Naruebet Kuno /  Tossaphon Rlantong

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  ●「The Gifted」

監督 Patha Thongpan  / Dhammarong Sermrittirong / Waasuthep Ketpetch /Jarupat Kannula

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●「The Gifted Graduation」

 

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★推しラブシーン、推し監督、推し俳優などなどはまた次回に!

 

2020年総括① 今年観たタイBLドラマ

高校生ぐらいからずっと洋邦問わずクイア映画には必ず行っていた。
しかし2000年代に入ってからの、BL小説、またはBLコミックを原作とし若手イケメンを多数起用した日本の「BL映画」は、正直言って作品のクオリティに不満がありほぼ観ていない。
しかしそれを覆したのが2019年に観たFODオリジナルドラマ作品「ポルノグラファー」「インディゴの気分」だった。
FODでこの2本を繰り返し観つつ、せっかく加入したFODで配信されている日本、台湾、中国、韓国のBLドラマ・映画をとにかく観ていった。2019年頃のFODにはまだタイドラマは配信されていなかった。友人の間ではタイBLは楽天TVでの「Until We Meet Again」が話題にはなっていたが、楽天TVでの購入が未経験だったこともあり手を出すことはなかった。
今年5月がそろそろ終わりになる頃。きっかけは横川良明さんのツイートだった。「今、タイドラマと韓国ドラマにハマる人たちがいて、どちらにハマってるかというのはとても違う」みたいな内容だったと思う。更に友人の2gether推しのブログを観てyoutubeで「2gether」を観始めたのが最初だった。その時はまだ、youtubeの設定で字幕を選択できることとか知らなかったなあ。
初めて全英語字幕でドラマを観ることに挑戦したのが「TharnType」。
ジオブロックというものを知り、迷いながらもVPNを利用し始めたのが「A Chance to Love」や「I'm Tee,Me Too」を観始めた今年9月。
自分の記録のために2020年観た作品を(ほぼ)観た順番に挙げておきます。
ナンバーリングは単純に見た順番。
 
1「2gether」
2「SOTUS」
3「SOTUS S」
4「Until We Meet Again」
5「Dark Blue Kiss」
6「Kiss Me Again」
7「 彼は清明節に僕の隣のお墓参りにやって来た(とな墓)」
8「Theory of Love」
9「TharnType」
10「Puppy honey
11「Our Skyy」
12「Love by Chance」
13「Why R U ?」
14「What the Duck」
15「Reminders」
16「2 wish」
17「3 will be free」
18「My Engineer」
19「2moons」
20「2moon2」
21「Together with me」
22「Still 2gether」
23「Make it right」
24「Make it right2」
25「 I am your king」
26「I am your king2」
27「The Gifted」
28「En of Love」
29「Stand by me」(Theory of Love スピンオフ)
30「 A Chance to Love」
31「Oxygen」
32「My GearAnd Your Gown」
33「I'm Tee,Me too.」
34「The Gifted Gradiation」
35「The shipper」
36「I Told Sunset About You」
37「TharnType 2」(視聴中)
38「TonhonChonlathee」(視聴中)
39「Manner Of Death」(視聴中)
40「Gen Y」(視聴中)
 
番外編①
「The Blue Hour」(GunとOhm主演の映画)
番外編② フィリピンBL
1「Gaya Sa Pelikula」
2「Gameboys」
3「Boys Lockdown」
ほんと、まずはサラワット。最初にときめかせてくれたのはこの人でした。

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「I Told Sunset About You」から恋と友情と欲望について考えるのだ

2日かけて『I Told Sunset About You』全5話を観ました。時間がかかったのは英語字幕だったからなのと、1話のボリュームが結構あって、その中での展開もたまにつらくて、休み休みじゃないと観られなかったからです。

翌日になってなお、じわじわとキテる。感想、なるべくネタバレなしで書きます。

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「恋と友情」、BLのテーマとしてよく登場します。

学校や会社の中で仲の良い同性同士。多くの場合その関係は「友情」で結ばれています。しかし、そのどちらかが相手に恋をしていたら? その恋を伝えなければずっと友達でいることが出来る。しかし、恋を伝えてその思いが受け入れられなかったとき、友達の状態でいられるのか。もう友達でいることさえ出来ないのか。

私も友情と恋を分けるなにかってなんだろうってよく思うんです。例えば私は夫と付き合ってからはもう35年ほど。最初にそこには恋がありました。でも今は人生のパートナーであり一番身近で長い付き合いの友達、だと思うんですよ。こうなってしまうとついドラマ観てても「いいじゃん、友達としてずっとそばにいられるのなら」なんてことを思ったりしてしまうんです。

ところが、そうじゃない、そこには地獄がある、ということを例えば『Theory of Love』が、そして『I Told Sunset About You』が言ってくるんです。

「せめてずっと友達としてそばにいたいから」と想いを封印しようとする、そういうキャラクターは多数描かれます。『Theory of Love』のThirdがそうでした。『I Told Sunset About You』のTehは、Oh-Aewに対する気持ちをどこまで自分の中で言語化していたのかはわかりません。しかしTehは心の中にある恋から目を背けてきました。そして彼は地獄を見るのです。

 

一緒に学び一緒に遊び、誰とよりも共通の時間を過ごし、SNSで繋がり、共に笑ってふざけあって、そんな幸せな時間がいつでも自分のすぐ隣にあるのなら、それでいいじゃないか。それがずっと永遠に続けばいいじゃないか。

そう思ってたのに、その隣にいる友達が、自分がその友達を見ているのと同じように彼も自分を見ていたはずのその友達が、別の子を熱く濡れる目をして見つめているのに気付いてしまったとき。「友達でいいじゃないか」と思ってた気持ちは一瞬に崩れ落ち、自分が彼と共にある幸福な未来も消えうせ、彼の目はそこに荒涼とした地獄を見てしまいます。Tehだけでなく、Oh-Aewも受け入れてもらえない恋に絶望します。恋は時々、いろんなものをなぎ倒していく恐ろしいものです。本当に身勝手で、みんなのことなんて思えなくて、たった一人のことしか考えられなくなって、自分の恋を選ぶときに同時にたくさんの人を傷つけることもあります。その苦しさが『I Told Sunset About You』には描かれていてそれが心を抉ってきます。それでも、恋をせずにはいられない人はたくさんいて、TehもOh-Aewもそうなのです。

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このドラマには、欲望についても大切なモチーフになっています。

Tehには欲望がありました。それは夢、とも言えるもので、テレビで見た中国ドラマに出てくるような俳優になりたいという夢でした。彼はそれに向かってずっと努力を惜しまない生活を送っています。しかし彼はその夢に至るまでの欲望を何度か手放すのです。どうしても欲しい役。どうしても得たい資格。それらを、その時々の様々な理由から彼はいつも手を放してしまうのです。肝心なところで欲望に忠実になれないのです。そこにはいろんな理由があるのですが・・・しかし自分が一番欲しているものはなにかということをいつも思い、ちゃんとそこに手を伸ばすこと、そういうことでしか自分にとっての幸福は掴めないのだなあ、なんてことを思うのです。

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 いや、それを知るには、18歳である彼らはまだ、あまりにも若い。そして彼らにとってこの恋も欲望も人生初めてのものだから。

I Told Sunset About You

「ITSAY」というタグなどで話題になっていたタイドラマ

I Told Sunset About You

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監督 Naruebet Kuno

出演 Teh・・・Putthipong "Billkin" Assaratanakul

          Oh-Aew・・・ Krit "PP" Amnuaydechkorn

本作でのBillkin演じるTehはすごく素朴な顔をしています。

高校生時代のそれほど長くはない時間の中、Oh-Aewとの再会や心境の移り変わりを髪型の変化で少しずつ表しているところがいいですね。

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PP演じるOh-Aewは率直さと弱さを併せ持った少年で、魔性っぷりが際立っていきます。

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少年時代に中国劇に魅せられたTeh。そのTehの影響を受けるも、器用だけれどあまりのめりこむことをしないOh-Aew。ところが彼らの通う小学校での開催された劇でTehが望んでいた主役を得たのはOh-Aewだった。

好きなものに対してまっすぐで努力を惜しまないTehと、器用だけれど集中力の無いOh-Aewの関係性は作品通して続いていきます。

 

この二人の中に生まれる様々な感情を本当に丁寧に描いている作品です。アクシデントでチューとか、倒れそうになったところを助けて思わず接近、とか、そういうの全然ありません。腐女子にはじれったい展開かもしれません。でも、自分の中にある好きだという気持ちに戸惑ったことがある人、それを抑えようとしたことがある人、自分の中にある好きだという感情に恐れおののいたことがある人、そして自分の中に行き場のない欲望を見つけてしまったことがある人には、きっと刺さる作品です。その戸惑いや恐れを繊細に拾い上げたドラマです。

 

そしてタイドラマをたくさん見てる人は驚くのではないでしょうか。

どんなタイドラマにもつきものの、ブコメでもシリアスな作品でも、驚き、喜び、軽い失望などなど心象風景を表す際に使われるみんな同じコミカルな効果音、あれが一切ないのです。

またBGMが多いのもタイドラマの特徴ですが、この作品では音楽をそれほど多用せず、環境音だけがあり、それも彼らの心情に深く集中するのを助けているように思います。

またプーケットでの屋外ロケをふんだんに使用した映像。何故かタイドラマで海に行くシーンが多いのですが、どういうわけか海や空の色がきれいな作品が少ないです(明け方とかまたは曇り空の日に撮るのかなあ??)。ところがこの作品の海は本当にきれいです。

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シンメトリーな映像が多く、私はこういう構図にすごくぐっと来るなあ。

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よく練られた脚本と素晴らしい演出。そしてふたりとも主演は初めてで、多分それまではそれほど知名度もなかったBILLKINとPPの熱演。

毎話心揺さぶられました。

日本公開が楽しみですし、さらには2021年春にセカンドシーズンが公開されるそうです。待ち遠しいです!

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New監督のReaction映像

「Love by Chance」「A Chance to Love」「Until We Meet Again」などを監督しているNew監督(シワット・サワットマニクーン)について先日少し書きましたが

mioririko.hatenadiary.jpNew監督のインスタを観ていると監督した作品の俳優との写真も多く、BLドラマ観ているのと変わらないぐらいの幸福感・・・。フォローをお勧めします。

例えばPerthとこんな・・・

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え?魔性?!

さてNew監督は自身が監督であるにも関わらず、所属してるStudio Wabi-Sabiの作品ではない、GMMやナダオ・バンコク製作のドラマのReaction動画にも出ています。その作品の一人のファンとしてひとつひとつのシーンに笑ったり楽しんだりショックを受けたりしてるみたいですが、字幕付きのものを観るとやはり作り手としての意見も述べているみたいです。このReaction動画、せめて英語字幕でも全部出てほしいです。

ここではNew監督の作品以外のドラマのReaction動画を集めました。

字幕なしのを観るコツは、直前に字幕付きの本作を観直してセリフを頭に入れてから見るといいと思います。

 

★2gether

(英語字幕付きにはサムネイル貼っておきます)

EP1

youtu.beEP2

youtu.be

EP3

REACTION! EP.3 เพราะเราคู่กัน 2gether The Series #หนังหน้าโรงxคั่นกู - YouTube

 

EP4

REACTION! EP.4 เพราะเราคู่กัน 2gether The Series #หนังหน้าโรงxคั่นกู - YouTube

 

EP5

REACTION! EP.5 เพราะเราคู่กัน 2gether The Series #หนังหน้าโรงxคั่นกู - YouTube

 

EP7(何故か最初に踊りだし始めるオープニング 必見)

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EP9(こちらもオープニングに踊りが。楽しそう)

REACTION! EP.9 เพราะเราคู่กัน 2gether The Series #หนังหน้าโรงxคั่นกู - YouTube

 

EP10(だんだんコスプレまで始まりました)

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EP11

可愛い・・・New監督

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REACTION! EP.11 เพราะเราคู่กัน 2gether The Series #หนังหน้าโรงxคั่นกูEP11 - YouTube

 

EP12

こんなあなたにキュンキュンするわ・・・

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REACTION! EP.12 เพราะเราคู่กัน 2gether The Series #หนังหน้าโรงxคั่นกูEP12 - YouTube

 

EP12の感想戦 途中まで英語字幕あり

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EP13(最終回)なんと「2gether」のウィーラチット・トンジラー監督も出演!字幕はないけれども、本編のストーリーを知ってたら結構楽しめます。

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REACTION! EP.13 เพราะเราคู่กัน 2gether The Series #หนังหน้าโรงxคั่นกูตอนจบ - YouTube

 

★I Told Sunset About You

EP1

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EP.1 REACTION! “แปลรักฉันด้วยใจเธอ” (I told sunset about you) #หนังหน้าโรงxแปลรักEP1 - YouTube

EP2

いいシーンで諸手を上げて感謝のお辞儀を繰り返す腐男子たち(笑)

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EP.2 RECAP + REACTION “แปลรักฉันด้วยใจเธอ” (I told sunset about you) #หนังหน้าโรงxแปลรักEP2 - YouTube

 

★En Of Love

EP4 WarくんYinくん、そしてNew監督登場回

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NEW監督!!!

2020年12月12日 タイで行われたCarnaval Fun Meet.そこに出演していたSaintくんですが、最後、オンライン視聴してるファンの映像をバックに出演者が舞台上に並び、そして謎のダンス(笑)。SaintくんとIdol Factoryの男の子たちはノリノリです!

と、そのステージの後方を何故か通り抜け、そしてSaintくんのところで立ち止まってちょっと喋り、そして一緒に踊り、軽く手をトントンと叩いてまた足早に通り抜けていく細身の男性が。え。この風貌ってもしやNew監督じゃないの?

↓踊ってるSaintくんが可愛いのでそこから再生するよう設定しましたが、New監督登場は25分11秒のところです。

youtu.beえ? え、え、え?マジーーー?!

 

New監督の「Chance to Love」はSaintくん演じたPeteがいない物語として、つい先日最終回を迎えたばかり。大ヒット作「Love By Chance」主演のひとり、Saintくんがシリーズ2作目にあたる「Chance to Love」に出られない理由は、インタビューで「愛してるキャラクターなので出たいが、そもそもオファーがなかった」「仮にオファーがあっても自身にすでに仕事が2本入っててスケジュール的に無理だったし、きっとそれを知ってのことではないか」と答えています。

https://youtu.be/Er53MEwjihA

でもタイのドラマの現場は、撮影前に全員で行うワークショップ含め、みんなで作り上げていく感がとても強いので、スタッフ・キャスト、それぞれの気持ちはどうなのだろうって思ってましたが、こういう一瞬を見ただけですごく気持ちがアガります。この日のSaintくんのパフォーマンス以上にこのエンディングシーンを何度も観てしまいました。

 

さて、New監督はこれまでにもドラマのメイキングシーンで何度も観ているのですが、若くて華奢で、俳優に演出してるシーンを観ていてもまるで仲間同士のような雰囲気です。そんなNew監督の映像を集めてみました。

New Siwaj Sawatmaneekul(シワット・サワットマニクーン)

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(New監督instagramより)
1989年生まれ

監督作

Make It right(2016)

War of High School (2016)

Make It Right2 (2017)

Please...Seiyng Reiyk Wiyyan (2017)

Love By Chance (2018)

ReminderS (2018)

Until We Meet Again (2019)

A chance To Love (2020)

My Gear And Your Gown (2020)

Between Us (2021)

Love Mechanics (2021)

 

メイキング映像でNew監督が登場するシーンを集めてみました。

★Love By Chanceでの演出シーン

youtu.be★同じくLove By Chance 幸せ感しかない・・

 

youtu.be★New監督のロッカードンッ!が入ってます。

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★My Gear And Your Gown最終回の最後にbehind The Sceneが流れ、そこで泣くシーンを演じたあとのWinをケアするNew監督

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★「Until We Meet Again EP11」Reaction

後半でNew監督登場。シーンについて語ってます。

英語字幕あり!どのように作っているかが垣間見える貴重な映像です。

https://youtu.be/6vzEb8Jca8c

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★「Until We Meet Again EP13」のReactionに出演したNew監督。登場から可愛い。

字幕は英語すらついてないので是非13話を観直してから観てください。言葉がわからなくても全員のリアクション観てて楽しめる。特にNew監督かわいい!!

こちらはまるっと最初から最後まで。

youtu.be特に、最後にうるうるしだしたTleさんに対して、なんか「ごめん・・・大丈夫?」みたいな感じで手を回してハグするNew監督に萌える・・。その38分50秒ぐらいからのシーンがこちら。

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他にNew監督が出演している映像のリンクを貼っておきます。

★Love By Chance EP3 Reaction

อุ่นเครื่องรีแอค! บังเอิญรัก Love By Chance | EP.3 #หนังหน้าโรงxบังเอิญรักEP3 - YouTube

★Love By Chance EP4 Reaction

https://youtu.be/1MRWqU2VG2s

★Until We Meet Again EP16 Reaction

可愛すぎます、New監督!

 REACTION! ซีรีส์ ด้ายแดง l Until We Meet Again EP.16 #หนังหน้าโรงUWMAseries - YouTube

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★En of Love について語っている映像

https://youtu.be/Mazm_RCKJfM

 

2021年のNew監督作品は「Between Us」「Love Mechanics」、どちらもすごく楽しみにしています。

 

つまりは限りある人生なのだ。「TharnType」

 先日、ツイッターの1年ほど前の記事が回ってきたのを読みました。 

元記事は、香港のMewGulf fanclubさんの2019年11月7日のツイートです。

原作者MAMEさんのセミナーで、TharnとTypeの最期のことが語られたそうです。

Tharnは60歳ごろ亡くなり、Typeはその後20年以上、一人で生きるという設定だそうです。しかしTypeは毎日Tharnに語り掛け、Tharnの魂も常にTypeと共にある、と。そしてTypeがいよいよ人生の終わりを迎えようとしたとき、Tharnはなんとか彼を助けようとした。しかしTypeは答える。「その必要はない。俺はお前に会いに行く」と。

 

めっっちゃ泣く!

 

これを読んだ後、もう何度目かになるTharnTypeTheSeariesの最終回を観ました。

ロンと決着をつけたあと、Tharnは怪我をしたTypeを介抱しながら話しています。Typeに別れを告げられてどんなにつらかったかを。 そしてTharnは言います。

Tharn「俺のそばにいろ。一生離さない」

Type「ああ。離さない。一生一緒にいてやる」

確かに、TharnにとってはTypeとその後、一生一緒にいるんだ・・・。でもTypeはその後、一人残されてしまうんか・・・。号泣・・・・!!!

 

そして2020年11月6日から始まったTharnType2 -7years of Love-

付き合って7年。「7年記念のプレゼントは何がいい?」と聞くTypeに、

「俺は・・・70年先も愛し合っていたい。一緒に年を取ろう」と言うTharn。「ああ」と答えるType。

 

当たり前のことだけれど、私たちは誰しも未来のことなどわからない。そして誰でもそうなのだけど、つまり私たちは限りある人生の中にいて、そこは終わりから数えてどこかの地点なのだ。

でも、物語の中のふたりの最期の時は決まっていて、TharnとTypeだけがそれを知らない。そう思いながらこの彼らのセリフを聞くだけで、もうほんとうに一瞬一瞬が切なく、煌めいて感じられます。

そしてほんとうは、物語の彼らだけでなく、私たちすべてもそうなんですよね。

もう私もまあまあ長い距離を歩いてきてしまいました。この物語の現時点のTharnとTypeからしたら、それはまあまあどころか、かなり長い距離だと感じるでしょう。何しろ、Tharnの最期の年から私はそんなに遠くないところにいるんですから。毎日笑ったり泣いたり楽しく過ごしながら、一体私はあとどれぐらいこんなふうに大好きなものを愛して、先にあるいろんなものを楽しみにしつつ生きていけるのかなあと思う。

つまりは限りある人生なのだ。

 

それにしてもなー、やっぱMewとGulfのラブシーンはちょっと他にないよね。見つめあうだけでも沸点が違うっていうかリアリティが濃いっていうか。

あと、TharnType2EP1でのTypeのシャワーシーン。あんだけ身長高いGalfだけど意外と肩とか体が細くて薄いのな。

毎週、楽しみです。

 

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タイBLドラマ「TharnType2」ティザーPart.3(日本語字幕版)